全5回のシリーズで、1回目から前回(3回目)までの記事では、仕事のやりがいについて話してきました。
4回目の今回では、ヘルスケア関連の仕事がどれくらいの収入があるのかを話していきたいと思います。
ヘルスケアの仕事は楽しみを感じやすく、やりがいのある仕事であることはわかっても、収入が低かったらその仕事をしてみようとは思いませんよね。
国税庁や厚生労働省のデータをまとめて年収を出している「年収ラボ」を参考に、一般企業とヘルスケア関連の仕事を比較してみました。
<みんなの年収はどんなもの?>
平成26年度の国税庁、民間給与実態統計調査結果では、平均年収データは、男性:514万円、女性272万円となっています。男女平均では415万円です。
一方、ヘルスケア関連の仕事として、一番高収入である放射線技師や看護師、理学療法士、ケアマネージャー、ホームヘルパーの年収はどうかというと、
放射線技師 平均年収:533万円 男性:553万円、女性:475万円
看護師 平均年収:478万円 男性:486万円、女性:477万円
理学療法士 平均年収:404万円 男性:415万円、女性:391万円
ケアマネージャー 平均年収:369万円 男性:394万円、女性:361万円
ホームヘルパー 平均年収:304万円 男性:313万円、女性:300万円
<参考元:年収ラボ、統計元 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より>
となっています。
このデータだけを見てしまうと、正直、男性の平均年収が放射線技師以外は一般企業より少ないことが気掛かりです。
しかし、女性の平均年収としては、どの職業も一般企業の平均値よりは高い水準であることがわかります。
これには、2つの要因が考えられます。
・一般企業とは違い女性の就業者数が多いこと。
・結婚後も退職やパートタイムに移行せずに正規雇用で働き続ける方が多いこと。
このように、今の日本の課題である女性の社会進出が進んでいる職場環境であることは、女性にとっては非常に心強いものではないでしょうか。
では、気掛かりである男性の平均年収についてはどうでしょうか。
理学療法士やケアマネージャー、ホームヘルパーは一般企業の男性の平均年収より100万円ほど低くなっています。
この年収比較については、「平均年収.JP 理学療法士の年収や給料について詳しく解説!」のサイトが少しヒントになると思います。
こちらのサイトでは、理学療法士の平均年収が471万円程度となっています(参考は平成27年、人事院、職種別民間給与実態調査より)。また、平均年齢が31歳とかなり若年者が多い職場でもあります。このため、平均年収が少なくなってしまっている可能性があります。
ホームヘルパーについては、大学や専門学校などの教育が必要ではないため、確かに平均年収が低くなってしまう傾向にはありますし、ケアマネージャーもホームヘルパーが実務経験を積んだ後にキャリアアップとしてなるケースが多く、それほど平均年収が高くないのが現実です。
<ヘルスケアは景気に左右されない?>
一般企業の平均年収より低い業種もあるヘルスケア関連の仕事ですが、良い面も多くあります。
その一つが世の中の景気に左右されにくいことです。
景気にかかわらず体調は変化しますし、今は特に高齢社会となっているため、ヘルスケア関連の仕事は需要が多いです。
そのことがよくわかるデータが、
平成20年度と平成21年度の一般企業の平均年収の違いです。平成20年には、アメリカでリーマンショックが起き、その影響で多くの企業が倒産しました。倒産していない会社でもボーナスカットなどの処置で、だいぶ給与が減っています。
平成20年度平均年収:430万円
平成21年度平均年収:408万円
<参考元:年収ラボ、国税庁 「民間給与実態統計調査結果」より>
一方、理学療法士の年収は、
平成20年度平均年収:392万円
平成21年度平均年収:393万円
<参考元:年収ラボ、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より>
ヘルスケア関連の仕事の代表として理学療法士を挙げましたが、その他の仕事も年収は同じように推移しています。
<本業以外にも収入が得られる?>
さらに、ヘルスケア関連の仕事は国家資格であったり、都道府県認可の資格が必要な仕事が多く、専門的な知識を持っています。
そのため、本業以外にも専門知識を活かした副業がしやすいと考えられます。ヘルスケアは、特に現代の高齢社会では必要とされている仕事であるため、専門知識と技術を磨けば職場以外でも活躍する場所が見つかる可能性が高いのではないでしょうか。
もちろん、資格を取るだけで簡単に副業ができるわけではないので、まずは地域の健康教室などにボランティアへ行くなどの活動は必要です。
その上で、徐々に活動を広げていく必要があります。
<まとめ>
ヘルスケア関連の仕事は、女性が働く職場としては、年収的には非常に魅力がある職場だと言えます。
また、女性の管理者が多く、女性特有の問題に対してもある程度は融通が利く場合があります(これは私が働いた5つの職場での経験ですが、、、)。
男性の職場としては、年収面では少し物足りなさを感じますが、景気に左右されることは少なく、人工知能に取って代わられるような仕事でもないので、10年後突然リストラされる。なんて怖いことはないと考えられます。
また、ヘルスケアで一番大切なことは、人と接する仕事であるため、やりがいを感じやすい仕事であることです。
人と接するからこその難しさもありますが、人と接するからこそ人の役に立っていることも感じやすいです。
さらに、専門的知識が必要な仕事でもあるので、その知識を活かした副業を行い、別の収入源を作る手助けもできると考えられます。
以上がヘルスケアと収入についてです。
収入は生涯の仕事を選ぶ上で大切な要素ですので、あなたが仕事を選ぶ上での参考になれば幸いです。
次回は、1回目から4回目までの記事をまとめ、ヘルスケアで稼いでいくにはどうすれば良いのかを一緒に考えていきたいと思います。
