東日本大震災の津波で多くの人が犠牲になった岩手県陸前高田市の市庁舎などが解体されるのを前に、職員や遺族らが集まってお別れ式が行われました。
陸前高田市では、津波が4階建ての市庁舎の屋上付近まで押し寄せ、職員や居合わせた市民など100人以上が犠牲になりました。
10日は、この市庁舎と隣にある市民会館の解体を前にお別れ式が行われ、市の職員や亡くなった人たちの遺族などおよそ200人が参列して犠牲者に黙とうをささげました。
あいさつに立った戸羽太市長は、「市役所は市の中心であり、多くの人にとって思い出が残る施設だと思う。
一日も早い復興を目指して、新しい街づくりを進めていきます」と決意を述べました。
市の臨時職員だった娘を亡くした50代の女性は「娘が最後まで頑張った場所だから来ました。
市庁舎はあれば苦しいし、なければさみしいし複雑な気持ちです」と話していました。
戸羽市長は「この建物を見て悲しむ人が1人でもいるのであれば残すべきではない。
きょうを区切りに前に進んでいかなくてはならないと思い ます」と話していました。
陸前高田市では、一部を除き、津波で全壊した43の施設を来年3月までに解体することにしています。