いつかの 春 | kit ブログ

kit ブログ

ブログの説明を入力します。

休日の朝
珍しく早起きな マイ サンシャイン

『予定無いんだよね?出掛けよ』

「無いけど・・・どこへ?」

『沢山歩くかも  あとリュクかな?』

「山?お山?? 何?どこ?」

スカートにスニーカー(((*≧艸≦)ププッ

名二環 ~ 中央道 遠くに見えてた恵那山が 
近い!桜も満開♪ヽ(´▽`)/



ハンドルを握るのは マイ サンシャイン
ナビは目的地まで あと30分

もしかして あそこかな?




先週末
一期に満開となったさくらも はらはら ちりはじめ 慌てて マイ サンシャイン(息子)と
近所の夜桜へ

『さくら見るのってさ おじいちゃんとの想い出はあるんだよね  懐かしいなぁ  変な冗談とか言ってたよね』

「うん そうだね おじいちゃん(私の父)おかしなジョーダン好きだったからね(((*≧艸≦)ププッ」

『おばあちゃんは(私の母) 記憶が無いんだよな  お花見とか行ったの?』

「それがね わたしはないの 
あんなに早く逝ってしまうとは思わなかったから・・・・・・あっ!あなたはおばあちゃんとさくら見たのよ」

『はっ?記憶ないや』

マイ サンシャインが覚えていないのは無理もありません

彼は3歳でしたから

~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~
もう20年以上も前のこと
入退院を繰り返していた 母
最後の春は 入院していました

病院の南入口には 1本のソメイヨシノがありました
入院病棟には そのさくらの樹がある南口を通っていました
そろそろ満開かも?という日
『おばあーちゃん さくらね ちれいよ ちれいよ(キレイよ キレイよ)』

【そぉ さくら ちれいなの?】母

その日  私がトイレへ行って 病室へ戻ると 母も息子もいません

20分位してやっとご帰還
「なになに?黙ってどこへ行ってきたの?」私
【な・い・しょ! ねぇ~(^-^)】母
『ねぇ~ ちれい(キレイ)からないちょ(ないしょ)』息子

~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~

そんな話をしながら さくらを見て歩きました
「大人になって お母さんとお花見した記憶ないから さみしいのよね
でもね キレイなサクラや すてきな景色を見るとね お母さんに見せてあげたかったなって思うの」



マイ サンシャインは 聞いてない素振りだったのに・・・

着いた場所は

桜が咲く 里山

何?これってまさか・・・親孝行?!



キレイな枝垂れ桜

初めて来ました




馬籠 ~ 妻籠
外国人観光客にも大人気のハイキングコース!

噂には聞いていましたが 来るのは初めて♪ヽ(´▽`)/
お天気も良くて しあわせ

後から『くしゅん        くしゅん、くしゅん』
あらら?車を降り始まった くしゃみ
「ねぇ 大丈夫?片道8㎞くらいでしょ?」

『大丈夫    くしゅん     だと思う』

本当に?






良いところですね(^-^)

それにしても 平日ですが 外国人観光客が沢山です

『くしゅん   はぁくしゅん!!』

外国人もビックリΣ(・ω・ノ)ノな マイ サンシャインの連続くしゃみ

「ねぇ?大丈夫なのかな?母は歩きたいけど・・・」

『いや  くしゅん!  折角来たんだしさ  くしゅんくしゅん ずるずる~くしゅん   ずるずる~』

「・・・(>_<)」これって 無理かも?

『くしゅん  くしゅん・・・』





展望広場へ到着です
恵那山を正面に 春山の景色
私の足は うずうず



隣でティッシュペーパーを鼻から離せないマイ サンシャイン
悩む~(-_-;) 歩いてみたいと 山ハイガール(若くないという意味)の声

此処で引き返せと 母の声



道祖神さま
また参りますね(^-^)




『くしゅん・・・ごめん くしゅん つらいわ~』


「連れて来てくれてありがとね」
※帰路はもちろん私が運転です 
ずっとくしゃみが止まらずグッタリのマイ サンシャインでした






いつか 君が 父になったなら
この春の 馬籠のエピソードを
子供に話してくれるのかな?


わたしは 今日のことも
それから しあわせな 今年の春の記憶の数々も
私の母に そして父に 話します


だけど やっぱり ・・・ 



kit