💖一部抜粋

「俺を呼び捨てする女はお前が初めてだ」
「ホトトギスを殺しちゃう戦国武将」
「何を言っておるのだ」
「だって織田信長でしょ?」
「確かに、お前は名はなんと申す」
「マミです」
「ほう、この辺では見かけない顔だな、どこからきた」
「その前に私の質問に答えてください」
織田信長はじっとマミを見つめた。
「今は戦国時代ですか」
「確かに戦国の世だ」
「戦とかしてる、刀でバッサ、バッサと人を斬ったり、打首したり、切腹したり」
「確かにその通りだ」
マミはやっぱりと肩を落とした。
なんで私はこの時代に来ちゃったの?
「おい、さっきからお前は何を言っておるのだ」
私はふっと思い返した、私の目の前にいるのが織田信長なら、
憧れの武田信玄様がいる。

「あのう、武田信玄様はどちらにいらっしゃいますか」
信長の表情が変わった。
「武田信玄?」
「はい」
「お前、武田信玄の手の内のものか」
「違います、武田信玄様は私の憧れです、どうすれば会えますか」
「お前は武田信玄の女か」
「違います、一度も会ったことがないので、戦国時代にワープしたみたいなので、
このチャンスにあって見たいんです」
「お前、我が国の言葉を話せ、ワーなんとかとか、チャなんとか、なんだそれは」
そうか、この時代はまだ、横文字は使ってないんだった。
「え〜っと、私、遠くから来たので、まだ武田信玄様にお会いしたことがなくて、
是非お会いしたいんです」
「ダメだ」
「どうしてですか」
「お前はたった今より、織田信長の女だからだ」
「はあ?」
「俺の側に来い」
「いやです」


via LOVE KAZU
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