国道19号を北側から走ってくると、山吹トンネルを出て2つ目の交差点に宮ノ越宿の看板が見えてきます。

 その交差点を西に入り、JRの鉄橋の下をくぐったところにあるのが「巴が淵」です。<地図

木曽路名水探検隊のブログ-巴が淵

 この淵は、水流が巴を作って渦を巻いていたことから、巴が淵と名づけられたとか。

 そして、ここに住む竜神が化身して、権之守 中原兼遠の娘として生まれたのが巴御前だと言い伝えられています。

 そう言われてみると、この淵自体、竜が横たわっているように見えませんか?

 巴御前は絶世の美女とされ、木曽義仲公の義勇を助けた麗将。

 この淵で水浴し、泳いでは武技を練ったそうです。

 そして、木曽義仲とともに出陣し、馬にまたがり戦場を駆け抜けたわけですね。

木曽路名水探検隊のブログ-虹

 この日はお天気がよく、淵に流れ落ちる滝には虹が出ています。

 いい景色…。紅葉が進めば、さらに絶景となることでしょうね。

 この橋の周辺は公園として整備されており、淵を眺めるようにして対岸に向かって橋がかけられていますが、この橋の名は「巴橋」。

木曽路名水探検隊のブログ-巴橋 木曽路名水探検隊のブログ-表流水

 さらに下流に行くと「葵橋」、「義仲橋」と続くそうで、宮ノ越には木曽義仲公の伝説が溢れています。

 この日はツーリング中のライダーが1人で訪れていました。

 国道19号を土帰月来する皆さんも、ちょっと寄り道されてはいかがでしょうか。(momo)


<手洗水>
木曽路名水探検隊のブログ-手洗水

 巴橋を渡ると、木曽義仲公が戦勝を祈願して南宮神社に参拝する際、手を清めたとされる「手洗水」が流れています。

 最初にカメラを構えたら水が止まってしまい、この写真は2枚目。

 真ん中に写っているのが見えるでしょうか。

 看板がなければ見落としてしまいそうな流れです。