「遺影について思うこと~自分らしく生きるために~」にようこそ。

私の大好きな俳優さん、大滝秀治さんが、10月2日に肺ガン(扁平上皮がん)のため亡くなりました。
87歳でした。

私にとって、大滝秀治さんと言えば「北の国から」。
吾朗さんへの優しさと厳しさに溢れた縁起に、どれほど涙したかわかりません。
「北の国から」は、私にとっては家族みたいなドラマだったので、
好演していた地井武雄さんも旅立たれ、吾朗さんも純君も蛍ちゃんも
さぞかし寂しいだろう、と思わず考えてしまいます。

最近の大滝秀治さんと言えば、映画「あなたへ」。
映画の中の大滝秀治さんは、船頭さんの役で、
主役の高倉健さんが奥さまの海洋散骨の望みをかなえるために船を出す、
という設定です。
船に乗って沖に出るシーンで、大きな船ではありませんから、
それなりに揺れたはずです。
でも観ていて、まったく不安はありませんでした。
仮にご病気がなかったとしても、年齢を考えれば、よくぞ!
あらためて、すごい役者さんだなあと思いました。

ご自宅で亡くなる前日まで本を読み続け、
眠るように穏やかに旅立ったそうで、
枕元にはいつも舞台の台本があったそうです。

お酒が大好きだった大滝秀治さん。
今発売中の週刊文春(10/18号)によれば、
亡くなった日に娘さんから「今日もお酒飲むんでしょ」と言われて
OKサインをしたそうで、それが亡くなる数時間前だったとのこと。

大滝秀治さんの旅立ちは、私の義父(夫の父)の最期によく似ていました。
義父は、大滝秀治さんと同世代(1歳年下)、同じ病気でした。
直前まで自宅で元気に過ごし、最後の数日だけ緩和病棟に入りましたが、
大滝秀治さん同様に、亡くなる前日まで病室でマグロのお刺身を肴に
晩酌をして、
亡くなる数時間前に夫の問いかけに答えてニコッと微笑んだ後に、
スーッと眠るように旅立ちました。

10月3日、私は1人で映画「あなたへ」を観ました。
当初夫と二人で観に行く予定でしたが、仕事で時間が合わず、
私一人で観に行ったのです。
今思えば、私は大滝秀治さんが亡くなった翌日に観ていたのでした。

その時は、まだ訃報もニュースになっていませんでした。
帰宅後、私は夫に
「主役の高倉健さんのセリフ回しが、お義父さんにそっくりだったよ~」と
報告したことも、今思うとなんか不思議な気がします。

映画「あなたへ」は私にとって忘れられない映画の一つになりそうです。
$遺影について思うこと ~自分らしく生きるために~-映画「あなたへ」
※上記写真は、映画「あなたへ」の公式サイト内フォトギャラリー
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