- 横田 増生
- アマゾン・ドット・コムの光と影―潜入ルポ
新聞のコラムに、ちょこっと紹介されていたのを見て読みました。
少し分かる世界の話だったので。
現代版「蟹工船」(古いですね)みたいになりそうで、
途中少しヒヤヒヤしました。
ビジネスモデル・流通改革の話もあり、普通では中々見えない
部分も描かれていたと思います。
ただ、何を言いたかったのかは、いまひとつ。
アマゾンにもレビューを出したので、以下その引用です。
(レビューは、現時点まだ掲載されていません)
現場体験に基づくレポート部分は、臨場感もあり、退屈せずに読める。
後半に言及している、「アマゾンの強さ」ということが、ビジネスとしてはとてつもなくインパクトが大きいことだと思う。既存の書籍流通の不合理・非効率はまさにその通りで、ユーザーが、そしてことによっては出版社もアマゾンに傾いていくのは当然であると思う。それを成し得ている背後の仕掛けや動きの部分は、流通革命そのものである。ただ、予備知識がない場合、この書でそこまで感ずることは少し無理があるかもしれない。
こちらが主題だと思うのだが、物流センターの現場について。
よく言われる所得や労働の二極化は、実際に起きていることだと思う。しかし、それがアマゾン(またはドットコム、ニューエコノミー)だから起きているというのは、話が短絡している。その現状を垣間見たのが、たまたまアマゾンの現場だった、ということだろう。書かれている物流センターの環境や管理状況など、どこでもやっていることだと思う。思うに、著者は小ロット・多頻度・多アイテムの現場をあまりご存じないのではないだろうか。そんな簡単に見せてもらえるものでもないとは思いますが。
例えば、大手コンビニの物流センターで同じような体験をしても、ほとんど同じレポートを書けると思う。そこで「コンビニのおにぎりは、皆が寝ている間に、何人もの手を経てお店に届いている。それを噛み締めなければ」と言われてもね。ヒューマニズムとしてはわかりますが。
私的には、ふたつのテーマがあって、結局何を言わんとしているのかよくわからなくなった。どうせなら、別々の話にした方が良かったんじゃないかと思う次第。