リオデジャネイロを会場に2016年8月5日~8月21日の17日間、第31回オリンピック競技大会が開催されました。

 ”リオデジャネイロ歴史紀行”(2016年8月 えにし書房社刊 内藤 陽介著)を読みました。

 リオデジャネイロの歴史や街並みを、切手、葉書、写真などでわかりやすく解説しています。

 本書の発売日はリオデジャネイロ・オリンピックの開幕日に当たっており、絶好のタイミングで出版されました。

 内容は、切手と国の歴史や情報があふれていて、豊富なカラー写真も掲載されており、目で見てわかるリオデジャネイロの今昔となっています。

 資料は、著者が実際に現地に行って撮って来たものや、歴史的にも貴重な絵葉書の写真などです。

 内藤陽介さんは1967年東京都生まれ、東京大学文学部卒業後、ノンフィクション作家兼テーマティク分野の世界的な切手コレクターです。

 テーマティク・コレクションは、伝統郵趣に対して切手の発行国を限定せず、切手のほかカバー、消印、ステーショナリーなど様々な郵趣材料を使って、ひとつのストーリーを語らせる切手コレクションです。

 郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く、郵便学を提唱しています。

 フジインターナショナルミント株式会社顧問、特定非営利活動法人日本郵便文化振興機構代表理事、日本郵趣連合理事、全日本切手展審査員、国際切手展審査員を務めています。

 また、成城大学などで非常勤講師を務めています。

 旅行の楽しみの一つは、ネットやガイドブックに載っている写真・映像の実物を自分の目で確認することにあるのではないでしょうか。

 名所・旧跡を扱った切手や絵葉書というのは、ちょっと毛色が変わっていますが、そのセレクションはピカイチの存在としてもっと注目されていいようです。

 切手は小さな外交官と呼ばれることもあって、多くの国では自国を代表する文化遺産や名所旧跡をさかんに切手に取り上げています。

 日本の郵便は株式会社化されてしまいましたが、世界的に見れば、何らかの形で、国家が郵便事業に関わっているケースが大半です。

 郵便事業の経営形態がどうであれ、日本の切手は日本の姿をシンボリックに表現しているようにみえます。

 われわれも、外国からのエアメールに貼られた切手を見て、その国のお国柄についてあれこれ想像をめぐらします。

 そうであれば、切手や絵葉書をガイドブック代わりに、そこに描かれた風景などを訪ねて歩いて行ったら楽しいのではないでしょうか。

 そんなことを考えて、これまで切手と歴史と旅を組み合わせた漫遊記ならぬ漫郵記の本を何冊か作ってきました。

 今回は、南米随一の巨大都市、リオデジャネイロがたどってきた16世紀以来の歴史と文化を自分の足で訪ね歩いた記録です。

 1960年にブラジリアに遷都するまでは、リオデジャネイロがブラジルの首都でした。

 2013年にリオデジャネイロで開催された世界切手展”Brasiliana 2013”にあわせて行った現地取材をもとにしました。

 切手や絵葉書を手掛かりに、雑誌”月刊キュリオマガジン”で連載した”郵便学者の世界漫郵記リオデジャネイロ篇”をベースに、大幅に加筆して書籍に仕上げました。

 リオデジャネイロは世界有数のメガシティで、国内最大の観光都市であり、港湾都市としても知られます。

 人口は600万人を超え、サンパウロに次いでブラジル第2位にランクされます。

 経済規模でもサンパウロに次いで第2位にあり、総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第56位、国内ではサンパウロに次ぐ第2位の都市と評価されています。

 都市周辺の美しい文化的景観は、”リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群”として、2012年に世界遺産リストに登録されました。

 "Rio de Janeiro"とは、ポルトガル語で”1月の川”という意味です。

 コパカバーナ、イパネマなどの世界的に有名な海岸を有し、世界3大美港の一つに数えられる美しい都市です。

 カーニヴァルやコルコヴァードのキリスト像、ボサノヴァのイパネマの娘やサッカーの聖地・マラカナンスタジアムが有名です。

 それ以外にも、リオデジャネイロにはまだまだ見るべき場所、語るべきことが山のようにあって、その多くが日本では意外と知られていません。

 そこで、今回は、そうしたリオデジャネイロの魅力と面白さについて、切手という小窓を通じていろいろ紹介していきたいとのことです。

第1章 ポン・ヂ・アスーカル
第2章 コルコヴァードのキリスト像
第3章 コパカバーナからイパネマへ
第4章 旧市街を歩く
第5章 フラメンゴとマラカナン
附 章 カーニヴァルと切手