アルミホイール オフセット加工 平面座ナットタイプ | キタダイ製作所のブログ

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横浜の機械加工屋です。

久しぶりの更新になります!

相変わらず忙しく加工を頑張っております。(^^)


全国からアルミホイール加工のご依頼を頂いていますが、オフセット加工(インセット加工)で、平面座ナットタイプのホイールについてお話したいと思います。


まず、ホイールを取り付ける為のナット形状は数種類あります。

平面座ナット

60度テーパーナット

60度テーパーボルト


上記以外にも球面座タイプのナットもあります。


上記画像の1番目画像が、平面座ナットです。

オフセット加工はホイール肉厚があれば、全てのナット種類のホイールで加工可能です。(20インチ以上、特殊形状ホイールは除く)


平面座ナットタイプも、もちろん加工可能ですが、

この平面座ナットタイプを使用するホイールに限り、加工後に注意してもらいたい事があります。




加工前の状態です。2枚目の画像にありますが、平面座ナットの先端が、ホイールの取り付け接地面よりも、引っ込んでいる状態ですが、2~3mm程度の隙間しかありません。(大体の車種、ホイールはこのくらいです)

これは、全ての平面座ナットがこの仕様と同じだとは限りませんので、ご依頼前にご確認して下さい。



そして、このホイールを5mmのオフセット加工を施行すると、下記画像のようになります。



平面座ナットの先端が、ホイール取り付け面よりも、突出してます。この状態ではホイールを車両に取り付け、締め付けできません。(ホイール面よりもナット先端が先に車両側に接触する為)


そこで、この平面座ナットタイプは、オフセット加工した分のスペーサーをナットに挟む必要があります。

ナット先端をホイール面より引っ込ませて、加工前と同じ状態にする為です。



5mmのオフセット加工を施行した後に、上記画像部分に5mmスペーサーを入れる必要があるという事です。


今まで、この平面座ナットタイプのホイールは数多く加工してますが、市販のワッシャーを代用されるお客様も多いです。コスト面からも、サイズが適合する市販品があればオススメです。


当工場でも、スペーサーを製作する事はもちろん可能です。

材質、サイズによって単価は変わってきます。