広告を批評するコラムニスト、天野祐吉さんが、10月20日に亡くなりました
80歳でした。

新卒からず~っと、20年以上広告会社で仕事をしてきた私にとって、天野さんは憧れの人でした。
広告を素材に社会を考える、という形が私は好きで、しかも広告に対してのスタンスが、時に優しく、時に厳しく・・・・。
天野さんの、広告への愛情があふれているのを感じました。
そこが元アドマン(=広告人)の私としてはなんとも嬉しく、また共感することが多かったです。
広告とは無縁の方でも、朝日新聞に連載されていた「CM天気図」で、そういうことを感じる一般の方もきっと多かったことでしょう。
そういう天野さんの柔らかさは、お顔にしっかり出ているなあ、と思うのは私だけでしょうか。
特にここ10年くらいは、社会に対しての痛みや哀しみとともに語られることが多かったので、優しさの向こうにあるそういうお顔を、感じました。

朝日新聞(10月22日)では、CMディレクターの川崎徹さんが天野さんへの追悼コラムを書いていて、そこに1981年の天野さんの写真が掲載されていました。

$遺影について思うこと ~自分らしく生きるために~
こちらは、「広告批評」が創刊されて2年後の写真です。


ご本人の希望で、通夜、葬儀は行わないとのこと。
ご家族はどんな写真を遺影にされるのだろう・・・と、ふと思いました。
ご冥福をお祈りいたします。


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