待つこと数分。

 鎮神社からお茶壺道中の行列が繰り出した。

 「下にぃー下に」

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 お茶壺道中は、江戸時代に京都宇治から将軍家に献上する新茶を運んだ行列を再現したもの。 

 掛け声とともに行列がゆっくりと街を練り歩く。



 「下にぃー下に」

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 行列には約80人が参加しているという。多くは小学生だろうか。

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 将軍家に献上するお茶を守る行列だから、みんな刀をさしている。

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 しばらくして、行列の中段に籠が…茶壺を載せた籠だ。

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 でかい!この壺一杯に新茶を入れたら、籠でなくては運べないだろう。

 その他にも、道具類が多数。

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 「下にぃー下に」

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 最後尾には、塩尻市長もいらっしゃった、と通行人の目撃談。残念ながら、私にはわからなかった。

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 最後には別の壺が運ばれ、行列は終わった。

 沿道に観光客が溢れ、その人々を制するように練り歩く行列。圧巻である。

<感想>

 3月にこの地を訪れた際、街並みを歩く人はなく、水場も工事中で寂しい思いをしたものだが、この日は華やかな時代絵巻に触れ、古の風情を堪能した。

 これは是非、皆さんにも見ていただきたい。

<ポイント>

 奈良井駅周辺の駐車場は常に満車であり、駐車することは困難である。楢川小学校に駐車し、シャトルバスで向かうのがよい。歩いても15分程度だが、結局、街中を端から端まで歩くことになるので、歩くのはお勧めしない。

 そして、漆器だが、奈良井宿は、あくまで街並みの風情を楽しむ場所だと思う。漆器を選ぶのであれば、木曽平沢に行かれることをお勧めする。(momo)