昨夜、お通夜に出席してきました。
斎場で仲間数人と落ち合い、手を合わせてきました。

お焼香の後のお浄めのお席では、仲間数人で一つのテーブルに座りました。
ビールをつぎあって献杯したところでお寿司が出てきたのですが、
寿司桶が大きくてテーブルに乗らない。
あらら、と思って私がスペースを作ろうとしたところで、コツンとグラスに当たって、ビールがこぼれてしまいました。
とその時、お寿司を運んできてくれた女性が間髪入れずに言った言葉が、

「あら! 私のせいじゃないからね~!」

え? そこですか~?と思いつつ・・・
私がスペースを作ろうとしてこぼしたんだから、間違いありません。
あなたのせいではありません。
ハイハイ、私のせいです。

それにしても、最初にそこですか?!(苦笑)

でもその後、その女性はいろいろ世話してくれました。
悪気など全然ないこともよくわかりました。

場所は東京の下町。
最初はびっくりしたけど、気のいいおばちゃんなだけだったようです。
うわべだけじゃない、妙なよそよそしさなんかなくて、
裏表もなく、思ったことはペロッと口から出ちゃうような。


でもそこで思ったのです。

「私のせいじゃない」
・・・この言葉、もしかしたら私たちではなくて、雇用側に対して言っていたのではないかしら、と。
ちょっとした粗相で、こっぴどく叱られたり、あるいはとんでもないクレームを受けたり、そういうことが頻繁にあるのではないかと、気になってしまいました。

御悔みの席で、お浄めの席で、
そういうことを気にしながら働いている人がいる・・・。
なんだか今の時代、大変だなあと思ってしまいました。