ここに一人の少年がいるとしよう。
偶然にも俺と容姿がそっくりで、偶然にも俺と同じ性格を持ち合わせている、そんな少年がいるとしよう。

彼は6才の誕生日にスーパーファミコンを買ってもらう。
それはそれは喜んで、友達を家に呼んではゲームをした。
そんな矢先、「友達を呼び過ぎる」ことを理由に、スーパーファミコンを母に取り上げられてしまった。

彼は悲しんだが、それ以上に不思議な感覚になる。

僕は誕生日にゲームをプレゼントをされた。
確かに喜んだけれども、僕はゲームを頼んでいない。
頼んでもいないものをプレゼントしておいて、取り上げる。
その上、残ったのは悲しいという気持ちだけだ。

「悲しい気持ちにさせるなら、最初からこんなもんプレゼントするなよ」

彼はそう親に言おうとしたが、その思いの100%を伝えるには、まだ少しばかり言葉を知らなかった。

ああ、どのようにこの思いを吐けばいいのだろう。
彼は悔しくて悔しくて、日本語を紡ぐ練習をしなければならないと思った。

まぁ最終的には、下世話なブログを始めてしまっている彼がいるんだけれども。

最近は、そんなことが脳裏をよぎってばかりだ。

ゴールデンウィークがあったかと思えば、また月曜日からは日常に引き戻される。
学級閉鎖になったかと思えば、「また明日から学校に来い」と連絡網。

元から頼んでもいない休みを作っといて、明日からは来なさいって横暴すぎる。

「悲しい気持ちにさせるなら、最初からこんなもんプレゼントするなよ」

僕は彼の気持ちを、また深く理解した。