週末は宿場町へ…それって木曽のことだと思ってませんでしたか?


 実は、上伊那でも宿場町のイベントがあるんです。


 辰野町の最北端、JR小野駅周辺にある、初期中仙道の小野宿で、6月3日(日)10時から「小野宿市」が開催されます。


 信州・両小野地区協議会のホームページ 憑の里(たのめのさと)便り  をご覧下さい。

 小野駅の南方に位置する「県宝 小野宿問屋」が公開され、資料展示されるというのが第一の目玉。(あくまで個人的見解です。以下同じ。)


 そして、「夜明け前」で有名な小野酒造店さんで「蔵開き&「夜明け前」新酒試飲会」が開催されるというのが第二の目玉。酒蔵を出発点として、周辺の飲食店等でワンコイン飲み食べ歩きができるといいます。
 
 どういうものか、実際に参加してみなければわかりませんが、肴とお酒を楽しむ企画だそうですので、期待は膨らみますね。


 その他、「こめはなや」さんにおいて、地元のそば打ち自慢のみなさんが打つそばが提供されるようです。限定150食だそうで、食べられるかどうかわかりませんが、食べてみたい!打ちたてはうまいに決まっていますよ。


 さてさて、困りました。


 今日までご紹介した3つのイベントをどうやって掛け持ちしましょうか。


 小野宿市のそばはお昼に食べたいわけですし、奈良井宿に行くならお茶壺道中(正午から)を見たい。


 塩尻回りでも、権兵衛峠回りでも、車で1時間30分はみていただきたいので、この2つは、どちらかを我慢しなければなりません。 


 もっと言えば、夜明け前を飲みたいですよねぇ。じゃあ、車では行けないや。


 行こうかどうしようか、まだ迷っているのですが、私なら小野宿に入り浸ることになりそう。


 ひとりで入り浸り?さみしい限りですw (momo)


(参考)小野酒造店さんホームページ 小野宿市

     こめはなやさんホームページ

 朴葉(ほおば)というと、木曽では「朴葉巻き」となりますが、岐阜県では「朴葉味噌」が有名です。


 山菜やキノコを味噌やネギと混ぜ、朴の葉の上で焼きます。


 全国的には「朴葉焼き」とか「朴葉味噌焼き」といった方が一般的なようで、調べてみますと、岐阜だけでなく、結構いろんな地域で食べられているようです。


 これが下伊那に渡ると「朴葉寿司」となります。


 阿智村清内路では、朴の葉に包んだちらし寿司を学校給食で出していました。(今はどうかな?)


 私もいただきましたが、素朴な山里のご馳走でした。


 そして、肝心の朴葉巻きですが、木曽では5~6月にかけて家庭でも作られる最もポピュラーなお菓子。


 米粉をこねて皮を作り、煮詰めた小豆あんを詰め、丸餅をつくる。これをひとつずつ朴の葉に包み、い草でしばって蒸します。


 木曽地方では端午の節句の頃になると、柏餅のかわりにこの朴葉巻きを食べるそうです。


 前置きが長くなりました。本題のほお葉祭りについてご紹介しましょう。


木曽路の祭り発掘隊のブログ-朴葉祭り


 木曽路.comのページがとてもわかりやすくできています。


 木曽路.com ほお葉祭り


 木曽路全域で開催されますが、この中で、私がかつて行ったのが、大桑村会場と木曽町会場。


 大桑村会場では、朴葉巻きだけでなく、いわなの塩焼きや朴葉寿司が味わえました。どれも美味しかったです。


 木曽町会場では、「田ぐち」さんや「宝来屋」さんなど、有名なお菓子屋さんが何軒もありますので、食べ比べしたり、知り合いに送ったりする、という楽しみがあります。


 【木曽路の祭り発掘隊のブログ】 ほお葉祭りを振り返って1(大桑会場)

                      ほお葉祭りを振り返って2(木曽町会場)


 特に、今年の木曽町会場は、特設会場が上の段だそうなので、福島宿の古い街並みを散策しながら楽しめる木曽町会場を私はお勧めしたいです。


木曽路の祭り発掘隊のブログ-上の段

        <上の段用水>


 福島の街並みについては、木曽路名水探検隊のブログの「名水探検隊は今…」 から探してみてくださいね。


 明日は、辰野町小野で開催される「小野宿市」をご紹介します。 (momo)

 初夏のイベントが開催される季節となりましたが、今週末は、木曽・上伊那の宿場町で、数多くのイベントが開催されます。


 どれかひとつでもいいですが、全部掛け持ちで観光することも可能。


 これを機に、宿場町めぐりなんていかがでしょう。


 今日はまず、塩尻市楢川地区で開催される「奈良井宿場祭・木曽漆器祭」をご紹介します。


 ※概要はこちらで →塩尻市公式ホームページ 第45回(2012年)木曽漆器祭・奈良井宿場祭


 祭りの中身は盛りだくさんですが、メインは、楢川地区全域において開催される「大漆器市」と、奈良井宿で6月3日正午から行われる「お茶壺道中」です。


 大漆器市は、「漆器で暮らしに彩りを。」を合言葉として、環境にやさしい漆器を主要産地木曽平沢を中心に大展示即売します。


 お茶壺道中は、江戸時代、徳川将軍家に献上するお茶を、毎年京都宇治から江戸まで運んだ道中行列を再現します。これは実に見事です!


木曽路の祭り発掘隊のブログ-お茶壺道中


 ※概要は木曽路の祭り発掘隊のブログで


 【木曽路の祭り発掘隊のブログ】 木曽漆器祭・奈良井宿場祭を振り返って1


                      木曽漆器祭・奈良井宿場祭を振り返って2

 そして、奈良井の街並みには白木が美しい水場があります。

 おいしい水に興味がおありの方は、こちらもご覧下さい。


 【木曽路名水探検隊のブログ】  奈良井宿 ~白木の美しい水場が完成~


 さて、明日は木曽全域で開催される「ほお葉祭り」をご紹介します。 (momo)


 さあ、木曽谷にもいよいよ夏祭りのシーズンがやってきました。


 明日、6月15日(水)に、木曽町福島の市街地で 「津島神社祭礼 八沢祭り」 が開催されます。


木曽路の祭り発掘隊のブログ-八沢祭りチラシ

 ※ クリックし拡大してご覧ください。


 場所は、木曽福島駅を北に5分程度下りていった辺りにある、漆器屋さんの周辺です。


 私は、個人的に、「もったいないバザー」 に注目しています。


 どんな掘り出し物があるでしょうか。


 昨年は雨が降ってしまい、多くの出し物が中止になってしまいましたが、今年はお天気もよさそうですので、是非、お出かけになってみてください。


 八沢祭りの由来や、当日の模様については、昨年の記事をご覧ください。(momo)


 【過去ログ】  八沢祭り(学習編)    八沢祭りを振り返って

今日から3日間、奈良井宿・木曽平沢で奈良井宿場祭・木曽漆器祭が開催されます

日曜日に奈良井宿で開かれるお茶壺道中は特に見もの

昨年の模様はフリースペースのリンクからご覧ください

文化文政風俗絵巻の行列に○○代官現れる!!



11月23日に妻籠宿で行われた文化文政風俗絵巻之行列。

当日は、観光客やカメラマン達で大賑わい。


行列参加者の中に○○代官がいた。まずは変身シーンを。 



木曽路の祭り発掘隊のブログ


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【なぜかニヤニヤ】


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【手の恰好が○○に似ています】



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【完成! 誰かに似ている?】



ところでこの○○代官、刃物を持たせると危ない! 


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“両手で○○代官”のポーズが決まった!!

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最後に、本人の名誉のために、 

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  凛々しく決まりました。          (sun)


             


           











 先日、飲み会に行くために木曽福島駅前から八沢に下りていくと、一枚のポスターが貼ってあった。

 
木曽路の祭り発掘隊のブログ-ポスター
※ クリックしてご覧ください。


 木曽町の秋のイベントのポスターだ。


 きのこまつり


 まず、明日10月2日。午前9時30分から午後2時30分まで、木曽駒森林高原できのこまつりが行われる。


 内容は、マツタケ料理の販売、マツタケ重量当てクイズなど。


 先着1500名様にきのこ汁の無料サービスもあるそうなので、午前中に行かれてみてはいかがだろうか。


 個人的には、不作といわれるマツタケがいくらで販売されているか、興味津々である。


 そば祭り


 そして、10月3日。午前9時30分から午後3時まで、開田高原「ふるさと広場」とその周辺でそば祭りが開催される。


 そばを食べるだけでなく、そば食い競争や特産品の販売、太鼓の演奏などもあるそうだ。

 福島関所祭り


 最後に、10月9日午前9時30分から午後3時まで福島市街地一円で行われる福島関所祭り。


 後日、再度お知らせするが、山村家江戸出府行列などの多彩なイベントが開催されるという。興味深い。


 ただ、今週末は松本で通院、9日は職場の文化祭があるんだな。


 どなたかレポートお願いします。(momo)

 最後は「だんまり」

木曽路の祭り発掘隊のブログ-だんまり

「暗闇で相手が見えない状況を想定し、大勢の男女が行き交う。手さぐりですれ違いをしている様子がうかがえる。芸習いのフィナーレにふさわしく、華やかな場面。最後は「六法」を踏んで幕引きとなる。」


 最後の「六法」は、写真がない。デジカメで10分間動画を撮影していたためだ。


 芸習いのクライマックス、とくとご覧いただこう。



 なお、本日9月25日(土)は、八幡宮のお祭り「拾五夜祭」だが、今年は3年に1度の「芸習い」が行われる。


 上松祭りと同じく、これらの演題が演じられるので、是非ご覧いただきたい。(momo)

 最初の演題は「八百屋お七」
木曽路の祭り発掘隊のブログ-八百屋お七

「八百屋「お七」の家族は大火に見舞われ、家を建てる間あるお寺に避難をしていた。お七はそこの小性「吉三」に恋をしてしまう。その後お七は吉三にあいたい一心で我が家に火を放ってしまう。」


 通しで見て気が付いたことだが、女形はみんな獅子をかぶっている。

 獅子狂言と呼ばれる由縁である。


 男役は念入りに化粧をし、獅子をかぶることはない。


 続いて「伊奈川鉄ヶ嶽」
木曽路の祭り発掘隊のブログ-伊奈川鉄ヶ嶽

「明日の土俵は、強敵鉄ヶ嶽をむかえ、伊奈川は、ひいきの若旦那への義理から、敗ける覚悟を決める。夫の顔が青ざめているのをみて、女房おとは事情を察し、本心を聞き出そうと苦心する。
 おとはの犠牲で、みごと鉄ヶ嶽を土俵に沈める。」


 「白浪五人男」
木曽路の祭り発掘隊のブログ-白浪五人男

 「問われて名のるもおこがましいが・・・」はすっかり有名なフレーズ。


 日本駄右衛門以下五人の悪党が勢揃い。歌舞伎の青砥稿花彩画・稲瀬川勢揃いの場を演じる。


 「曽我兄弟」
木曽路の祭り発掘隊のブログ-曽我兄弟2  木曽路の祭り発掘隊のブログ-曽我兄弟1

「兄弟で命をかけて親の仇討ちをする物語。伊豆の豪族、伊東祐泰(祐通)は所領争いが故で一族の工藤祐経に暗殺された。17年後頼朝がもようした富士野の巻狩りの場で、祐泰の長男、十郎祐成、二男、五郎時到が父の仇を倒す。上若連では、仇を取ったあとの喧騒を演じている。兄はその場で打たれ、その後弟五郎も捕らえられ、後に殺される。祐泰の妻は幼い兄弟を連れて曽我祐信と再婚したため、二人は曽我姓を名乗る。」


 「佐倉惣五郎」
木曽路の祭り発掘隊のブログ-佐倉惣五郎

「下総佐倉の圧政に苦しんだ領民のために印旛郡公津村の名主「惣五郎」が将軍に直訴を決意する。最後の別れを・・・と、女房・子供の待つ家へ夜分に忍んでやってきた。つかの間の夫婦のやり取りの後、惣五郎は離縁状を手渡す。しかし女房おさんは、破り捨ててしまう。子供たちの顔を拝んだあと江戸へ向けて旅立つ惣五郎。様々な思いを胸に夫の旅支度をするおさんが惣五郎に傘を手渡す場面が見もの。」


 ここでもやはり、女形は獅子をかぶっている。


 「横川勘兵衛」
木曽路の祭り発掘隊のブログ-横川勘兵衛
「勘兵衛は、徳利を下げ、兄佐衛門に最後の別れをしようと、兄の家までやってくる。お家断絶より酒びたりの弟を、家の者はこころよく思っておらず、なかなか兄に会わせてくれない。会えぬまま帰ろうとしたとき、様子を察した兄佐衛門が奥より出てくる。いろいろのやり取りの中、弟が四十七士の一人として明日討ち入りに行くことを知った兄は、一番槍の手柄を・・・と伝家の槍を授ける。」


 そして、最後に「だんまり」。


 いよいよ地歌舞伎はクライマックスをむかえる。(続く)(momo)


(余談)お気付きの方もいるかもしれないが、忠臣蔵七段目の写真がない。詰所で茶碗酒をいただいた後、売店

    でワンカップを買い、ちょうど夢心地だったのだ。もうどうしようもない。(笑)

 居酒屋さんで1時間近く飲んで満足した我々は、歩いて10分ほどのところにある「八幡宮」に向かった。

木曽路の祭り発掘隊のブログ-境内

 舞台には屋根が付いているが、観客席には屋根がない。200人は座れるだろうか、という程度の広さである。

 昨年お邪魔した際は豪雨だったが、今年は異常気象のせいか、見事に晴れ上がった。

 実に5年ぶりではないか、とのこと。

 ただ、昨年来た際も、あたり一面に雨よけ用のブルーシートが張り巡らされ、雨が漏れることはなかった。

 雨が降ることは予定のうちなのである。

 舞台を見ると、すでに寄付の金額等が貼りだされている。

木曽路の祭り発掘隊のブログ-緞帳

 この額、自動的に10倍にして書かれたもの。

 我々木曽資源発掘隊もささやかながら五千円寄付させていただいた。「五万円」と貼りだされ、少し恥ずかしい。

木曽路の祭り発掘隊のブログ-十倍表示

 「清酒 二斗」などという記載もある。

 驚いてはいけない、二升のことだ。

 そうこうしているうちに、400年の伝統を誇るという上若連(かみわかれん)の役者衆の準備が整ったようだ。

$木曽路の祭り発掘隊のブログ-準備中

 いよいよ地歌舞伎の始まり始まり。(続く)(momo)