7月19日「逆恨みにならないために」 | 貴照良日

貴照良日

鑑定歴32年。当初は、熊本中心地のカフェで鑑定。下通り,上通り,新市街に交通センター(現:サクラマチ)のcafeで待ち合わせをして鑑定していた時代。熊本を拠点とし、国内外の方のリモート鑑定も行ってます。鑑定50,000人以上になり、その独自流の統計から「貴照鑑定」を確立

我が家の話

 

子どもが、小学生低学年の時に、

当時・・先生たちも悩む「やんちゃな男の子」

クラスメートにいました。

 

小学低学年で・・

ガラス窓を割ってしまうような「やんちゃな男の子」

 

我が子は、その地域に引っ越してきて

まだ、ご近所の道を覚えていないころ・・

 

その「やんちゃな男の子」と一緒に遊んでもらっているかと

思ったら・・夕方になり暗くなっているのに我が子は帰ってこない

私は心配になって、

その「やんちゃな男の子」に我が子の事を聞きました。

 

お返事は・・「知らない!」

そこで、歩いて探せる範囲を

私と祖母とで探しまわりました。

やっと・・見つけたことろは我が子が一人で来ることが

出来ないであろう・・自宅から歩いて20分ぐらいのところ。

 

我が子が言うには、あっという間に、お友達たちが・・

いなくなっちゃったとの事。

 

もちろん・・わかっておりました。

「やんちゃな男の子」が私が訪ねた時に

「知らない~」と言いながら含み笑いをしていた顔から・・

置いて来られたってことを。

 

そこで・・その日、

我が子に「置いて行かれたのね?」とは聞いておりません。

 

そう聞いてしまえば、

我が子自身が「置いていかれた・・いじめられた・・」と

認識してしまうから。

 

だから、

 

ここで、一番教えないといけないのは、

 

「移動するときに、どの道をどうやって通ってきたかを

覚えるために、目地るしを覚えておくことと、

もしくは、今回はスーパーの脇道だったので、

お店屋さんに、「迷子になったから家に電話をして下さい」と

頼む「対策」を教えました。

 

私が意識したことは「我が子の心」です。

相手の「やんちゃな男の子への怒り」では、ありません。

 

引け目や人を疑う心を持たせたくなかったのです。

 

相手に怒りを持って行く前に、

大切なことは、相手は変えられないから・・

我が子をこれからどうしたら良いのかという事

 

以前に、目の事を書いたことがありました。

 

その「やんちゃな男の子」に膝蹴りされ・・

我が子の片目ですが、眼球の調節力の筋がきれ・・

調節力障がいという・・片目が見えなくなる怪我をしました。

 

この時も、

祖父母の怒りを抑えるのが大変だったのですが、

 

我が子に教えたかったのは、

「自分の身は自分で守る事」です。

 

片目が見えなくなり・不自由になったのは事実。

 

相手のご家族に、いろいろと言う事は出来るけど、

私は心配になったのです。「やんちゃな男の子の将来」が。

 

まずは、この「やんちゃな男の子」がどのような環境にいるのか?

ご家族の状態が、良くないのだろう?とも想像ができ、

観察してみると・・

ご両親は毎日のように喧嘩が絶えず・・

1~2度、お茶碗が割れる音がして・・罵声。

 

そんな中に、生活している「やんちゃな男の子」

 

小学生の男の子の環境で考えると・・

うちの子が、祖父母がいて・・両親がいて・・

みんなでご飯を食べたり・・出かけたりしている姿を

見て、自分と比較する毎日。

 

それを想像すると・・

 

こんな状態で、「お宅の息子さんに怪我をされたんですけど?」

なんて、言えません。

 

なので、校長先生と担任の先生には、

こちらで対応するので、何も言わないで下さいと頼みました。

 

私がした行動は、その「やんちゃな男の子」に

 

今回のことは、お父さんとお母さんには言わないから・・

怖がらなくていいよ!でも、これからは、仲良く遊んでね。

日曜日に、おやつを用意しておくから、遊びに来てね」と言いました。

 

それから、毎週日曜日は

その子だけだと目立ってしまうので、

小学校の運動場で遊んでいる子供たちに

「おやつ」を用意して、みんなで食べに来てもらう家にして

 

我が子が、もしも危険な目に遭ったり

また、嫌なことがあったら、同級生の子どもたちから

情報をもらう事と、

その「やんちゃな男の子」の様子も確認できる・・

そういう準備と環境を作って・・

 

我が子の小学生時代を過ごしました。

 

でね・・

その「やんちゃな男の子」が中学3年生の時に、

「おばちゃん・・あの目、あれからどうなったの?」

「失明予告は受けたけど、ずっと治療に通っていたら

少し、見えるようになったよ」

 

「ごめんねって、伝えて下さい」ですって。

本当は、優しい性格だったと思うんです。

環境があのような「やんちゃな男の子」を作ったと思います。

 

幼い時に、伝えられない孤独と問題を

救う大人がいないと・・

 

責められ続ければ、

心が壊れてしまう。

 

やんちゃだった男の子は、

中学校を卒業してすぐに働き、

今は、子どものパパになり、一家を支えている。

 

子どものときに、

良い、悪い教えることことは、最も大事な事。

けど、

背景を調べて、それを受け入れられるか?も

ちゃんと大人たちが理解して、教育しないといけないなぁ~。

 

事件があると・・

いろいろなことを思い出します。