ケッセルホールと食べ放題
案内された席は、ご覧の通り釜の直下。ピカピカの銅色が美しい。シーフード&生ラムジンギスカンの食べ放題でビールは飲み放題じゃなく節度ある注文ということにする。大きな「中ジョッキ」と、つつましく控えめに・・・。鉄なべが北海道の形!と、食べだしてしばし、ふと視線がとまる。隣の人をつい見てしまう・・・。30台後半くらい、金将軍様のご子息のような、そう、「金正男」くんのような男性が一人。一人で食べ放題飲み放題。肉の皿、ビール、数回ウエイターさんが運んでくるのである。・・・すごい・・・なべの上には焼きそばか?と見まごうようなモヤシの焼きあがったものがうずたかく。それはあまり食べずに肉をじゃんじゃんやいて、じゃんじゃん食べる!!・・・すごい・・・私たち二人、無言で時折つい彼を見てしまう・・。ずっと一人で食べ続ける男・・・。「この人の胃袋はいったい・・・」と口に出さずとも各自驚いていた。そして私がデジカメを取り出したとき、左肩辺りから声がした。「さあ、一枚撮りましょうか!」その男性であった。動き、素早し!「あああ・・・いやいや・・ご心配なく・・」と私ら。一瞬たじろいたがおかまいなくさらに続ける彼。「札幌の方ですか?ご旅行ですか?●△×◇・・・・」「あ、はぁ・・・旅行でして・・」と私ら。「僕ね、家族できているんですけど、僕だけここで食事、あとはあっちで買い物してるんですよさーてそろそろかな・・・」などと弁解もして(笑)ショッピングセンターのほうを指差した。「はぁ・・・そうですか」と私ら。「あ、そうだそうだ、いいものありますよ。使ってくださいよ。これ会計のときに出すと10%割引になるんですよ。僕一人分より、そちらで使われたほうが価値がありますから!どうぞ!」私の手にえいっとタウン情報誌を。裏にはたしかに割引券がついていた。「えっ、でも、折角お使いになろうと思って持ってこられたのでは??」と私。「いいんっすよ!では、楽しい旅行を!!」さささーε≡≡ヘ( ´∀`)ノ と、太目ながら風のように、私たちをけむに巻いて会計に行ってしまった。取り残されたような私たちだったがまた食べ始めた。さんざん怪しがっていた隣席のひとだったが親切だこと!ご厚意を無にしないために、ザックから眉毛切りハサミを取り出して券を切り離したのであった。