今日も手抜き投稿で、Facebookに投稿したものの転載です。
カサブランカ
家庭菜園の百合のカサブランカが5株一勢に咲き揃いました。
このユリは1970年代にオランダで作出されたオリエンタル・ハイブリッドでヤマユリの血が流れています。
モロッコの都市のカサブランカ(Casablanca)に因んで名付けられたとする説があります。
スペイン語でcasa blanca は「白い家」を意味します。
昔沢尻エリカが結婚式で髪にカサブランカの百合を差しているのを中継した女性のアナウンサーが、アメリカのホワイトハウスに言及したとか。
ホワイトハウスのホームページのスペイン語版では、ホワイトハウスはLa casa blancaとなっています。
職業柄とはいえ、女性アナウンサーの見識には驚きました。
私はカサブランカと言えば映画を連想してしまいます。
フランス領モロッコのカサブランカを舞台に、嘗ては深く愛し合った末に分かれた男女の思いがけない再会と愛の再燃を描いた、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが出演した映画で、1942年に公開され第16回アカデミー賞にて作品賞・監督賞・脚色賞の3部門を受賞しています。
アメリカ映画にしてはちょっと渋い映画となっています。
皆さんならカサブランカで最初に何を連想するでしょうか。
ユリですか、映画ですか、モロッコの都市名ですか、それとのスペイン語の白い家ですか、まさかホワイトハウスまで繋がって行くのではないでしょうね。
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ(銀竜草)
宮古市浄土ヶ浜ビジターセンター近くの林床で見つけました。
実物を見たのは初めてです。
直接的にはベニタケ属、乳茸属等の菌類に寄生し、間接的には菌類と共生する樹木が光合成によって作り出している有機物を、菌経由で吸収して生活しています。
つまりは、自分では葉緑体を持たないので光合成はせず、間接的に樹木から光合成の産物を横取りしていることになります。
巧妙なパラサイトと言えるのかな。
木槿(むくげ)
木槿(むくげ)は初秋の季語です。
多くの俳人が詠んでいます。
薮入や皆見覚えの木槿垣 正岡子規
花木槿裸童のかざし哉 松尾芭蕉
朝顔にうすきゆかりの木槿 蕪村
木槿咲く籬の上の南部富士 青邨
一日のまた夕暮や花木槿 山西雅子
物洗ふ音や木槿の垣の内 寺田寅彦