岩田side)
抱き寄せても顔を上げない。
震えは、少しマシになったかな。
抱き上げて、顔を起こして
キスしたい。
こんな時に、不謹慎だよな。
ミチ「がんちゃん、ありがと」
岩田「えっ、いや、オレ、なにも...」
ミチ「そばにいてくれるだけで、
落ち着くー」
岩田「でも、ミチさん
オレの事見てくんないし...」
「がんちゃんに感謝してる。
実は...
がんちゃんと繋がって、
自分の気持ち...
気付いたの。
・
それがわかって良かったと思ってる。
・
がんちゃん、
ありがとう」
登坂side)
ミチのマンションへと車を走らせるが、
次第に渋滞してくるわ、雪が降ってくるわで
前が全然進まねぇ。
やばいな。
ミチが元彼に酷い目に遭って
気付いたーーー
やっぱオレにはミチが必要で
笑ってるミチが好き。
ミチが今一緒にいるのは、岩田。
あいつにミチを取られたとしても
ミチが選んだんなら、
あいつが幸せにしてくれるなら、
それでいいかもしれない
・
ミチが幸せなら。