2023年2月1日(水)
アメブロの更新は久しぶり。
2022年の夏の終わりを捧げたテイトクラファンなんて、もう随分昔のことのよう。あれからどうなっているのだろうか?ちゃんと想いを込めた運営をしているのだろうか?まぁ僕の預かり知らないことではある。それぞれの持ち場で頑張るしかない。
僕はと言えば、あれから色々なことがあった。幾つかの受賞が重なり順風満帆に見えるだろうけど、裏では相変わらず反動で落ち込む数週間もあった。いまはまた少しずつ上り調子と言ったところか。自分が思うかっこいい真打になるために、今年も全力で突き進もうと思う。
今日から渋谷らくごでの『吉笑三題噺五日間』の練習を始める。
なんでもそつなくこなせる器用な人間に思われることもあるけど、全然そんなことなくて、ただ単純に裏で猛烈に時間をかけている。同じくらい時間をかけてすらいないのに、簡単に「才能の差」などと処理してしまえる雑な人が好きじゃない。一緒にいてもこちらの熱量が冷めてしまうだけだから、可能な限り距離を取ろうと昔から振る舞っている。そこはそう、徹底的に。
三題噺の前にも、大きな山場はいくつかあって、一番はソーゾーシーのネタ下ろしが2ヶ月連続で。まだどちらのネタも全然形になっていないけど、この数ヶ月頭の片隅にいつもあった種を3月あうるすぽっとに、2月高円寺はタイトルとハイライトシーンだけ浮かんでいるあるネタを持っていこうと思っている。「西の●●」というネタ。
誰かの夜の、果ての、最後の一踏ん張りの、微かな足場にでもなれたら嬉しい。同じように僕はあの人やあの人から、そんな最後の一踏ん張りの、微かな足場を作るための、小さな石を、いくつも、分けてもらってきた。
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2022年10月24日(月)
小室直樹・ペンギンカフェ・デイリーズカフェ
朝、作業場で真打計画01の高座動画をvimeoにアップロードする。そろそろ配信始めなくちゃいない。
なんとなく、これまで読めていなかった小室直樹先生の評伝を持って久しぶりにいつもの喫茶店へ。途中、図書館みたいな、ホテルのラウンジみたいな、そんな雰囲気を纏う店を見かける。入って見ようかと思うけど、まずはいつもの喫茶店に行くことに。ペンギンカフェ。
一段落しての帰り道、気になった店はまだ開いていて、もう少し作業をしたかったこともあり寄ってみることにした。たぶんできたばかりでまだ知られていないくて、立地的にも周辺住民のみが出会える場所で、なおかつ店自体がめちゃくちゃ広いから、これは自分にとって、とても快適に使える穴場なのだった。「Well-Blend阿佐ヶ谷」というシェアハウスっぽい雰囲気のあるマンションの1Fにあるデイリーズカフェという場所。
ラウンジ以外にサウナもあって、だったら作業場をここにしたら良いのではと思って調べてみると、家賃は予算の範囲内だけど、ぐっと狭くなるから、やっぱり今の部屋にトータルでは軍配があがるのだった。梅雨の終わり頃に買ったKOMAの椅子がそろそろ届くはず。ラグも買って、作業場の住環境を高めようかと思っている。
思い立って「羅房」を始めようと決める。「月と散文」に影響を受けていないはずはない。羅房という名前は本当は作業場の名前にしようと思ったのだけど、調べたら画数的にあまりよくなくて、そのまま放置していたものを、まぁウェブスペースで使うのだったらいいだろうと。書く筋力を鍛えて、また小説を書きたい。
2022年10月25日(火) 断片
全国若手落語家選手権予選「ぷるぷる」
(略)
ということでそう、無事に予選を通過することができたのだった。
ここでは正直に書くけど、当たり前にどう考えても●●さんが強敵で、というか現状の勢い的にはあちらが圧倒的な本命というのは間違いなくて、でもそう簡単に負けるつもりはないぞとも思っていて、というか、なんとか勝ちたいなぁとさえ思っていて、というか、全然勝てない勝負じゃないだろうとも思っていて。
(略)
結果、この夏仕入れた圧倒的に強い「伊佐坂先生」のマクラで、ドンと沸かせてから「ぷるぷる」という、一番丁寧な方法で。ネタ自体はいつも以上にウケたところと、いつもはウケるところがウケなかったりとまぁそんな感じで、でも終わった段階でまず大丈夫だろうなぁという手応えで、というのが実際の感触といったところか。
(略)
いずれにせよ、●●さんが素敵な芸人さんということは間違いない。本当にあんなに主人公感がある人は●●さんと●●さんしか会ったことがない。たぶん来年には情熱大陸あたりに密着されるはずだ。そんな眩ゆい才能に憧れるけど、自分はまた違う方向で輝きたいとも思う。
2022年10月26日(水) 断片
ぶつかり稽古 伊賀一景
JAL名人会 ぷるぷる
(略)
初めて呼んでもらった「JAL名人会」。そうだ「ぷるぷる」は音源だと目を閉じてる寅さんと、最後の親方の部分が伝わらないじゃないかと出番少し前に気づく。無理やり言葉で補うことに決めて本番。緊張していたのか、疲れもあるのか、ど頭で噛んで、そのあともちょっと言い淀みが気になった。それでもネタ自体は予定通りちゃんと笑ってもらうことができた。笑い量と密度だけだと、圧倒的にこの日の一番を取ることができた。自信を持って大丈夫。ネタが強すぎる。
それでもこうやって事が順調に運んでいる後は絶対に良くない流れになるから、そこも覚悟して、それでもこんな良い流れができるだけ続くように謙虚にひたむきやっていこう。あと5日くらいだけ、このままの流れでいきたい。
風向きが怪しいのは、今日発覚した出番順。最悪の事態は避けられたからそれだけでもまず良しなんだけど、そんな中では一番最悪なものになっていた。どうシミューレーションしても、●●さんに負ける感じが強くなってきた。うまくいって同点で決選投票。そうなると、まだ勝ち目はあるけど、同点にまで持っていけない感じがぷんぷん。
(略)
ただそうやって呑まれるのは良くないから、あくまでも強気でいきたい。ネタの力は間違いなくある。それだけの準備はやってきた。結果も出してきた。そして、今頃向こうは向こうで「色々シミュレーションするけどやっぱり吉笑さんが強いなぁ」と悶々としているんだと思う。もちろん他の4人も含めてだけど、どんなことになるのか楽しみだ。とにかく「ぷるぷる」はその日一番の大爆発を起こすしか勝ち目はない。その大爆発の規模をどこまで高められるかだ。天井が抜けるくらいの、ドッカーン!!!をものにしたい。そして「ぷるぷる」は真打披露目までしばらく封印するんだ。
立川吉笑ウェブ書斎『羅房』
1000円でお釣りがくる、過剰な日々の記録。