6/16(日)






若い日のベンジャミン・フランクリンは州議会の書記に選出されることを望んでいたが、






議会で有力な人物がフランクリンをひどく嫌っていた。






フランクリンはその人に好かれる必要があった。






では、そのために彼は何をしたか?






相手に媚びを売ったのではない。そんなことをしたら怪しまれるだけである。






フランクリンはその人に頼みごとをしたのだ。







その人が非常に珍しい本をもっていることを知り、「ぜひその本を読みたいので、数日間お借りしたい」という手紙を書いたのである。






すぐに本が送られてきたので、フランクリンは一週間後に丁寧な礼状を添えて本を返却した。






その後、議事堂でその人が初めて話しかけてきたとき、親愛の情に溢れていた。






それ以来、その人は何かあればいつでもフランクリンを助けてくれるようになった。






フランクリンは相手の素晴らしい蔵書に対する賛辞を伝えて虚栄心をくすぐり。上手に喜ばせたのである。






そのやり方が功を奏して、彼は敵を味方に変える


ことができた。