毒旦那は、何事もなかったかのように過ごしていた。
私の怒りをよそに。
晩御飯の時、どうやって帰って来たのか尋ねた。
電車、そう答えた。
警察署から電話で財布も携帯も持ってないと聞いたが?
どう言うと
飲みに行く時は落としたら困るから持って行かへん
そう言った。
は?カード止めたけど?
そう言うと
え?マジで?とふざけた返事。
そして保護されていたくせに
警察署にちょっと居らせてもらった、と言った。
あんたさ、
動けんようになって、失禁した状態で壁にもたれてた所
通報されて保護されてんで?
そう言うと
失禁なんかしてないわ
そう言った。
完全に覚えてないし
自分がどう言う状況だったのかも
わかってなくて
酔っ払って警察官が泊めてくれたくらいにしか思っていない。
迎えに来てくれって電話あってんけど?
そう言うと
何で連絡先わかったんかな?
そんなん迎えにこんでええわ。
平気な顔で言う。
迎えに行くわけないやろ!
そう言い返した。
手と足を痛そうに大声で
あ!痛っ!あー痛い!
いつもの大袈裟な感じで言っていたと思ったら
翌日病院で骨折していると言われたらしい。
アホとしか言いようがない。
なぜ左足と右手が骨折したのかわからないが
とにかく喧嘩が死ぬほど弱いくせに
喧嘩っ早いと言うか短気。
何かに腹を立てて、何かを殴って蹴ったのだろう。
アホとしか言いようがない
救いようがない。
手術はせずに完治まで4ヶ月と言われたと
嬉しそうな顔で言ったクソ旦那の顔を
フライパンで殴りたいくらい腹が立ったのは
言うまでもない。
その日から、襖を閉めて部屋に籠り
ゲーム三昧の日々を
1月の終わりまで続けた。
仕事はいつものごとく
自宅でセキュリティーの切れたパソコンを開き、.眺めるのが仕事なので、昼までパソコンの前に座り
画面を開いてテレビを見て、昼からは部屋に籠りゲームの日々。
りっくんの相手も、麦に声かけもなく
ひたすらApexの日々。
運転はできるからと、時々出掛けるので
お正月は実家に泊まりに行くと思っていたのに
なぜか行かず、気分が休まる日がなかった。
心の底から軽蔑した。
年末、私は仕事が忙しかった。
特に数字を追う仕事ではないが
本部長直々の指示があったので
メンバーの中でぶっちぎりに数字を上げた。
だから年末年始の長期の休みが
ずっと楽しみだった。
大掃除も頑張るつもりだった。
そしてすっきりした気持ちで新年を迎えて
2日から一泊で毒旦那が実家に帰る事を
心待ちにしていた。
いろいろ予定も立てていた。
娘とりっくんと 息子と
呪術廻戦の映画でも行こうかとか。
今思い出しても
はらわたが煮えくりかえる。
そして、続きます。
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