先日のこと、電車のドアの前に立ち、
いつものように、電車から見える景色をぼんやり眺めていた。
そろそろ次の停車駅、ホームが見えて来た。
2列に並ぶ人たちの姿。
列車が減速しながらホームに入って行く。
電車の中から、白い杖を着いたお年寄りが立っているのが見えた。
……目が不自由なのかな?
……一旦降りて手を引いてあげた方がいいよね。

そんなことを考えているうちに電車のドアが開く。
一旦、降りようとした時だった。
お年寄りの横に並んでいた1人の男子高校生が入って来てしまって、
降りようにも降りられずいると、
その後ろに並んでいたのであろう、もう1人の男子高校生が、
お年寄りの肘に手を添えながら、
ゆっくり電車に乗って来た。

「どうもありがとうございます」
お年寄りが男子高校生に向かって頭を下げていた。
男の子は軽く会釈だけし、電車の奥に行ってしまった。
最初に乗って来た男子高校生の友達だったようだ。

ドアが開いて閉まるまでの、たった数秒間の出来事だったのだが、
なんだか心がほっこり…暖かくなる。

純粋な優しさは、
まわりの人でさえ幸せな気持ちにしてくれるんですね。

そんな優しい場面に出会すことができて、
とてもありがたいなと思いました。