喫茶ベランダのマスター、
イラストレーターのVERANDA HIGASHI(ベランダヒガシ)です。
時代に埋もれていった『もの』たちはいつも何を考え、
どのように時代をサバイブしていったのか?
そんな『もの』たちに私ベランダヒガシが、
喫茶ベランダに招き、インタビューします。
ポイントビジョンを振り返る
ついにポイントビジョンも
今回でおしまい。
今日は、喫茶ベランダを臨時休業。
ひとり寂しく、過去を振り返ってみました。
ほんとはネタ切れってことで…。
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ベ:ベランダヒガシ
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ベ:はあ、もうすっかり春だなあ。
春は出会いと別れの季節だというけれど、
ポイントビジョンも今日でお別れ。
今まで
あんなこと、こんなこと
あ~ったでしょー♪
ということで、
今日は振り返りデー。
最近、頭のてっぺんの毛が
薄くなってきたんだよねー。
パーマがいけなかったのかな。
そういえば、こんな人もいたよね…。
あのポイントビジョン史上
伝説として語り継がれている
邪馬台国ヘアーかな。
散髪屋のおっちゃんが、
作業中、終始、
不機嫌だったなあ。
なつかしの伝説!邪馬台国ヘアーはこちら↓
http://image.mailvision.jp/pointvision/20030930/
※下にスクロールしていただければ見れます。
べ:ちなみに邪馬台国ヘアーの人は、
あれ以来、
毛のほうも大分抜け落ちてしまい、
突然
『俺はハリウッドに行く!』
と言い残して、
会社を辞めたんだよなあ。
一体何しに行ったのか…。
今は消息不明ですが。
元気にしてるかな、彼。
ハリウッド映画で観る日がくるのかな。
………。
そういえばこんなのにも
参加していたよなー。
なぜだかわからないけど、
みんなふんどし。
山形県のお祭り
カセ鳥。
なつかしの奇祭カセ鳥はこちら↓
http://image.mailvision.jp/pointvision/20040218/kekka01.html
べ:今見ても、なんとも摩訶不思議な祭りだなあ。
ちなみにサイキックソルジャー田平は、
今でも、カセ鳥保存協会東京支部 代表として、
個人的に3年連続参加しているそうです。
もう、これ、
ライフワークの域ですね。
でも、今年はさすがに
肝臓を悪くして、体調不良の彼は
参加しなかったらしいです。
傍観者の一人に徹したそうな。
そして、忘れちゃいけないのが
大人の社会見学。
中でもインパクトがあったのが、
タオルを食べたやつかなあ。
大人の社会見学
”食べれるタオルを食べてみようの巻”はこちら↓
http://image.mailvision.jp/pointvision/20050330/otona.html
べ:アシスタントの西くん、
毎回体を張ってくれました。
へんなモノを食べたり、飲んだり、
無人島に泊まったり。
そんな彼も今や、
簿記を勉強中で、
第2の人生を模索中だとか。
ああ、こんなの一部。
もっといろいろとあったよなあ。
何だか全部、遠い昔にあった
出来事のように感じるなあ。
~カランコロン~
べ:あっ!お客さんが来た!
すいません、今日は臨時休業でして…。
あっ!お姉ちゃんか!
東:まったく、どうしたのよ。店閉めちゃって。
べ:いやあ、今日でポイントビジョンが
最終回という事で、
いろいろと振り返っててさあ。
今までつらかったこととか、
楽しい思い出が蘇ってきて、
何だか涙が出てきちゃったよ。
東:まったく、泣いてどうすんのよ!
まだ、私の店スナックベランダも
開店したばかりなのに、
泣いてばかりいられないわよ!
ポイントビジョンは終わるけど、
東美は永久に不滅よ!
まだまだ続くよ スナックベランダはこちら↓
http://ameblo.jp/sunacck-veranda/
べ:おお!さすが姉貴、たのもしいな!
みなさん!
今までポイントビジョンを読んでいただき、
ありがとうございました。
みなさんの率直な感想や励ましで
今までやってこれました。
ほんとうにありがとうございました。
それでは、みなさん、
またお会いできる日までさようなら!
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バックナンバー:ミサンガさん
今回のバックナンバーは、
12年前のJリーグブームと共に一大ブームになった
お守り、ミサンガさんです!
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べ:ベランダヒガシ ミ:ミサンガさん
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べ:喫茶ベランダへようこそ、ミサンガさん。
ミ:ういっす!オレオレー!!。
ベランダヒガシさんは覚えてました?私の事。
べ:まだまだ元気そうですねえ。
一応紹介いたしますと、ミサンガさんとは
南米で生まれたお守りの一種で、
自然に切れれば願いが叶うと言われている手首飾りです。
日本ではJリーグが開幕した年に選手の多くが
付けていたため、Jリーグと共に大流行しましたね。
ミ:そうそう、なつかしいよね。
Jリーグブームってもう12年前の事なんだよね。
最近の事のように覚えてるよオレオレー。
夜は六本木でよく遊んだなあ。
べ:はははは。あの頃は六本木がJリーガーだらけ
だったそうですもんね。
私も付けてましたよ、ミサンガさん。
でも何を願かけていたのか、全く覚えていませんけど。
自然に切れたというより、
いつのまにか付けていない
という感じでした。
ミ:はいはい。片時も離さず一緒にいたのに、
ブームが終わったら躊躇なくちぎられて、ポイ。
残酷なもんだよオレー。
べ:すいません、謝ります。そうですよね。
思えば、私もミサンガさんと
何回一緒にお風呂に入ったことか。
多分、私の人生の中で、一緒にお風呂に入った回数が
ダントツで一番なのは、間違いなくミサンガさんですよ。
ミ:そうだなあ、いろいろな人とプライベートを
共に過ごしてきたなあオレ。
自然に切れるまで付けてくれた
律儀なご主人様の記憶は、
全員鮮明に覚えてるよ。
切れるときが実に悲しくてね。
べ:そうですよね。ミサンガさんはご主人様と密着して生活する反面、
願いが叶う前提条件として「切れること」がありますから。
ある意味、別れに向かって突き進むみたいな。
なんて悲しい宿命を背負ってるんでしょうか。
ミ:そうだよお。だからこそ願いが叶うってなもんですよ
オレオレオー!!
べ:なるほどなあ。
で、実はですねえ。今日はもうひとりゲストを
呼んでるんですよ。
ミ:えっ!?誰?聞いてなかったなあ。誰?
あっ!ラモス?
素足で革靴を履くラモス?
べ:違いますよ。
実は……
今、巷で流行りの
『ホワイトバンド』さんです!
どうぞ!!
ミ:あああ。ホワイトバンドね。
ホワイトバンド(以下:ホ)
どうもこんにちは。はじめまして。
べ:ホワイトバンドさんとは、簡単に言いますと、
世界の飢餓を無くそうと意思表示するために身に付ける、
今一番話題の手首飾りのことです。
サッカーの中田選手とか身に付けているので有名ですね。
ホ:ご説明ありがとうございます。
それにしても手首界の伝説、
ミサンガさんに会えて光栄です。
ミ:いやいや伝説だなんて、大げさな。
君も今、流行にのってスゴイじゃない。大人気だよね。
ホ:いえ私は基本、流行などには興味無いのです。
少しでも飢餓が救えればと、
一過性で終わるつもりは全くないのです。はい。
ミ:あああ、悪かったね、どうせオレは一過性だよ。
ん?なんだか君、汗臭いよ!
べ:ミサンガさん…し、嫉妬ですか……。
汗臭いのは
お互い様ですよ...。
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ホワイトバンドさんに露骨に
嫉妬するミサンガさん。
まだまだ手首の一等席は譲れない。
ほっとけないのはオレの方だと
言わんばかりの負けん気の強さ。
もう一度新たな願いを込めて、
ミサンガをつけてみようかと思っている。
18回目:ハウスマヌカンさん
今日も
素敵なゲストお呼びしておりますよ。
バブル時代、
女性が憧れた職業といえばこの人。
ハウスマヌカンさんです。
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ベ:ベランダヒガシ ハ:ハウスマヌカンさん
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ベ:ようこそ、喫茶ベランダへお越しくださいました
ハウスマヌカンさん。
ハ:どうも。
べ:実は私、
ハウスマヌカンさんとは
リアルタイムの世代ではないんですね。
大人なお姉さんだったという印象があります。
ハ:あなたはDCブランドブームは経験してないのね。
べ:そうです。私はどちらかというと渋カジ世代ですから。
ハ:渋カジねえ。
ああ、あの汚い格好ね。
べ:き、汚ない格好!!
カジュアルと言ってください。
まあ、どっちでもいいですけど。
ハウスマヌカンさんと聞いてもピンと来ない年代も、
数いらっしゃると思いますので
ここで説明させていただきます。
ハウスマヌカンさんとは、
DCブランド全盛期の80年代、
DCブランドの自社製品を着て、
販売にあたる店員の呼び名のことです。
当時は女性の憧れの職業でした。
まあ、ぶっちゃけ、
ただの販売員ですよね。
ハ:まあ、失礼しちゃうわね。ただの販売員じゃないわよ。
ブランドの顔なのよ。
お客様の的確な趣味趣向を一瞬で察知して、
お客様に似合う服を選んであげる
ファッションのスペシャリストなのよ。
そこらへんの
販売員と一緒にしないでよ。
べ:すいません。失礼しました。
それにしてもすごい人気でした。
当時は誰もが東京に行って、
かっこいいハウスマヌカンになるんだと
憧れてましたもんね。
ハ:そうねえ。かっこよかったし、
なんていうのバリバリのキャリアウーマンの
ハシリっていうのかしら。
恋に遊びに仕事とバリバリアクティブだったわよ。
ananっていう雑誌でもどうしたら、
ハウスマヌカンになれるかみたいな
特集が組まれたりしてたわね。
べ:そうですね。
全身黒で着飾ってビシッと
かっこよく決めてましたもんね。
でも今、誰も呼んでないですよね。
ハウスマヌカンって。
ぶっちゃけ、
ただの販売員ですもんね。
ハ:だから、販売員って言わないでよ!
ブランドのモデルも兼ねてたのよ。
ハウスマヌカンになるのは
狭き門だったんだから。
べ:そういえば、歌もありましたよね。
『夜霧のハウスマヌカン』って曲が。
ハ:あったわね。
っていうかそんなことより、
私がどれだけ素晴らしい職業だったかを
聞いて頂戴よ。
私は夢を売ってたし、女性のかっこいい生き方を
提示してたのよ、あの時。
べ:は、はあ。
かっこいい女性の生き方を
提示したってのは一理あるかもしれませんね。
でもいつも、かっこよくクールに決めてて、
正直辛くなかったですか?
家でもかっこよくって感じではないでしょう?
ハ:まあ、確かにいつでもハウスマヌカンは
かっこよくなくっちゃいけないから
辛かったといえば 辛かったわよね。
家では、いつも
ちゃんちゃんこ着てたわよ。
ってなにを言わせるの!
家では黒のシルクのパジャマに決まってるじゃない。
べ:家では
ちゃんちゃんこでしたか。
それにしても、
今はぶっちゃけハウスマヌカンさんのこと
ショップの店員さんと呼んでいて
今や誰も呼んでないんですが
今までどこで何をしていたんですか?
ハ:内緒よ。何回も言わせないで。
私はハウスマヌカンなんだから。
たとえ実家の佃煮屋で働いていようが
私の心はいつでもハウスマヌカンよ。
べ:なるほど。
実家の佃煮屋で
働いていましたか。
ハ:だから、内緒よ。
べ:好きな食べ物は何ですか?
ハ:餃子。
じゃなくて、イタ飯よ、もちろん。
って、どんな質問よ。
もっとハウスマヌカンの素晴らしさに
触れなさいよ。
べ:ハウスマヌカンに必要な能力とは?
ハ:いい質問ね。
ハウスマヌカンは常に最先端なのよ。
時代を敏感に読む力と、あとやっぱり接客ね。
いかに愛想良く振舞うかよ。
ここで人間力が、試されるのよ!
結局、服売らないと意味が無いからね。
べ:やっぱり、ぶっちゃけ、
ただの販売員ですよね、それ。
ハ:…。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ぶっちゃけ、ただのショップの販売員である。
だが、心持ちはものすごいのである。
かっこいいことを追求し、自信満々に提示する。
どんな職業でもこの心持ちって必要ですよね。
バックナンバー:へびつかい座さん
今回のバックナンバーは、
こっそり星座占いに仲間入りしていた
へびつかい座さんです!
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べ:ベランダヒガシ へ:へびつかい座さん
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べ:喫茶ベランダへようこそ、へびつかい座さん。
へ:こんにちは。へびつかい座と申します。
ベランダヒガシさんは覚えてました?私の事。
べ:いやあ、正直忘れてましたよ。
みなさんもお忘れというか、
知らない方もいるかもしれません。
ご紹介いたしますと、へびつかい座さんは
12ある星座にある日突然加えられた13番目の星座です。
11月30日から12月17日までに生まれた人は、
いて座だと思ってませんか?
実はあなたは、
へびつかい座なんですよ。
一時期、話題になりましたよね。
へ:いやいや、すいません。
突然私みたいな新参者が入ってきて、
いて座だと思って暮らしていた人が
今日からお前はへびつかい座だなんて
言われても困るだけですよね……。
さぞ、ご迷惑だったと思います。
いて座だった方には本当申し訳ありません。
べ:いやいや、そんなに謙遜なさらないでください。
まあ、へびつかい座さんが入って、
他の星座も微妙にズレて、
一部の人の星座が変わるはめになっているという
事実はありましたが。
へ:そうですね、すいません、
本当にいろいろな方に
ご迷惑かけてます。
べ:ちなみに私もへびつかい座さんが入る事により、
みずがめ座からやぎ座に変わりました。
へ:はあ、そうですか、本当にすいません。ご迷惑をおかけしました。
べ:そもそも何で12星座から13星座に増えたんですかねえ?
へ:とある天文学者がですね、
占星術の占い方の理念である、
黄道12宮各星座のデータと、実際観測した星の動きの現実の
データとの違いに気付いたんです。
実は、12星座は2000年~3000年前の古い黄道
(太陽の通りみちのこと)なんだそうで、
今の星は時がたち、昔と大きく変わっているんだそうです。
それで今の黄道では私、
へびつかい座が入ってしかるべきだ、ということで……。
べ:へええ。それにしても突然でしたよね。
当時は話題になりましたけど、
今ではさっぱり無かった事
にされてませんか?
へ:……そうですねえ。でもしょうがないと思ってますよ。
あまりに突然すぎましたし、
12星座でかなりの間、定着してましたから。
私なんかが厚かましいです、はい。
星座占い界でも最初は、
居心地がかなり悪かったですし。
特にいて座さんには、
よくいじめられました。
後ろから消しゴムのカス投げられたりしましたね。
もちろん、今はそんないじめは無いですよ。
みなさん誰も気にしないというか、
もう私の事なんかどうでもいいんでしょうね。
べ:いやいや、そんなに被害妄想持たないでくださいよ。
でも、雑誌とかも
こぞって無視ですもんね。
僕もいまだに自分はみずがめ座だと
思ってますから。(キッパリ)
今度、へびつかい座さんも、
たまにはテレビの星座占い
カウントダウンに出てみては
どうですか?
へ:声をかけていただいたことがないんです。
けど、正直のところホッとしてます。
あまり目立ちたくはないんで。
僕はただ、ゆっくり暮らしたいだけなんです。
でも、みなさんには
へびつかい座があるんだよ
という事だけは
せめて心のどこかに
覚えておいて欲しいですね。
それだけです。
本当にお騒がせして申し訳なかったです。
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このへびつかい、星になる前はアスクレピオスという名医で、
その医術は死者をも蘇らせることができたとか。
古代ギリシャで蛇は健康・医術のシンボルなのである。
己の事はどうでもよく、
他者を気遣う心優しい星座があるんだという事を
是非みなさんにも覚えておいて欲しい。
バックナンバー:フラワーロックさん
今回のバックナンバーは、
一時期どの家庭のリビングでも
ずっと揺れていた
フラワーロックさんです!
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べ:ベランダヒガシ フ:フラワーロックさん───────────────────────────────
べ:喫茶ベランダへようこそ、フラワーロックさん。
相変わらず、ゆらゆら揺れてますねえ。
フ:ロックンロールよろしく!
ベイベ!!
べ:さすが。
揺れっぷりも当時のままで元気そうですね。
フラワーロックさんは、
今から16年前大流行した玩具でして、
音に合わせて身体をくねくね揺らせるパフォーマンスが受け、
一躍スターになりました。
どうでした?当時を振り返ってみると。
フ:モテモテだったぜ。ドコ行っても踊ってたな。
ひとしきり踊って楽しませて、
夜には女の子のために
腰を振ってたしね。
休みなしだったぜベイベ!!
べ:卑猥なことを言わないでください。
けど、凄い人気でしたよね。
音に反応するってのが、目新しかったんですよね。
フ:まぁな。けど、皆がいっつもゴキゲンなナンバーを
流してくれりゃあいいんだけど、
中には手をパンッて
叩くだけで、
躍らせる奴もいたから。
そんな一瞬に反応する訳だから、踊りじゃ無いワケ。
ありゃ、痙攣(けいれん)だよ痙攣(けいれん)。
パンパンッて連続で鳴らしてよ。そりゃヒドイ踊りになるワケ。
べ:ああ、みんなやってましたよね。私もした事あります。
フ:ふいをついてパンッて鳴らす嫌な奴もいたなあ。
べ:私、それもしたことあります。
フ:あれ、俺、何回か
タイミング
遅れたことあるよ。
べ:えっ!遅れた事もあるんですか。
じゃあ、我々が思っている以上に
いっつも周りの音に神経尖らせて生きてたんですね。
フ:そうだぜ、大変なんだから。
音が無いのに間違えて
揺れることもあったし。
ココだけの話、
誰も見てない所じゃ
休んでたから。
べ:はははは。
今もずっと踊りながらお話してくれてるんですけど、
腰は大丈夫ですか?
ずっと腰をくねくねさせて。
フ:もちろん、腰はもうボロボロなワケ。
当時はよく針治療とかマッサージとか
あらゆる治療をしてたね。
まあ最近は、とんと踊ってなかったから、
全く大丈夫なんだけど。
べ:ですよねえ。最近は全く見ないですもんね。
フ:ひどいもんだぜ。ある日突然、
俺が音に合わせて
踊ってても誰も見向きもしなくなるワケ。
哀しいぜアレは。
だけど踊らない
フラワーロックは
ただのガラクタ。
だから俺はいつまでも
ロックし続けるんだよ。
アーユーOK?
べ:おお!かっこいいですね。
いつまでも身体に気をつけて、ロックし続けて下さいね。
フ:………………………………。
べ:あれっ?フラワーロックさん?
フ:………………………………。
べ:おかしいなあ。
フラワーロックさんが全く動かなくなりましたね。
お~い!
パンッ!
フ:………………………………。
べ:どうやら電池切れのようですね。
動かないフラワーロックは
ただのガラクタということですか……。
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クリスマス時期に突如として現れる
踊るサンタ人形など類似品は数多く存在するが、
「ロック」という点で我々を愉しませてくれたのは
やはりフラワーロックさんをおいて他に無いだろう。
ロックに定義なんて無い。
地球がもし爆発しても、
その爆音ですらロックのビートに変えて、
彼は最後まで踊り続けるのだろう。
いつまでもロックし続けるんだよという彼の言葉が
耳に残って離れない。
17回目:けいどろさん
今日も
素敵なゲストお呼びしておりますよ。
子供のころ、
みんなで遊んだ遊びといえば、これ。
けいどろさんです。
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ベ:ベランダヒガシ け:けいどろさん
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ベ:ようこそ、喫茶ベランダへお越しくださいました
けいどろさん。
け:いやいや、どうもどうも。
べ:なつかしいですねえ。昔よく遊びましたよ、けいどろさんで。
けいどろというのは、警察と泥棒の二手に分かれ、
捕まえたり逃げたりする鬼ごっこみたいな
遊びの事なんですが、
おそらくみなさん、
子供のころ、よく遊んでいたので、
知らない方はいないでしょう。
け:そうそう、みんな知ってるはず。
『いや、俺は知らないぞ!!』
べ:えっ?今のは誰でしょうか?
誰か乱入してきたんでしょうか?
”けいどろ”なんて
みんなが知ってると思ったら大間違いだぞ!
”どろけい”と呼ぶのが
正式には正しいのだ。
べ:えっ!?
あなたは”どろけい”さんですか?
どろけいさん(以下:ど):
そうだ。どろけいだ。
”けいどろ”ではなく
”どろけい”が本当の名前だぞ。
け:”どろけい”な訳が無い!
だいたい、
けいどろの”けい”は警察のけい、
”どろ”は泥棒のどろ。
警察を先に持ってくる”けいどろ”が
正しいに決まってるだろうが!!
ど:何を!!どろけいが本当の名なんだよ!
いや、みんな間違ってるよ。
本当の名は”どろじゅん”
なんだがねえ。
べ:えっ!まさか!どろじゅんさんも来ましたか!
どろじゅん:そうだよ。私が”どろじゅん”だ。
けいどろでもどろけいでもない。
本当に正しい名称は”どろじゅん”なんだよ。
け:何をバカなこと言ってるんだ!
”けいどろ”だよ正しい名前は!
ど:どろじゅんな訳がないだろうが!
だいたい、
じゅんって何だよじゅんって!
どろじゅんさん:巡査のじゅんに
決まってるじゃないか!
ど:巡査って何だよ!意味が分からないよ!
べ:まあ、まあ、みなさん落ち着いてください。
そういえば、
この遊びは地域や年代などで
呼び名が違うと聞いたことがあります。
みなさん、呼び名は違いますけど、
同じ遊びなんですから仲良くしましょうよ。
ど:まあ、俺も聞いたことはあった。
どろけいと呼ばれていない地域があるってのは。
け:そういえば、俺も聞いていた。
名前は違えど同じ遊び。
よく考えると仲間じゃないか。
よし!みんな仲良くしようぜ!
子供達を仲良くする遊びの俺たちが
喧嘩してどうするんだよ。
どろじゅんさん:それもそうですね。
失礼いたしました。
べ:いや、いや。みなさん仲良くなってよかったです。
それにしても、いっぱい呼び名があるんですね。
もしかして、遊び方まで違ってたりするんでしょうか?
ど:それは無いだろう。グッパーで泥棒と警察振り分けたり、
泥棒を捕まえるときは背中を3つ叩いたり、
みんな一緒だろう?
け:おいおい。泥棒捕まえるときは、
背中を3つじゃなくて
捕まえて10数えるのが本当のルールのはずだぜ。
どろじゅん:いやいや、
体のどこでもタッチしたらオッケーのはずですよ。
みなさん間違ってますよ。
ど:何を!背中3っつが正式ルールなんだよ!
べ:みなさん、また喧嘩ですか!
『おいおい。背中だとか10秒だとか言ってるけど、
そもそもグッパーで決める自体間違ってるでえ。』
べ:えっ!?今度は誰ですか?
わしは”たんてい”と
いうもんやけどなあ。
ど:た、たんていだと!
たんてい(以下:た):そう。
たんていという名が正式なんやで。
しかも、グッパーでは無い!
”いろはにほへと~”
といった歌で二手に分けるのが正解なんやで。
どろじゅん:歌ですっと!グッパーが基本ですよ!
た:いやいや、歌を歌って決めるものです。
べ:まあまあ、また喧嘩はやめてくださいよ。
地域によって呼び名も違う。
遊び方も場所場所で微妙に違う。
でも、みんな同じ子供の遊びじゃないですか!
喧嘩はやめてくださいよ。
『まあ、正式にはいろはにほへと~と
歌うのでは無いのだがね。』
べ:えっ!また誰かきましたか!今度はどなたですか!
”アッカンタンテイ”と
いうものだが、何か?
け:アッカンタンテイ!
何じゃそりゃ!
やっぱり”けいどろ”で統一しようぜ!
ど:いや、どろけいだろう!
どろじゅん:だから、どろじゅんですよ!
どろじゅん!
べ:もはや、子供の喧嘩ですね。
これは収集がつかないようです…。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
名前やルールは違えど、
おそらく日本中で行われた遊びなんだろう。
あのころはみんな警察と泥棒に分かれて
無邪気に遊んでいた。
敵か味方か2つだけしかなく、
分かりやすい世界だったのである。
あなたの地域ではどのように
呼んでいましたか?
バックナンバー:ドンパッチさん
今回のバックナンバーは
みなさんも1回は口にしたことがあるはず。
超パンキッシュなお菓子
「ドンパッチ」さんです!
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べ:ベランダヒガシ ド:ドンパッチさん
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べ:喫茶ベランダへようこそ、ドンパッチさん。
相変わらず、ハジケてるみたいですねえ。
ド:おう、まあな。
俺はハジケてなんぼだからな。
べ:一応知らない方に説明いたしますね。
ドンパッチさんは、味の素ゼネラルフーズさんから
1970年後半に発売された口の中で
パチパチはじけるキャンディーでして、
刺激的なお菓子として当時子供の間で爆発ヒットしました。
結構思ったより口の中でハジケるんですよね。
ド:男なら。やんちゃしなきゃな。
当時はおもいっきり口の中で
大暴れしてたよな、俺。若かったし。
まあ、あまりに無茶しすぎて
消えることになったけど。
PTAから苦情があって一旦発売中止になったんですよね。
ド:そうそう。まあ、箔がついて
『PTA上等!!』てな感じで
俺的には良かったけどな。
べ:どこかの小学生がドンパッチさん3袋を一度に食べて、
口の中がえらいことになったとか。
あと、鼻に入れて大量に出血したとかが
理由だと聞いた事あります。
ド:まあ、
そういう伝説的な武勇伝は
いっぱい作ったよな。
電車で寝ている人の口の中に入ったりとか。
しまいにはお年寄りをショック死させたなんて
噂もあったけど、
さすがに殺しちゃいねえよ。
べ:まあ、確かに刺激が強いんで、
大人達が規制するのも分る気がしますけどね。
ド:みんな大人しく食べてりゃいいものを。
3袋いっぺんに食べるとか鼻に入れたりするからだよ。
俺の力を見くびりすぎだな。
俺をなめるなっつーの!
べ:基本的にキャンディーなんで、
なめていいんですけどね...。
まあ、更に刺激を求めるものなんですよ、
人間というのは。
私もコーラと一緒に食べたことありますし。
ド:コーラな、なつかしいな。
アイツと組むと最強だったな。
べ:まあ、一旦は発売中止になりましたが、
復活したんですよね、80年代中頃に。
ちょうど私はこの頃にお世話になりました。
ド:まあ昔に比べれば、
ハジケっぷりは大人しくなってたけどな。
だから、その後はもう自然とフェードアウトだよ。
べ:いつの間にかって感じでしたね。
今も発売中止ですよね。
ただ、人気漫画の『ボボボーボ・ボーボボ』でドンパッチさん
そのまんまのキャラも登場したりはしてますけど。
ド:おう。何か俺のパクリみたいな類似品とかもいるみたいだけど。
別に気になんねえな。
今はおとなしく、
トラック運転手してるよ。
『もう一度昔みてえに思いっきりはじけてえなあ。』
なんて考えることもあるけど、今は今で幸せだよ。
家族も養わなきゃないけねえし。
べ:なるほど。典型的なヤンキ-思考ですね…。
むかしヤンチャして今は家族想いという。
ド:いつまでもヤンチャはできねえからな。
最近は時々ハジケてる自分が恥ずかしくなるから。
俺、娘もいるのに何やってんだろうって感じで。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
とにかく刺激的なお菓子だった。
私も今では健康を気遣ってばかりの
食生活になってしまったが、
子供の頃はそんなことはお構いなしに、
刺激的なドンパッチさんが好きだった。
ハジケてみる。
年をとり、大人になり、
社会という枠組みの中に取り込まれ、
私達は「ハジケ」ることを忘れてはいないだろうか。
立ち止まってハジケてみよう。
きっとそこには、幼い頃に見た、
澄んだ世界が待ってるはずだ。
バックナンバー:エリマキトカゲ、ウーパールーパーさん
今回のバックナンバーは、
一大ブームを起こした「動物」たちを
お呼びしています。
エリマキトカゲさん、ウーパールーパーさんです。
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べ:ベランダヒガシ エ:エリマキトカゲさん ウ:ウーパールーパーさん
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べ:喫茶ベランダへようこそ。
まずは大御所、エリマキトカゲさんと
ウーパールーパーさんがいらしてます。
エ:ちいっっす、久しぶりッス。
ウ:こんにちは。お久しぶりです。
べ:いやあ、懐かしいですねお二人とも。
まずはエリマキトカゲさんですけど、
1984年に三菱自動車ミラージュのCMでエリを
ひろげて走っている姿で火がついて、大人気でしたよね。
エ:まぁ、あの頃は忙しくて、不眠不休が長く続いてましたねぇ。
いつでも「エリ」を広げれられるようにしとけって言われてたし。
エリを広げなかったら、
ただのトカゲだからなあ。
べ:ははは。
でも大人気でしたよね。
その後の動物ブームの火付け役にもなりました。
で、その後に続けとばかりに出てきたのがこちら、
ウーパールーパーさん。
ウ:はい。エリマキトカゲさんに続くスターは誰だ?
って事で私が起用されたわけです。
名前もそのために
変えましたし。
べ:えっ?名前って。
ウーパールーパーって
本名じゃないんですか?
ウ:はい。
本名は『アホロートル』もしくは
『メキシコサラマンダー』って言うんです。
『ウーパールーパー』ってのは日清焼きそばUFOの
イメージキャラクターになるために急遽付けられた
名前なんですよ。
最初は『スーパールーパー』になる予定だったとか。
べ:へえ、そうだったんですか。知りませんでした。
そういえば焼きそばのCMに出てましたね。
歌も出してませんでした?
ウ:はい。『ウーパーダンシング』っていう曲です。
「パピプペポ」しか唄ってませんでしたが。
とにかく、忙しくて大変でした。
わくわく動物ランドっていうテレビ番組の収録後、
毎回ファンに囲まれてましたし。
そういえば関口宏さんともしばらく会ってないなあ。
べ:で、
今はホームセンターで、
2,000円ぐらいで
売られているという。
エ:まあ、あの時が異常だったんスよ。
それにしてもブームって怖いっスね。
火がついたときは物凄くて、
鎮火されると全く見向きもされないって…。
一時期は精神的にホントまいってて、
エリが全く開かない時期もあったなあ。
ー失礼します!!ー
べ:あっ!3人目が来ましたね。
ようこそ、レッサーパンダさん。
レッサーパンダ(以下 レ)
:どうも、遅れてすみません。
レッサーパンダです。
べ:本当は今回、
ゴマアザラシさんも
呼んでいたんですけど、
今だ行方不明でして。
エ:おう!レッサーパンダか。おまえ今が旬じゃねえか?
あっ、ちょっと過ぎたか?
まあ忙しいのにご苦労だったな。
レ:いえいえ、めっそうもないです。
諸先輩方に比べると僕なんてまだまだです。
ウ:実を言うと我々動物界では、
次に誰をプッシュするか会議で決めてるんですけど。
本当はレッサーパンダを
プッシュする予定
じゃなかったンスよね。
レ:はい…すいません。
思わず2本足で立ってるところを
マスコミに見られちゃったもんで。
本当は次は、
コモドトカゲさんが
控えてたんですよ。
べ:コモドトカゲですか?
失礼ですが、正直微妙ですね。
エ:しばらくゴマアザラシさんとか哺乳類が続いてたから
バランスとってそろそろ爬虫類を、と思ってたんスよ。
そんな矢先にこいつ、レッサーパンダが大ブーム。
2本足で立つだけじゃなく、歩いてるやつまで出て来られちゃね。
はぁ…まったく。
レ:はい…すいません。
ーおい、あんまりワシんとこの若いもん、いじめたんなや。ー
べ:あっ!来ましたね。動物ブームといえばこの方。
パンダさんの登場です。
パ(パンダさん 以下パ):エリマキィィイ…!あんまレッサーくん、
いじめたんなや。
お前が若い頃はわしがよう面倒みてやったの忘れたんかい。
エ:ち、ちいっっす!ご苦労様ッス。すいませんッス!
べ:どうやら動物界も大変そうですね。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
すぐに来てはすぐに去る動物ブーム。
人間のエゴに振り回される動物たち。
モノだけでは飽き足らず、命ある動物たちまでもが
わたしたち人間に「消費」されていく。
だがブーム後もその動物たちの固定ファンは多く、
ウーパールーパーもいまだペットとして人気らしい。
しかし動物たちにとっては、人間に見向きもされないほうが
逆に幸せであるのかもしれない。
16回目:ダブルラジカセさん
姉のスナックベランダに負けてられません。
こちらも素敵なゲストお呼びしておりますよ。
80年代の音楽のお供と言えばこの方、
ダブルラジカセさんです。
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ベ:ベランダヒガシ ダ:ダブルラジカセさん
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ベ:ようこそ、喫茶ベランダへお越しくださいました
ダブルラジカセさん。
ダ:どうも、どうも毎度毎度。
べ:おひさしぶりです!
昔、かなりお世話になりました。
初めて買ってもらった音楽を聴く装置ですから、
そりゃ嬉しかったのを覚えてます。
しかも、ダブルですからねえ。
カセットテープを入れるデッキが2つあるなんて、
もう、憧れでしたよ。
ダ:へえ、そうなんか。
じゃあ、自分もテレビ番組を
嬉しそうに録音した口ちゃうか?
べ:はいはい。しましたよ。
途中、母親の『ごはんやでえ』っていう
声が入ったりするというお約束もありました。
とにかく音を録音できるのが
嬉しくてしょうがなかったですね。
嬉しすぎて、
自分のおならまで
録音してましたし。
あと、歌を吹き込んで
自分の声が思っていたのと
全然違っていたのが、
すごいショックでした。
ダ:はははは。
俺、デビューしたのが1980年ごろやねん。
一番多くみんなが持ってたのは、
サンヨーのU4(ユーフォー)なんちゃうかな。
大型のラジカセが主流だったのを小型で、
オシャレに作ったのがU4なんやけど。
べ:ああ、私が持ってたのそれですね。
色が赤いのです。
ダブルラジカセといえばU4ですよね。
当時、『オシャレなテレコ』とか言われてましたよね。
ダ:そう、そう。
あの頃、オシャレだオシャレだってもてはやされたなあ。
最先端のポップスとかガンガン録音されてたしなあ。
べ:いやあ、自分でオシャレって言ってましたからね。
なかなか、
言える事じゃないですよ。
ーまあ、今じゃ、寂れた商店街のカラオケ大会でしか
使われてないけどな。ー
ダ:うるさいっちゅうねん。お前は黙っとけっちゅうねん。
べ:えっ?今誰としゃべってるんですか。
ダブルラジカセさん?
ダ:あっごめん、ごめん
実は今しゃべってる俺が、Aデッキですねん。
で、さっき横入りしてきたのが…。
ーBデッキですわ。主に録音担当してます。
2人合わせて、
ダブルラジカセって
言いまんねん。ー
Aデッキ(以下:A):だから、
横入りすんなっちゅうねん。
Bデッキ(以下:B):ええやんけ、
普段は再生担当のAデッキばっかし
使われるねんから。
たまには俺にもしゃべらせろや。
A:うるさい、うるさい!
でも、まあ、確かにお前の言うとおりかもな。
お前、録音担当やからって、
いっつも休んでばかりで、
俺ばっかり働いとるからな。
B:しゃあないやんけ。
そのかわり、
いざなったらええ仕事するでえ、わし。
べ:…。
あ、あのう、もういいですか、喋っても?
つまり、ダブルのカセットデッキだから
2つの人格を持っているのという事なんですね。
A:そうそう。この相方とやってもう、20年以上なりますわ。
B:腐れ縁ってやつですわ。腐れ縁。
べ:いやあ、何だか仲がいいのか悪いのかって感じですけど。
ダブルラジカセさんでAデッキに入れた
テープを、Bデッキの空テープによく録音しましたけど
よく音が飛んだりしてたのは、
2人が喧嘩してたからなんですね。
A:そうそう。曲の途中でわざとB面行ったりしてな。
よう喧嘩しましたわ、わしら。
でも、今じゃCDさんが主流で
カセットテープなんて
ほとんど使われなくなりましたからなあ。
なんとか2人でがんばろう言うて、
コツコツやってきたんですわ。
B:ほとんどAデッキばっかり働いてたけどな。
A:確かにわしばっかりやで、働いてんの。
べ:ははは。
でも今音楽は、
パソコンでダウンロードする時代ですからね。
ぶっちゃけ、暇でしょう?
A:それがそうでもないんやで。
盆踊りとか公民館とか
地方で大活躍やで、俺ら。
B:まあ。わしはまったく
活躍しとらんけどな。
A:もうええっちゅうねん。しつこいわ!
べ:まあ、まあ、そう喧嘩しないで。
A:ほんまにたまに喋ったかと思うとろくな事…。
うっ!ううううううううっ…。
べ:えっ!どうしたんですか?Aデッキさん!
A:うううっ!!く、くるしい。
つ、ついにお、俺にも寿命が来たようやでえ。
B:またまた、そうやって人をだまそうとして。
嘘はもうええっちゅうねん、Aデッキ。
注目集めたいからって。
A:…。ううううっ。
--ガクッ
べ:えっ!!Aデッキさん!
い、今までの苦労がたたって死んじゃったんですか!
Aデッキさん!
A:…。
べ:お亡くなりになられたようですね。
寿命が短いと言われる家電業界。
Aデッキさんはよく持った方かも知れません。
B:Aデッキ…。
今までありがとうな。
おかげで楽しかったわ。
天国ではゆっくり休んどきなあ。
べ:Bデッキさん…。
B:ああ、これで、もう2度とカセット録音できなくなったなあ。
2人じゃないとできないもんなあ、ダビング。
べ:大丈夫ですよ、Bデッキさん。
今どきカセットテープを
ダビングする人
めったにいませんから。
B:…。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
今、音楽を聴く手段は多種多様である。
そんな今の音楽生活のはじまりは、
ダブルラジカセさんだったと言えないだろうか。
自分でダビングして好きな曲ばかり集めて、
作ったベスト盤テープ。
勉強中、聴いていた深夜ラジオ。
あの頃の音と触れ合ったワクワク感は、
今でも色あせていない。
バックナンバー17回目:デザート3人娘
かつて一世風靡した
デザートアイドル3人娘。
ティラミスさん、ナタデココさん、
パンナコッタさんです。
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べ:ベランダヒガシ ティ:ティラミスさん ナ:ナタデココさん
パ:パンナコッタさん
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べ:今日はですね。
スイ-ツ界のアイドル3人の方に
来てもらいまして、雑談してもらおうと思います。
ティラミスさん、ナタデココさん、
パンナコッタさんの3人です。
喫茶ベランダへようこそ、みなさん。
ティ:こんにちは。
ナ:どうも。
パ:こんにちは。
べ:それにしても、みなさん凄かったですよね。
抜群の人気でした。
何処行っても人気者だったでしょう?
ティ:そうですね、当時は凄かったですね。
私なんて、あまりに忙しくて
毎日睡眠時間、
1時間とか2時間でしたわ。
べ:特にティラミスさんは今のスイーツ界の草分けと言うか、
デビュー当時みんなびっくりしてましたからね。
世の中にこんなおいしくて可愛いデザートが
あったんだっていう。
もう大人気でした。
パ:わたしぃ、
実はティラミスさんに憧れて、
この世界に入ったんですよお。
ちっちゃい時、私もティラミスさんみたいに、
みんなに愛されるスイ-ツになろうと思いましたもん。
ナ:そうそう。私達にとって、
ティラミスさんはいい先輩です。
私がデビューして右も左も分からない時に
いろいろ教えてもらいました。
ティ:実際、このスイ-ツ界って外から見れば
華やかな世界に見えるんですけど、
中はドロドロで、
結構厳しい世界なんです。
気を抜くとすぐ、足元すくわれますから。
いつも家帰ってひとり泣いてましたわ。
だから、いつも後輩にはこう言ってました。
『スイーツ界を甘く見ちゃダメだ』
って。
パ:そうそう。結構厳しいんですよねえ。
友達からもよく
『パンナコッタちゃんはデザートでいいなあ。』
なんてうらやましがられるんですけど。
恋愛も自由に出来ないですから。
逆に普通の生活に憧れてましたよお。
ナ:そうそう。恋愛は御法度でした。
私達、スイーツは
夢を売る商売ですから。
べ:でもみなさんも普通の女の子。
恋愛はしたくなかったんですか?
ティ:今だから言えますけど、
事務所に内緒でしてました。
でも一度バレた時は、彼と無理矢理別れさせられました。
それで、生活も荒れてお酒ばっかし飲んでましたわ。
べ:それでですかね。
一時期ティラミスさんは、
お酒の味が前よりきつく
感じるような時があった
気がします。
ナ:実生活でイヤな事があっても、
私達はいつでも甘い味じゃ無いとダメなんで。
そういうギャップにストレスを凄い感じますよね。
べ:そんな忙しかったアイドル時代でしたけど、
みなさん今はだいぶ落ち着きましたよね。
ティ:はい。人気になるのも早いですけど、
落ちる時も早いですよね。
世間なんて冷たいもんです。
飽きるとすぐに捨てられちゃいますから。
パ:みなさんはまだいいですよお。
私なんてあんまり売れた気が
しないまま、落ちぶれちゃったしぃ。
べ:スイ-ツ界は比較的サイクルが早いですよね。
ナ:はい。あっという間でしたね。
私なんか最近は、
ヘアヌード写真集の依頼とかしか
来なくなりました。
べ:はあ。
大変なんですねえ。スイ-ツ達も。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いつでもスイ-ツは甘くて、夢を見せてくれる。
ティラミスを始めて
食べた時を覚えているだろうか?
当時受けたあのインパクトも最近は
薄れてきたんじゃないだろうか。
甘くてドリーミ-なスイ-ツ達の味も
現実の厳しさにも負けず
成し遂げられているんだと言う事は
忘れてはいけない。