いったい何を使えば生成AIに自分のオリジナリティを「奪われにくい」だろうか? と考えてみる。

 インターネットを使っている以上、データが盗られることは避けられないのが現状だ。

 

 いやコンピュータを使っている以上、コンピュータそのものが優秀なコピーツールなわけで。インターネットアクセスして文章と画像・動画を見ているということは、サーバのコンテンツをシステムや画面に「コピー」しているということだ。ブラウザのキャッシュには往々にしてその痕跡が残っている。

 こっちが書いている文章を、どっかでのサーバで動いてる生成AIに喰わせることができないはずはない。ネットワークがつながっていさえすれば、チョイと社会のコンフィギュレーションを変えるだけですべてのデータがパクられる時代は遠くない。

 

 でもちょっとでも抗う方法がないだろうか。自分の血肉を分けたコンテンツが簡単にパクられるのはとても悲しいことだ。というか人によっては生活に関わる、怒りのタネにもなる。

 

 現状はAndroidを使えばGoogleが監視しているし、Windowsを使うならMicrosoftが監視。スノーデンの憂鬱は現実そのものだ。

 iOSMac OSはユーザのデータがAppleの中で割と完結していそうだけど、AIはもちろんやっている。

 ああ、ChromebookGoogle肝いりのハードウェア&ソフトウェアなので、Googleに監視されデータを取られているということです。だからあんなに安いのかなぁ(魅力的な価格…)

 

 Microsoft OneDriveGoogleドライブ、iCloud、とにかく無料のサービスは全部、保存している資料はAI学習の対象になると思ったほうがいい(改ざんはされないと思いたいけど…)。検閲もされているだろう。

 それに、AI学習用のデータは売り買いされている。どっかに出しちゃったデータは、値段がつく。

 

 電子メールサービスは、有料でセキュリティとプライバシーのカタいところはわからない。

 だけど、Gmailはとうの昔にAI学習の餌になっている。MicrosoftOutlookはまだ確かめてないけど(使わないので)、でもダメだろう。

 

 それに憂鬱な話をすると、セキュリティソフトウェアはシステムを預ける格好になるので、ユーザのやっていることがセキュリティ会社に筒抜け。自分など使っているスマホがおかしな挙動をするようになり、セキュリティソフト会社のモラルの低さに呆れてソフトウェアを抜いたことがある。

 

 ここまで考えると、どうにも安心して文章すら書けない気がしてくるかもしれないが、選択肢はないでもない。プラットフォームには何を選べばいいだろう。たとえば選択肢は3つ。きっと他にもあると思うのだが。思いたいのだが。

 

①紙を活用する。ときには手書きに戻るのはいい考え。頭の体操になるし。ネットワークにつないでないパソコンと、プリンタがあると良いかも。オフラインも悪くない。

pomeraは文章を書くことしかできないけど良い。

Linux(というOS)を使う。オープンソース系のシステム。これは自己責任で使うことになるけど、いちおうは監視されない。とはいっても、インターネットアクセスした瞬間に、相手のサーバーが居るわけだから、緊張が始まるわけだけど。

 

 じゃあ、FEP(フロントエンドプロセッサ)は? というとこれまた憂鬱。

 要するに、使っているMS-IMEとかATOKとか、そういうものが、自分のオリジナルな文章データを生成AIに食わせているかどうか、ということなわけですが…、まあやってるよね。

 こればかりは使いやすいFEPを選ぶものだと思うから、使うときにAIに文章を誘導されないように気をつけるしかないんじゃないか。AIのサジェストは本当に自分の言いたいことなのかどうか。

 

 結論が見えてきた。データはちょっとずつでも盗られていくのは間違いない。

 だから、逆に自分が書く文章が生成AIのサジェストに毒されていないか、そこに気をつけるべきなのかもしれない。

 

※自分は文章でも絵を描くときにも生成AIは使いませんが、将来FEPに生成AIが組み込まれたら自分らしさがどうなるかわかったものではないと思ってます。