16年前のきょう2005年8月13日の話をします。

朝の羽田発千歳行で渡道し南千歳9時33分発の「スーパーおおぞら3号」釧路行に乗車しました。
 
※音量にご注意下さい/34秒
 
映像は「スーパーおおぞら3号」が池田駅に到着するところから始まります。11時52分着でした。
 
国鉄色のキハ183系のヘッドマークは「リレーとかち」です。この列車は釧路9時34分発帯広11時24分着の「リレーとかち6号」の折り返し回送列車です。
 
 
 
僕が乗車したのは12時03分発の陸別行です。
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線のCR70形気動車です。頭の赤い塗装が個性的です。
 
 
 
※音量にご注意下さい/59秒
 
冒頭で発車する列車は根室本線の上り列車です。
 
先頭車両のキハ40が浦幌発滝川行、2両目が北見発快速「銀河」帯広行です。下り2本、上り3本がちほく高原鉄道からJRに乗り入れてました。中でもこの「銀河」は国鉄時代の急行「池北」を連想させます。
 

急行「池北」なんて昔話を知らない若者のために国鉄池北線時代の時刻表を引用します。
※1979年10月号時刻表から引用
 
 

動画の後半は池田駅発車時の車窓。しばらく根室本線と並走します。
 
 
 
昼食は電話予約していました。
レストランよねくら
「十勝牛のワイン漬けステーキ辨當」です。
 
 

 
愛らしいデザインの愛冠駅です。
 


 
※音量にご注意下さい/60秒
西一線-塩幌間の前面展望を編集しました。
 
 
 
 
※音量にご注意下さい/57秒
13時23分着の薫別で下車しました。
 
34秒付近で映る「70k626」の表示は池田起点のキロ呈です。全線140kmのほぼ中間地点です。そして廃屋同然で有名だった待合室に行きました。
 
 
 
 
薫別13時46分発の池田行に乗車して13時59分着の上利別まで戻りました。
 
 
15時39分発の北見行快速「銀河」まで過ごしました。駅の裏手にある製材所の音だけが聞こえる駅でした。
 
 
 
16時38分着の境野です。晩ごはんを食べるために降りました。
入り口に暖簾が掛かっています。駅舎内で食堂「まくらぎ」が営業していました。
 
以下本館の旅行記から引用します。
 
 
さて。次に乗車するのは17:33発の北見行きです。その発車までの間に「まくらぎ」で夕食をとるつもりです。

同店は地元民の溜まり場的要素が強くて入り辛いという事前情報があり、この時も女性店主と地元男性客?の会話が店内から聞こえていました。注文したのはいいけれど、やる気の無い態度で応対、調理され、挙句に北見行きに間に合わなかったら泣きたくなります・・・ などと最悪の状況を想定しながら意を決して入店。

「こんにちはぁ~…  食事できますよね?」
食堂に入りながら言う台詞にしては不自然。

「どうぞぉ~」
店主のおばさんが即返答しました。店内を見渡すと駅前側が少し狭い座敷。中央とホーム側にテーブル席があり、声の主の男性は食事をするでもなく、中央のテーブルで佇んでらっしゃいました。溜まり場と言われる所以の状況ですね。

でも気まずい空気は全くなく、おばさんに「どこでもどうぞぉ~」などと言われながらちょっと思案して、ホーム側のテーブルに着きました。そして注文したのは、北海道らしさを追求して「豚丼」。
 
 
引用ここまで
 
 
豚丼です。
 
プラス200円でアイスコーヒーが飲めました。
テーブルには駅周辺の古地図が敷いてました。なかなかセンスの良い演出だと思いました。
 
 
 
再び以下引用...
 
結局北見行きに間に合わないどころか十二分に楽しめました。いいぞ「まくらぎ」!。銀河線廃止後も営業を続けるのかなぁ…

「これからどちらかに行かれるんですか?」
とおばさん。
 
北見行きに乗ることを告げると慌てた仕草で、
「あれ?もう出るんじゃなかったかなぁ?!」
と時刻表を確認して下さいました。大丈夫ですよ。あと10分程度ありますから。

 
駅で食堂を営んでいても鉄道の業務に携わっていません。ダイヤをなんとなくしか把握していないのは仕方ないですね。
 
引用ここまで
 
 
 
※音量にご注意下さい/59秒
上利別に到着する北見行「銀河」と境野に到着する池田行、僕が乗車した北見行です。
どちらもホームに咲く花々と絡めました。
 
 
 まもなく終点の北見です。
※音量にご注意下さい/55秒
 
冒頭に登場する保存車両は個人の方が所有されているそうです。

北見駅着18時04分。

 
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線は2006年4月21日に廃止されました。

それから15年、留萌本線と札沼線の末端部、石勝線夕張支線、日高本線の大半が消えました。北海道の鉄道地図が随分寂しくなりましたね。