秘書でのお仕事も少しずつ慣れてきました。
トップの秘書はベテラン女史です。
私は補助的なお仕事をさせてもらってました。
ある日、トップが私を部屋に呼びました。
補助的な仕事以外の依頼なんて初めてです。
トップ 「これから原稿を書くため、私の話すことをこの紙に書いてください」
私はこれまで聞き取りして書くなんてことは、したことがありません。
ドキドキしながらトップの側に座り、聞き取り開始。
トップは私のペンの音を聞き、私の書く速度に合わせて話してくれます。
順調に書き進んでいきましたが、私のペンが止まりました。
トップが何を言ったのかが、わからない![]()
ペンの動きが止まったのでトップも話すのを止めます。
トップ 「どうした
」
私 「なんておっしゃったか聞き取れなかったんです
」
トップ 「『ぜいじゃく』と言ったんだよ」
私 「![]()
![]()
」
トップはメモ用紙に漢字を書いてくれました。
脆弱
トップ 「あそこにある国語辞典を持ってきてごらん」
そしてトップは私に辞書を引かせ、脆弱という漢字の意味を教えてくれました。
脆弱=もろくて弱いこと![]()
トップは私が漢字を知らないことをバカにするわけでなく、意味から優しく教えてくれました。
お茶出しの失敗も咎めず、漢字を知らなくてもバカにしない。
とても素晴らしい方の側で働けていたことを今さらながら感謝です![]()
