イメージ 3

たたずまいに似合わない、非常に喧しい店を出て、隣へ逃げ込む。

ここは多分静かであろう
「お手紙カフェ」。

コツコツ、と階を上る。
店のはいりぎわに写真を、と思ったら前につんのめってしまった。扉のあるべきところになかったからだ。
扉は全開になっていて、薄いサーモンピンクの布がふわーと風に舞っていた。
いわば暖簾に腕押し、状態。


そんなわけでドア越しに一枚撮影、というのはならなかった。


お客は私ひとり。あまりにも静寂。
イメージ 1


・・・何となく、写真もとりにくい。後ろから見られているような気がする・・・。

店内には、葉書類、切手類、文房具類・・・がある。
売られているものもあるし、自分の机上においてあるものもある(貸してくれるのであろう。)。

実は私は、日頃から住所録と万年筆に近い書き味の三菱シグノ数本、と、
葉書の一枚と切手数枚はいつも持ち歩いている。


道具がなくて書けない、というよりは、
書く場がない、時間がない、書く気がない、ということで書かない人間のようである。

葉書一枚と、ステッドラーの色鉛筆2本、を買ってみた。
あと、飲み物も注文した。

葉書は、秋の野に葉っぱがじゅうたんのようにさーーっと敷かれているもの。

これで誰に書こうか。
あ、3月までともに職場でご一緒した、エルダー爺様に書こう。

そう思ってアドレスを開き、書き出しを考えた。

・・・しかし、こんなわびさびた秋の夕暮れのような葉書を御年80歳余の爺様に送るのはどうか。
なんだか寂しい気分になってしまう。
これはせいぜい75歳位までのほうがいいんじゃないかなあー。
もっと楽しそうな葉書のほうがいいんじゃないかなあー。
イメージ 2

そう思ったらなんとなくためらわれ、文房具を広げたまま、持ってきた文庫本を読み
お茶をひとりで楽しんでしばし過ごすことにした。

・・・そろそろ次に行こう。

なんだか目的をあまり達せずに、「ただ居た」ということにぼんやりと呵責の念を感じつつ席をたった。
お金を払うときふとみたら、書棚に「犬丸りん」さんの著書があった。

・・・これを読めばよかったのに。今頃気づくなんてなあ・・・

ちょっとトホホ感が増した状態で、岡崎の京都市美術館に向った。

  (お手紙カフェ coari 京都市左京区田中)
    http://gourmet.kansai.com/G0000863