アルミホイール オフセット加工 加工量 | キタダイ製作所のブログ

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横浜の機械加工屋です。

アルミホイール オフセット加工ですが、毎日たくさんのお問い合わせいただいております。

ありがとうございます。


よくご質問いただきます、オフセット加工量について今回、書いていきたいと思います。


まず、こちらの機械に固定できれば、何mmでも加工はできます。

ただ、様々なホイール形状があり、オフセット加工量の目安となる形状箇所の肉厚が重要になってきます。

どれくらいオフセット加工できるかは、ホイールの肉厚次第となります。

削り過ぎるとナットが締め付けられなくなる等の障害が出てきます。※強度面も大事な要素です。


アルミホイールを車両に取り付ける為には、ナットで締め付けます。

ナットの種類は、60度テーパーナット、平座ナット、

(一部、外車用に球面座ナットもあります)

等の数種類のナットタイプがありますが、どれも加工量の目安となる肉厚測定箇所は同じになります。


下記、画像で説明していきます。







60度テーパーナット仕様の

ホイールのナット当たり面の画像です。

ナットで複数回、締め付けられた跡が黒っぽくなっている箇所が、ナットのかかり面(当たり面)です。

この箇所はナットと同じ60度になっています。


※画像では少し見にくいですが、60度箇所の下部分がストレート形状になっています。このストレート箇所がオフセット加工量の目安になる肉厚箇所です。



60度テーパーナットです。矢印の面が60度になっていて、ここがホイールに当たる接触面です。



ホイールの裏面(車両接触面)です。

画像にある、ストレート形状になっている箇所の肉厚が、オフセット加工量の目安になります。



この、A の箇所がホイールオフセット加工時に測定する肉厚です。

こちらの加工基準としては、Aの肉厚が5mm残しまでの加工量を推奨しています。

(4穴ホイールや車重の軽い車両ホイールは3mm残し)

※加工実績からの判断基準になりますので強度保証するものではありません。


A の肉厚はホイールによってバラツキがありますので、どれくらいオフセット加工できるかはホイールの肉厚次第となる訳です。

※5mmくらいのオフセット加工量になる場合が多いです。



ホイールにナットを付けた状態です。

削り過ぎるとナットがホイール面から突出して締め付けられなくなるのがわかるかと思います。


※この画像のホイールは、15インチ4穴タイプです。

A 肉厚が約10mmでした。

オフセット加工推奨切削量は5mmで、最大7mmのオフセット加工量になります。


以上、ご依頼前のご参考になれば幸いです。