2022年10月26日

黒いペチュニア

 

明るい色が多いペチュニアに黒い花を咲かせる品種があるのは意外です。

有名な黒のペチュニアでブラックベルベットという品種です。

完全な漆黒です。

黒は高級感、シックのイメージがある半面、死とか悪のイメージがあるので、黒いペチュニアの花言葉は悪いのではと想像していたら、「心の平安」「あなたと一緒なら心が和む」などかなりいい花言葉でした。

配偶者や恋人に黒いペチュニアに「あなたと一緒なら心が和む」の花ことばを添えて渡すと喜んでもらえそうですね。

他の黒い花の花ことばはどうなのでしょうか。

 

黒いチューリップ

ブラックチャーム、ブラックビューティー、夜の帝王などの品種があります。いずれも真っ黒というより黒に近い紫という感じです。

花言葉は「私を忘れてください」で、恋の告白に応じられないとき、黒いチューリップを使うのも有効かなと思いました。

 

黒いバラ

実際は黒みがかった赤が多いです。

ルイ14セイ、パパ・メイアン、ミスター・リンカーン、黒真珠などの品種があります。

花言葉は「憎しみ」「あなたはあくまで私のもの」と重い感じのイメージです。

 

黒いクリスマスローズ

ブラックパール、ブラックスワン、ブラックマジックのどの品種があります。

花言葉は「いたわり」「慰め」など、いい感じの言葉です。

 

クロユリ

名前の通り花の色は黒のみです。

普通のユリはよい香りがしますが、クロユリは悪臭がすると言われ、海外では「スカンクリリー」と呼ばれることもあります。

川端康成の「山の音」では、クロユリを「いやな女の、生臭い匂いだな」という表現で使われています。

花言葉も「恋」と「呪い」に二極化されているようです。

 

黒いコスモス

チョコレートコスモスのことで、光線の具合で濃い赤や黒、茶色に見えたりします。

香りはチョコレートのスイートなイメージですが、花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」で恋の終局のイメージです。

 

黒いダリア

黒蝶、フェダルゴブラッキー、黒い稲妻などの品種があり、色より花の形からのイメージなのでしょうか、花言葉は「優雅」「威厳」など素晴らしい花言葉でした。

 

黒いパンジー・ヴィオラ

品種はムーランフリルネロ、ソルベブラックデライト、ブラックディライトインプなどがあり、花言葉は「私を思って」「もの思い」です。

恋の始まりの花ですね。

 

黒いカラー

品種はホットチョコレート、メモリーズブラック、スプリームなどで、花言葉は「素晴らしい美」「凛とした美しさ」で女性を讃えるときに献呈したい花ですね。

 

 

ほかにもいくつかあるようですがこの辺で終わりにします。

 

 

たんぽぽの綿毛

タンポポの綿毛、正確には冠毛というそうです。

 

東北震災の折、テレビで繰り返しショッキングで悲惨な映像が流され気持ちが暗くなって行った時、金子みすゞの詩が朗読され、なんだか救われて気持ちになりました。

特に「星とたんぽぽ」と「こだまでしょうか」は印象に残っていて、多くの人に知られるようになりました。

 

最初にタンポポつながりで、「星とたんぽぽ」を掲載してみます。

 

     星とたんぽぽ

 

青いお空のそこふかく、

海の小石のそのように、

夜がくるまでしずんでる、

昼のお星はめにみえぬ。

    見えぬけれどもあるんだよ、

    見えぬものでもあるんだよ。

 

ちってすがれたたんぽぽの、

かわらのすきにだァまって、

春のくるまでかくれてる、

つよいその根はめにみえぬ

    見えぬけれどもあるんだよ、

    見えぬものでもあるんだよ。

 

 

たんぽぽと関係ないのですが、ついでに「こだまでしょうか」も一緒に。

 

     こだまでしょうか

 

「遊ぼう」っていうと

「遊ぼう」っていう。

 

「ばか」っていうと

「ばか」っていう。

 

「もう遊ばない」っていうと

「遊ばない」っていう。

 

そうして、あとで

さみしくなって、

 

「ごめんね」っていうと

「ごめんね」っていう。

 

こだまでしょうか、

いいえ、誰でも。

 

 

 

金子みすゞは深い仏教者のようにも感じることがあります。