「遺影について思うこと~自分らしく生きるために~」にようこそ。

今、「おじさん図鑑」が人気だそうです。
世の中のおじさんを48種類にカテゴライズして、それぞれのタイプ別に解説した、まさに図鑑です。

ナイキが好きなおじさん、茶色いおじさん、趣味をきわめるおじさん、二人組のおじさん・・・などなど、いろんなおじさんを解説してあります。
イラストとともに文章を書いて(描いて)いるのは、イラストレーターのなかむらるみさん、

アマゾンの商品説明によれば、「将来おじさんになる、すべての若者必読! 」。
売れているようなので、若い人たちから見て、おじさんの分析は楽しいのでしょう・・・と思いきや、カスタマーレビューを見ると、将来というよりは現在おじさんの方々が多く読んでいるように見受けられます。

この本の話題に接した時、私は正直なところ中高年男性を「おじさん」と揶揄して笑っているような感じを受けました、
年齢を積み重ねたからこそのおじさんの魅力 は、本当はもっともっと深いものがあって、パッと見ではわかりにくいけど、よくよく見るとじわじわと感じられる、そういうものなはずなのに・・・と思ったのです。
おじさんと近い世代ゆえの負け惜しみかもしれませんが(苦笑)、そんなわけであまりその本を買う気にもなりませんでした。
けれどもレビューを読むと、どうやら少々違うようです。
著者の、おじさんへのやさしや愛のあるまなざしが感じられると言うのです。

さらに興味をひいたのは、冒頭の自分でチェックできる「おじさん予想診断」。
40代以上の読者男性がこれを行うことが、自分自身のセルフイメージと実際の現状との乖離に気づけるかもしれないようです、
また、これから自分がどんなおじさんになりたいかを考えることもできるかもしれないようです。

これは、私が「遺影」のための撮影をしてみることを提案している背景とも近い部分があるので、俄然興味が湧いてきました。
早速買ってゆっくり読んでみようと思います。

それにしても、今後「おばさん図鑑」なるものが、愛情深いタッチで男子のイラストレーターさんから出版されたとしたら・・・そんな想像をすると、さすがに私も少々複雑です。