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大英帝国を代表する二人の首相、ディズレーリとグラッドストンは議会でさまざまなテーマについて激論を交わしたが、






両者とも家庭では至高の幸せにひたっていた。






グラッドストンは政界では恐るべき論敵として名をはせたが、家庭では絶対に妻を批判しなかった。






家の中で小言を言わないように心がけていたのは、ロシアの女帝エカテリーナ二世も同じだった。






彼女は数千万人の国民の生殺与奪の権を握っていた。






政治的には冷酷な暴君で、無益な戦争を仕掛けては多くの敵を銃殺刑に処した。






だが、家庭では料理人が肉を焦がしても何も言わず、たえず笑みを浮かべながら食事をした。






世の亭主たちは彼女の家庭での態度を見習うべきだろう。