喜びを想う菴
お料理
喜想菴女将のひとりごと
喜想菴『こぼれ話』パート11
なんだかんだで
私は
10年あまり『なつめ』でお世話になり
お勉強をさせていただきました
そのキャリアが
今の私を支えてくれています
喜想菴ってどちら様の方はこちらから👇
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ツイッターはじめました
秘書さんが👍
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在籍中
一流の方々との
接客をされるマダムの秘書として
マダムに
恥をかかせるようなことがあってはいけないと
秘書検定免許も習得しましたが
そんなのは
常識的な知識として
『喜想菴』では必要でしたが
『なつめ』
にいるときに役に立ったと言うか(~。~;)?
『なつめ』
にいるときは先輩達や
マダムを支えるママがみえるので
事ある毎に
いろんな事を教えて貰いました
『なつめ』
は会員制でしたから
お客様の
お顔を憶えていなければならないのは必須❗
それでも
東京に栄転になられた過去の常連様などは
わかるわけはなく
お名前を伺うのも言語道断^^;
でも
ある時
見知らぬ方が見え
たまたま
マネージャーも不在で
万が一
たいせつなお客様だったらいけないと💦
仕方なく
ママにお知らせして来て頂くと
やはり
ご新規様💦
その方も
『なつめ』の評判は知っててみえたみたいで
｢支払いはキチンとするから｣
｢紹介してくれる人はいる｣
等と言われ
だんだんヒートアップしそうな気配💦
でも
知らない方をお入れして
他の方に
万が一でもご迷惑をかけるわけにはいきません
ママは
ひたすら頭を下げたまま
｢申し訳ありません｣
を繰り返していました
『なつめ』の次期トップが
頭を下げ続けてるのです💦
その姿に
諦めてそのお客様は帰られ
事なきを得ましたが💦💦💦
頭を下げる相手に向こうもそれ以上
手を上げるわけにも
脅すこともできないから
と言うわけです
『喜想菴』
でも似たことがありました
ご新規のお客様で
ちょうどこんな季節の頃
白魚を入れた先付けをお出ししてから
お茶をお持ちした折
｢さっき白魚入ってるって言ったのに、
俺のに入ってないけどどういうこと？｣
うちの主人は
仕込みから仕上げまで
一つ一つの
食材の数を毎日丁寧にチェックしてるはず
間違えるなんてあり得ない！
おまけに
お二人様で1つだけ入れ忘れるなんて？
主人に聞くと
やはり
｢あり得ない！｣(-_-#)
とのこと💦
私がお茶を入れてる間に
食べてしまうこともできるからです
それでも
かわりにと
次の煮物椀にお入れしました
｢あんたんとこさぁ
こんないい加減な仕事してていいわけ？｣
と言われたのです
ピン！
ときた私がとった行動は
なつめの『それ』でした
｢申し訳ありません
当店はお客様に満足して戴けるお料理はお出しできません
お代は結構ですからお帰りいただけませんか｣
当然向こうは更に怒り出します
その言動に私は
間違いなく
確信犯だと思いました
そして
頭を下げ続けました
どうしても駄目なら警察を呼ぼうと覚悟も決め
下げ続けました
さすがに
向こうも根負けして帰られましたが
あの時に
主人が表に立ってはケンカになってしまうし
両方が引くに引けなくて
大変に事になってたでしょう
意外なところで
『なつめ』でのキャリアが活きてくるのです
逆に
自分たちが
真っ直ぐにキチンとしてれば
お客様もわかってくれる
でも
その『なつめ』でのキャリアがなければ
そんな度胸などはありませんから
どうなっていただろうと
いまさらながら胆が冷えます😱
一流と高級は
似ていても全く別物
と言い放っていたマダムは
どんな肩書きの方にも
｢この方達は高級なものばかり食べてるからオニギリがいいのよ｣
とオニギリを用意させたり
『加瀬』では
接待で
ろくに食事をできなかった方にご飯をお持たせしたり
そんな姿勢も
今の
『喜想菴』で
食べきれないご飯を
お持たせする事に繋がっているし
そんなことも
『なつめ』でキャリアを積んできたからこそ！
それでも
『なつめ』
でマダムやママ達に
いつも守って貰ってた 私は
『喜想菴』
の女将として
今までのプライドやらなんやら含めて
辛いこともたくさんありました
続く👋
小さな気づきが心を豊かにします
日日是好日✨
ミシュランガイド愛知 岐阜 三重版に
掲載して戴きました✨
お野菜たっぷりの癒やしの会席料理を
心を込めて一品一品丁寧にお作りしています🙇
今日も笑顔溢れる1日を
お過ごし下さい👋💕✨
