ご存知の方も多いと思いますが、外国為替電信売相場(TTS)
と買相場(TTB)のことです。
FX取引とは直接関係ありませんし、役にもたちませんが、
外国為替よもやま話の一つということで。
ドル円の場合、TTSとTTBの開きは2円(200pips)あり、
ちょうどその真ん中が仲値で、TTMと呼ばれることもあります。
TTSは外国への送金や輸入為替の外貨決済時に、
TTBは外国からの送金や輸出為替の外貨決済時に適用される
レートです。
TTS=Telegraphic Transfer Selling
TTB=Telrgraphic Transfer Buying
(ティーティーセリングとかバイイングとも言われます)
日本経済新聞のマーケット総合欄の
「外為 対顧客電信売相場(円、三菱東京UFJ銀)」に掲載
されているのはTTSの公表相場で、毎日10時に公表される
レートです。 東京市場がオープンし10時にインターバンク
の仲値が決定することは皆さんご存じのとおりで、この
仲値決定をもって対顧客相場が決定される流れになります。
TTSとTTBの値幅は2円です。銀行は対顧客取引では
TTSで売って、インターバンクで仲値で買うので、ここで
概ね1円の鞘(マージン)が抜けるわけです。
勿論インターバンク市場のレートは刻々動いているので、常に
1円抜けるとは限りませんし、
仲値決定後、市場レートが一定以上動くと、対顧客公表レート
は一旦サスペンドされ、その後第2次として公表されます。
因みにインターバンクのレートは、同じマーケット総合欄の
「主要指標 外為市場」というところに掲載されています。
例えば、今朝の日経をみると、寄付(9時)はドル円で
82.60―82.62と表示されています。
BIDとOFFEREDの差は2銭です。 インターバンクですら
売り買いのスプレッドが2pipsあるんですね。
私が使っているMJさんのドル円のスプレッドは0.8pipsです。
こうみると、どれだけ低いスプレッドかがわかります。
それだけ市場でのカバーの取り方が上手いということか、あるいは
MJさん自身で、かなりのリスクをとっているかでしょうね。
一方、対法人取引においては、この公表相場がそのまま適用
されることは稀であり、1円の間で優遇レートが適用されることが
殆どだと思います。
例えば、輸出業者から輸出為替を買い取るときの相場を50銭優遇
ということは、一般レート(公表)では1ドルを82.50円で買い取る
ところを、+0.50円の83.00円で買い取るということです。
銀行のマージンは半分になりますが、まだ50銭残りますね。
インターバンクのスプレッドを考慮すると、理論的には
98銭まで優遇してチャラということです。
大手企業であれば80銭以上、あるいは90銭以上の優遇を
受けているのではないでしょうか。
因みに銀行は、対顧客取引で為替のポジションが発生、例えば
上記のように輸出為替を買い取ったとき、海外から受け取った送金
を円転してお客様の口座に入金したときなどに発生する買い持ち
ポジションや、逆に外貨建輸入為替を決済したときや外貨建て外国
送金を受け付けたときに発生する売り持ちポジションは、随時
担当部署から市場部門に持ち高報告(スポットメモと呼ばれるもので、
売りはピンク色、買いは青色というように分かりやすく工夫されて
いるものもあり)があげられ、報告を受けた市場部門は銀行として
為替リスクを持たないように、こうしたポジションをインターバンクで
反対取引を行い、原則持ち高をゼロにする(スクウェアにする)ように
オペレーションします。
なので、こうした持ち高報告をミスすると大変なことになる、ということは
想像にかたくないと思います。特にドル以外のマイナーな通貨は
マーケットも薄いためカバーがとりずらいので思わぬ差損を被る
ことがあります。
ところで、主な公示相場を高い順に並べると、
Cash Selling-Acceptance-TTS-TTB-A/S buying-Cash Buying
という順になります。
特に、TTSとCash Sellingとは2円の開きがあり、ドルCASHの売り買い
では6円も違ってきます。従って仮に相場が全く動かなかったとしても
海外旅行から帰国したとき余ったドルを円転するときには、6円の
為替損が発生することになります。
Cashのレートが割高なのは、Cashの現送費用や保険、倉庫料等の
コストが反映されているからだということですが、それにしても高い
ですよね。
ということで、今日は為替相場について書かせて頂きました。
今日のトレードは後ほど改めて。