今日は野口嘉則さん著を拝見していたら父親の事が思い出され、懐かしく感じたのでブログを書いて見ました。


私の両親は昭和十年代の生まれです。

当時は見合い結婚が多くウチの両親も見合いだったそうです。


私が物心付いた時から仲はあまり良くありませんでした。あまりではなくかなりですかね(笑)

ウチは農家で父親は病弱で仕事も出来ず貧乏でしたので母親が仕事に出ていました。


父親は仕事もせずにお酒を飲むと暴れる事が多く家族を困らせていました。

飲まないと穏やかなで優しい父でしたが…


子供なりになんでこんな家に生まれて来たのだろうと思う事が多々ありました。

よその家が羨ましく思え、私は自分の家が温かく感じませんでした。

でも、唯一私を可愛がってくれる祖母と弟が居てくれて救われていました。

お陰さまで愛情いっぱいに育ちました。


そして子供の頃はどちらが悪いなんて分からず母親が可哀想で父親が悪者に見えて仕舞い只々怯えているばかりでトラウマになりました。

こんな父親なら早く死んでくれたら…とまで思った時代もありました。



そして時は経ち大人になり分別も付くようになると母親も悪いところが多々あり父親を一方的に悪者扱いしていた事を可哀想な事をした、申し訳なかった。という思いになりました。


父親は病弱だったせいか60才で他界したのですが、亡くなる少し前に私が実家に帰ると私のところに来て母親の愚痴をこぼしたのです。私にこんな風に話す事はなかったのですが、私が『分かるよ』というと『◯◯◯が分かってくれればそれでいい。』

ほっとしたのでしょうか…

それが父親と話した最後の言葉でした。



父親が私に分かって貰いたかった事

私が父親の気持ちを受け入れられた事

数分の事でしたが

父と私にとっては貴重な時間だったのです。

話せて良かった。

分かってあげられて良かった。


この話は誰にも話した事はありません。

そして母親も79才で他界しましたが母親を看取れた事は幸せに思います。

そして母親と父親が居てくれたからこそ今の私が存在しています。

本当にありがとう。


何ごともなく平穏な日々に感謝致します。


★あなたに全ての良き事が雪崩れの如く起きます!