いまから、そして、これから、北京で働くことはどんな意味があるでしょうか。

 ”北京で働く”(2006年10月 めこん社刊 浅井 裕理著)を読みました。

 海外へ飛び出すシリーズの北京編です。

 北京でばりばり働いている本人19人へのインタビューと、暮らすため・仕事を探すためのインフォメーションの2部構成となっています。

 日本の会社から駐在員として赴任してくるのは、圧倒的に男性です。

 そうではない人たち、つまり現地で仕事を探して就職したり、自ら起業しり、フリーランスで働いている日本人は、むしろ女性のほうが多いのではないでしょうか。

 第1部のインタビューは縦組みで右ページから始まり、PP.1-191となっています。

 インタビューした日本人は、俳優・日本語教師・コンサルティング会社社長・アナウンサー・ホテルウーマン・旅行会社勤務・客室乗務員・設計士・歯科医・美容院経営者・フリーコーディネーター・雑誌主宰者・翻訳会社社長・システム開発会社社長・駐在員事務所代行業・エステサロン社長・弁護士・料理長・翻訳者です。

 第2部のインフォメーションは横組みで左ページから始まり、PP.1-141となっています。
 インフォメーションの中身は、あなたは北京で働ける?(適性、必要な学力・スキルなど)、仕事を探す(仕事に探し方、労働条件など)、いよいよ北京へ(ビザ、持っていくもの、部屋探し、トラブルなど)、北京で暮らす(交通、医療、IT事情、銀行、生活費、関係機関など)、北京で学ぶ(中国語、スクール一覧、大学一覧、留学関係など)となっています。

 浅井裕理さんは、1997年から北京に住んで、人民日報電子版・編集担当、日系メディア企業の北京特派員として勤務したあと、フリーのライターになった人です。

 書籍・雑誌・ウェブサイトなどで、中国経済、中国文化に関する情報を多数発信しています。

 北京での12年間で、三環路以内の市内に住む中国人が激減したということです。

 露店の市場がどんどん減り、大型店やショッピングセンター、高層ビルが増えました。
 インフラ整備など、ハード面の変化が一番大きいようです。

 また、欧米の商品や情報も入手しやすくなり、中国人女性がとてもおしゃれになったそうです。

 中国は歴史が長く、特に北京では古い物や文化に触れることができます。

 その一方で、経済急成長の恩恵を受けて、世界最新の技術や商品に触れる機会も多いそうです。

 このように、空間の広がりと時間軸の広がりの両方を実感できる点が、北京の大きな魅力です。

 また、日本人、中国人とだけでなく様々な国の人と交流ができ、いろいろな国の文化に触れることができます。

 海外で働くことは、それまでの常識が通じない面もあり大変ですが、やりがいも大きいそうです。

 北京で働くことで、いい意味でも悪い意味でもタフになります。

 日本ではなかなか出来ない様々な体験ができますが、それが中国で働く最大の魅力なのかもしれません。

 あなたは北京で働けるかという項では、食べ物の好き嫌い、異文化への適応能力、体の健康、5年後10年後の自分を思い描けるか、いいたいことをはっきり口にできるか、自分をたくましいと思う瞬間、失敗してもくよくよしないか、中国語が好きか得意か、孤独に強いか、3日お風呂に入らなくても問題ないかと問われています。

 60点に届かなかった人は、なぜ北京で働きたいかの再考を勧めています。