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本当の大人物は自分の勝利を喜ぶだけでなく、相手の対面を保つことを忘れない。






具体的に説明しよう。






1922年、数世紀にわたる激しい対立の末、トルコ軍は自国の郷土からギリシャ軍を追い出して勝利宣言をした。






ギリシャの将軍が投降したとき、トルコの民衆は宿敵に天罰が下るよう叫んだ。






だが、トルコのムスタファ▪︎ケマル将軍(のちのトルコ共和国初代大統領)はそういう態度を取らなかった。






彼はギリシャの将軍を気遣い、「さぞお疲れでしょう。偉大な人物でも戦争では時おり負けてしまうものです」と言ったのである。






ケルマ将軍は宿敵に対して完全勝利を収めたときですら、将軍を気遣い、相手の対面を保つことを忘れなかった。