5月4日、高速を飛ばして3時間ぐらいかけて、茨城のあしかがフラワーパークに

行った。この時期は藤の季節だと思ったのと、有名なこの場所に一度は行ってみたいと思って、意を決して遠方まで車で爆走することにしたのだ。

首都高羽田線~湾岸~三郷~東北道~佐野藤岡まで。

まぁ多少渋滞はあったが特に問題なく13:30ぐらいに現着したのだから、いつもの俺のぐーたらさからすれば大したもんだ。天気もよく広大な田園風景に癒された。

チケットを買って広大な敷地へ足を踏み入れ、すぐに目に入ってきたのは、それはそれは素晴らしい藤棚だった・・・・。が、しかし、時期が遅かった。

藤はもう終わりかけていたのだ。花にちょっと触ってみたが、紙切れで作った飾り物

のように水気が無くペラペラしていた。それでも多くの観光客がいて、現場は盛況であったが。この1枚目の写真は藤とは関係ない、何かの花だったが、一本だけニョキッと伸びていて背景が気にいったので撮ったものだ。これはこれで絵のようで自分的には気にいっているが・・・・藤を撮りに来たのに、ちょっと残念な気持ちを隠せない。いっそのこと、夜のライトアップ狙いにして、その時間帯に入ればよかったかも(事実、夕方に退館した際、フラワーパークに向かう道路は大渋滞していた)。

 

これはIPHONEで撮ったもの。入館した時点の写真。

これだけ大規模な藤棚は、ここまで来ないと無いものであることは間違いない。

しかし、入った瞬間に、藤の色を見て「あれっ!?もしかして、もう終わりかけてる?」とすぐわかった。ホントならもっと鮮やかな紫で、葡萄でもなっているような感じに見えたのではないか。

 

それでも折角来たので、藤の写真にチャレンジはした。

これは白藤だが、もう見てわかるように、花が黄色い・・・・・・。

枝ぶりを中心とした全体のイメージで楽しむ。

 

係の人に聞いてみたら、温暖化の影響なのか、

今年はちょっと見頃が早かったらしい。

カワイイ女の子でもいれば、主題がそれになって、まだ絵にはなったが、

いないので枝ぶりを中心に楽しむ・・・・。

実際、女の子たちは、思い思いのポーズと撮り方で楽しんでいた。

ウチにも娘がいるが、女の子というものは、

どんな状況でも絵にできてしまうもんだ。

女子のこういうところは、ホント感服する。

 

そんなわけで、良い藤の写真が撮れないという事でがっくりした56歳のおじさんは、帰り際にうどん屋を捜して、手打ちうどんを食べて帰路についた。

ウチのカミさんの両親は群馬の生まれであり、つまり、カミさんは群馬系の人間なのだが、群馬といえばうどんなのだそうなのだ。あしかがフラワーパークは群馬に近い。という事は、こちらでもやはり「うどん」なんじゃないかと。

実際美味しく頂きました。

この後、道路は大変なことになった。高速に乗れない・・・・。下道が延々と渋滞している。ナビでは埼玉の羽生まで真っ赤・・・・。

まぁ高速の渋滞はわかるが、そこに乗るまでにこんなに下道が動かないのは経験したことが無い。感覚としては、10分待って5m動く・・・とか、そんな感じ。

反対車線側にタイヤ屋さんがあったが、そこの従業員が、物珍しそうにスマホでこちら側の車線の写メを撮っている。現地の人間を驚嘆させるほどの現象だったに違いない。その写メを撮っていた従業員2名と目があった。

「大変ですね」「大変です」なんて言葉は交わさなかったが、お互いそんな感じで手を振って苦笑いした。

タイヤ屋さんを過ぎてもまだまだ先は長い。ちょっと車が動くのは、諦めてUターンしている車があるからだ、そういう事じゃないと動かないんじゃないか。

業を煮やして、「もう下道で行くか」とナビで地図を確認し、Uターンした。

とにかく群馬、利根川を越えて埼玉まで行こうと決心した。ここは栃木であるから、栃木→群馬→埼玉→東京→神奈川とエリアを5つまたがっているわけだが。下道で何時間かかんだろうか?

ま、やったことないしガソリンの残量もちょい不安だが、冒険だなと思って、ちょっとわくわくして車を走らせた。

群馬に入ってちょっと長かったが、まぁまぁ快調。もうすぐ羽生だ!利根川渡るぞ!というところで、ここでも渋滞・・・・。

つまり羽生ってところはなんらかの理由で混むんだな。知らんけど。

トイレ行きたい・・・・・・。

ナビのTVでは、鬼滅の刃 刀鍛冶編のスペシャルがやっている。

だいぶ見てしまった。

やっとこさ利根川を渡って埼玉に入ったところで、道の駅があって助かった。道の駅はにゅうというところ。神の助けだな。

ここでトイレできなかったらマジやばかった。

おかげ様でスッキリしたので、自動販売機のアイス食って落ち着いた。

さて、頑張って帰ろう・・・・・。

それにしても嫌な風が吹いているな・・・・生暖かいというか・・・・

→実はこの感覚が、後で大変なことを引き起こす・・・・。

 

大宮まで下道で走って、そこから高速に乗って家にたどり着いた。

結局、6時間ぐらい走って0時になる前には家に着いた。

 

時は変わって、あしかがフラワーパークに行ってから1週間後の写真。

俺はコロナに罹って寝込んでいた。

この写真は病床(俺の部屋)から隣の家を撮ったもの(隣はわけあってまだ人が住んでいない)。前に罹ったのが2年前。今回は熱が37℃ちょいぐらいで軽いほうだった。どこで感染したかわからんが、発病のきっかけは、あしかがフラワーパークに行ったことだろう、きっと。

高い気温とあの生暖かい、いやーな風・・・・・。2年前もきっかけはこうだった。

もう俺の経験の中で、「こういう日は要注意」が確定した。

あしかがフラワーパークに行ったのが5月4日。次の5月5日は娘の成人式の前撮りの打ち合わせに写真館に行き、夕飯を食ったらなんだが疲れてしまって、ソファーで寝込んでしまい、夜中に目覚めたら関節痛と寒気に襲われた。

「しまった。こりゃやっちまったか」という感覚が確かにあった。

次の5月6日、前にも行った病院で診てもらえることになり、確定診断。

カルテあったし話は早かった。

会社に連絡し、テレワークしながら5月10日には復帰。

そんなわけでGWに写真をとりまくるという夢は達成できず、前のブログのテーマで

「GWに写真を撮りくる ①」なんてつけなきゃよかったと、ひたすら後悔した。

 

次の5月11日、リハビリのために外に出た。

熱は下がっているし咳もないが、まだふらついている。

前にもブログで書いたかもだが、「生きようとしなければ」回復しないというのが俺の持論だ。頑張って近所の二つ池まわりを歩く。

特に撮るものは無い。天気はいい。寝ていたから光がまぶしい。では、光を撮ろう。

 

コロナ後遺症というのが巷では話題になるときがある。

まさに俺は2年前にそれを重々経験している。

「ブレインフォグ」という言葉があるが、脳に霞がまとわりついているという感じ、考えがまとまらないとか、言葉がすぐに出てこないとか、そういう症状だ。

俺に起きた症状は、まさにこれにあたる。

2年前はこれが2か月は続き、気づいたときに消えていた。

今回も、この時よりひどくないが、やはりその自覚がある。

会社に行って仕事をしていても、ちょっと難しいことを考えるとか、人としゃべろうとするときに、言葉が出てこない。俺の職務上、言葉が出てこないと致命的。

2年前の経験を頼りに、努めてビタミンを摂取する。

こうやってブログを書いている今でも、明日からの仕事では改善しているだろうかと、不安になる。

もう一つの症状が、歯周病だ。コロナと歯周病の関係はネットでもよく出ている。

因果関係は定かではないとしながらも、2年前も今回も、俺にはその症状が合致する。最初はマスクをずっとしているから、口腔内が乾燥し良くないことが起きているのかと思って居た。コロナとは関係ない二次的なものかと。

だがそうではなく、やはり何かしらの因果関係があるのだろうと、今回2回目で、

考えるようになった。歯周病の具体的なところは、歯茎の腫れと出血だ。

1日数回の歯磨き励行と、デントヘルスぬりぬりで耐え忍ぶ。

 

そういえば、この日の写真はなんで白黒なんだっけかな。

場所が近所の何にもない調整池だというのと、そんな気分だったからだろう。

 

次の5月12日。仕事の課題を理解するため、本を買いに関内の伊勢佐木町へ行った帰り、桜木町まで歩いて撮ったもの。

 

そんなこんなでなんとか1週間をやり過ごし、5月18日。

明日(つまり今日)は雨だというので、ちょっと出かけた。

世田谷の等々力不動尊だ。天気がいいから、光を撮りたかった。

光と影の明暗を撮りたい場合、手っ取り早くには、木々のある場所に行く。

この写真も、なんの変哲もない手洗い場だが、「水」の文字にかかる光と影が

季節を感じさせるし、美しいと思ったので撮った。時刻は15:00ぐらいかな。

 

等々力渓谷に降りる階段途中を振り返って撮っている。

構図としてはもうちょっと自分が左に動くべきだな。

不動尊の社殿の柱と森を入れたかったのだが、手前の灯篭と木が重なってしまっていることに、今気づいた。でもどうなのかな?ちょっと自分が左に動いたとして、

社殿・木・灯篭と並ぶわけだが、それでいいのか?

今となってはわかるわけもないが、木にあたっている光と影、上部の緑がいいから、

もしかしたら、そうした方が良かったかもしれない。でも色が豊富で、この写真は

いい感じがする。

 

等々力渓谷に降りたところには茶屋があるが、その上の部分、奥のグリーンに海苔のように木の葉のシルエットが被って、絵としてコントラストが良かったので撮った。下の赤っぽいのが茶屋の屋根。茶屋の屋根は絵として色を添える存在というつもり。だからこれは風景ではなく、「コントラストを絵にした」という感じと自分では思っていて、なんか、気にいった。

 

毎度、被写体になって頂いている仏像。今日は光の加減がいいと思います。

 

等々力渓谷は、ひたひたと薄い水が流れているところで、

渓谷=清流をイメージしている人にとっては、がっくりな場所だ。

俺は光を撮りに来ている。

ちょうど陽がさしているポイントを探して撮る。

川岸の奥に川底を明るく照らすほどの光が当たっている。

そして、真ん中、左と光が広がっている。

三脚立ててスローシャッターで撮る。

奥の人工的な石垣が・・・・なんともダサい。

自然岩だったらよかったのになぁ。

トリミングすればいいのかもだが、カメラ内では上手くいかず。

これは50mmレンズで撮影。

もう虫が出てきている。

あちこち刺された。

光は、特に午後は、少しの時間でも角度が変わってしまう。

なんでもない被写体でも、一期一会、貴重なのだと思える。

 

105mmにつけ換えてもうちょっと寄って撮影したものを、

カメラ内でトリミングしたもの。

油絵のように仕上がった。

暗いけど、俺は好き。

テーマをつけるとしたら、なんになるだろうかな。

暗いなぁ。おどろおどろしいなぁ。

何か水棲生物が出てきそうだ。

 

さて、帰りますか。

時刻は16:00をまわった。

1時間近くいたのかな。

だいぶ陽が伸びたなぁ。

恐竜の骨のような木を見つけて撮った。

 

こういうのが撮りたくてNIKONのカメラにしたんだっけ

1枚。

 

みなさんも健康には気をつけてね。

またぼちぼち頑張ります。