【本作り】作家と編集者 | 自分らしく生きるためのお金のこと

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~ファイナンシャルプランナー清原俊之が伝える大事なお金の話~


ひすいこたろうさんの一昨日のメルマガに編集者とのやりとりがあって、これがおもしろかった。
素人ながらも本の編集に関わっているから「そうなんだよ~」とうなずける。
書き上がった原稿を読んで「こう直したら面白くなるかも」と思ってやってもらったけど、全然面白くなかったり。
そんな時は作者に申し訳ないと思う。
でも、やってみないと分からない。
だから、面白くなるかもと思うことはやってみるしかない。
本作りは順調になんか進まない。
行っては戻って、また一から。
なんとなく見えてたはずのゴールが、やればやるほど見えなくなる。
あれ、どこに向かってるだっけ。

毎日毎日、編集会議をやって、
ご飯食べても、お風呂入っても、本のこと考えてる。

仕事なのか趣味なのかも分からない。
でも、もっとやりたい、いい本を作りたいって思うんだよね。

これが本作りの魔力なのかな~。



ということで、ひすいさんのメルマガです。



3秒でHappy? 名言セラピーby天才コピーライター
http://www.mag2.com/m/0000145862.html


「ニッポンのココロの教科書」ができるまで。完成秘話。

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名言セラピー
- meigen love

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最新刊ついに今週水曜日
5月23日発売です。



 「ニッポンのココロの教科書」
 ~日本にある世界一幸せな法則38~
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4479771727/nicecopy-22


この本の原型は、実は、2009年には完成していました。


その原稿を読んだ編集者さんにはこう言われました。



「素晴らしいです。
 ニッポンの魅力が伝わってきます。

 でも、ひすいさんは天才コピーライターですよね?

 ニッポンの魅力なんかなんにも興味がない人まで
 振り向かせてこそ、天才コピーライターなんじゃないでしょか。
 
 ひすいさんには、
 ニッポンの魅力をただ伝えるだけではなく、
 ニッポンをエンターテイメントにしてほしい。
 ニッポンを題材にセラピーしてほしい。

 中学生でも楽しく読めて、
 しかも日常生活にちゃんと役立つエッセンスにまで落とし込んで
 さらに、すきあらばドンドン笑いを入れてほしい。

 天才コピーライターにしかできない
 かってないニッポン本に仕上げてほしい」


そう言われ1回目の原稿には赤字が入らなかったんです。
赤字すら入れてもらえなかった。

「全面的にやりなおせ」ってことです。



「ひすいさん、例えば、この徳川家康の話。
 徳川家康という名前が最初にでてきてますよね?
 もうそれでアウトです。
 徳川家康という名前が最初にでてきたら、
 歴史の嫌いな中学生は、もうこの先を読んでくれません」




ニッポンの魅力を語る本。
しかし、最初からそれを語ったら、スリーアウトチェンジ。

それではニッポンに興味のない人には届かない……。



「じゃあ、一体、どうすればいいんですか?」
僕は戸惑い、編集者にたずねた。



編集者の答えはこうでした。



「それをなんとかしてこそ、天才コピーライターですよね?」



そうきたか。

そうきたか。

よっしゃー。この挑戦うけてたってやろうじゃないの!!!!!


それが2年半前のことでした。

しかし、そこからやり直し11回。

突破口が見えない……。

悶々としていたときに、編集者さんが閃いたんです。


「ひすいさん、冒頭はクイズ形式でやりましょうか?」


なるほど!!!!!
クイズなら中学生でも入りやすい。
ナイスアイデア鬼編集者!(笑)


「ただ、ひすいさん、クイズは3択で、3つめは必ず笑いで落として下さい」


「……3つめは必ず笑いですか?」


早速、僕は全原稿の冒頭をクイズ形式にして書きなおしました。

例えば、こんな感じ。

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経営学の神様といわれるピーター・ドラッカーは日本のある時代のことをこう絶賛しています。

「あらゆる歴史の中で、
 最も興味深くユニークな時代です。
 あのようなことは他の国に起こった例はありません」

さてドラッカーが絶賛する、その時代とは?

1)明治時代
2)昭和時代


3つめは、必ず笑い……


「明治時代」
「昭和時代」
ときたら、

よし!
3つめは……

3)青春時代だ!(^^♪

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このように、2ヵ月かけて全原稿をクイズ形式に書き変えました。


それを編集者に提出すると、



「笑いにバラつきがありますね。
 青春時代とか笑えませんしね。クイズ形式はやめましょう」と。



鬼編集者~~!!!!!!!(笑)




ちなみに、その編集者さんとの一連のやりとりが
書店さん用のポップになっちゃいました(笑)


→ http://twitpic.com/9lw5im



制作期間2年と半年
やりなおし11回。



でも考えてみてください。
編集者って、
月に何冊本を出さなきゃいけないというノルマがあるものですから、
ほんとは適当なところで妥協しちゃいたいのが本音のはず。

しかし、この本を絶対にいいものにしようと
僕以上の気合でのぞんでくれたからこそ
2年も赤字を入れ続けてくれたわけです。


ありがたい。

おかげで、僕の「伝え方・書き方」も
数段レベルアップしました。

鬼編集者の厳しい指導のおかげです(笑)



「全力を尽くさないと反省すらできないんです。
 これダメかなって思ってやって、結果がでない場合は
 『やっぱりな』で終わっちゃいますから。
 だから、最後の最後まで、いい本になるようにあがきたいんです」by鬼編集者(笑)
 
 
 
 
原稿の最終OKが出た日
この本の相棒のひたかみひろさんからメールがきました。


ひたかさんはいつも冷静で感情を表に出さない東北の男。
その彼から来たメールにはこう書かれていました。


「ヤッホー」


文面とはいえ、はしゃいでいる彼を初めて見ました(笑)



ようやく発売の日まで辿り着きました。


 「ニッポンのココロの教科書」
 ~日本にある世界一幸せな法則38~
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4479771727/nicecopy-22


ニッポンを題材に
恋愛学、成功哲学、夢学、幸福学と日常に役立つエッセンスにまで落としこみ、
イラストも満載です。

ニッポン人としての自分のルーツを知ると、
自分に誇りがもて、
人生に奇跡が起こります。


ぜひ読んでいただけるとうれしいです。