第91シリーズのテレビ小説は、日本初のウイスキー造りへの夢と労苦と、それを支えた夫婦の信頼を描いています。
NHK大阪放送局制作で、2014年9月29日から2015年3月28日まで放送予定です。
”竹鶴とリタの夢”(2014年9月 双葉社刊 千石 涼太郎著)を読みました。
NHK朝のテレビ小説主人公のモデルとなった、竹鶴政孝とリタ夫人の生涯を紹介しています。
千石涼太郎さんは1964年生れで、大学卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入り、フリーランスとして、アウトドア、4WD、洋酒などの分野の雑誌や各種書籍を手がけつつ、地方文化と県民性、そして北海道を主なテーマとして執筆しています。
また、2008年に長年の東京生活を終え、現在、札幌市東区在住し、小樽ふれあい観光大使などを務めています。
朝ドラでは、玉山鉄二さん演じる亀山政春と、シャーロット・ケイト・フォックスさん演じる亀山エリーが印象的です。
政春は広島県竹原の造り酒屋の次男として生まれ、大阪工業学校を卒業後、住吉酒造に就職しました。
20歳の時に初めて飲んだウイスキーの味に感動して以来、日本でウイスキーを造る夢を抱き、社長の援助でスコットランドに留学しました。
そのとき、スコットランドの医者の家に生まれ育ったエリーとクリスマスパーティーで、妹の大学の友人であった政春と出逢い交際しました。
2年間の修業を終え帰国を機に、両家の反対を押し切りエリーと結婚し、エリーからはマッサンと呼ばれました。
エリーはしたたかで前向きな性格で、政春と彼の夢を内助の功となり支えました。
朝ドラとして、純外国人のヒロインは初であり、男性俳優が主演をつとめる作品としては、1995年度下期の以来19年ぶりです。
シャーロット・ケイト・フォックスさんは、1985年ニューメキシコ州生れのアメリカ女優で、祖母がスコットランド出身、2014年現在ノースカロライナ州在住で既婚者です。
千石涼太郎さんは、十代のころから、憧れの存在であり、目標としてきた偉人は、本田宗一郎と竹鶴政孝であったといいます。
物書きになってサントリーの仕事をしたこともあり、竹鶴の物語はいつか書いてみたいと思っていたそうです。
竹鶴は1894年に広島県の造り酒屋の三男として生まれ、大阪高等工業学校醸造科を出て、大阪の摂津酒造に就職しました。
19世紀にウイスキーがアメリカから伝わって以来、日本では、欧米の模造品のウイスキーが作られていただけで、純国産のウイスキーは作られていませんでした。
そこで、ウイスキーの製法を学ぶため英国・スコットランドに派遣されました。
グラスゴー大学に籍を置いていた政孝は、柔道を教えるため、ある少年の家に招かれ、その姉の1896年生れのジェシー・ロバータ・カウン、通称リタと出会いました。
リタは第一次大戦で婚約者を亡くし、同大の経済学科に通っていました。
政孝はリタに求婚し、あなたが望むなら、日本に帰るのを断念して、この国で職を探してもいいと言いましたが、リタは、日本で本当のウイスキーを造る夢を手伝いたいと返しました。
1921年に帰国すると日本は不況で、摂津酒造に本格ウイスキー造りに取り組む余裕はなく、政孝は退社し、中学で化学を教え、リタも英語やピアノを教えました。
政孝は1923年、本格ウイスキー製造を目指す寿屋に請われて入社し、1924年に山崎に日本初のウイスキー蒸溜所を建てました。
1929年に竹鶴が製造した最初のウイスキーが発売されましたが、なかなか売れませんでした。
竹鶴は寿屋が買収した鶴見のビール工場の工場長兼任を命じられましたが、あまり乗り気ではありませんでした。
1933年に鶴見工場が売却されたのを機に、後続の技師が育ってきたこと、鳥井の長男・吉太郎に一通りの事を教え終わったこと、最初の約束である10年が経過したことから、竹鶴は寿屋を退社しました。
1934年に資本を集めて、大日本果汁を北海道・余市に設立しました。
ウイスキーは製造開始から出荷までに数年かかるため、出荷まではウイスキー製造による収益はありません。
そこで、当初はリンゴジュースなどの販売でしのぎ、ウイスキーの開発にあたりました。
竹鶴はニッカウイスキーの創業者であり、サントリーウイスキーの直接的始祖、マルスウイスキーの間接的始祖でもあります。
これらの業績から、日本のウイスキーの父と呼ばれ、あくまでも品質にこだわり続けた技術者として知られています。
酒量はウイスキー1日1本、ニッカウイスキーハイニッカを好んで飲んだ、といいます。
1961年1月17日に妻リタが没し、1979年8月29日に85歳で没しました。
墓は北海道余市町に存在し、妻のリタと共に埋葬されています。
第1章 ウイスキーの父、広島の造り酒屋に生まれる
第2章 本場スコットランドでリタと出会う
第3章 鳥井信治郎と日本初のウイスキーづくり
第4章 新たなる旅立ち、新天地余市へ
第5章 ニッカの再出発、そして別れのとき
付 章 リタが愛した町・余市
ガイド 余市蒸溜所の歩き方
NHK大阪放送局制作で、2014年9月29日から2015年3月28日まで放送予定です。
”竹鶴とリタの夢”(2014年9月 双葉社刊 千石 涼太郎著)を読みました。
NHK朝のテレビ小説主人公のモデルとなった、竹鶴政孝とリタ夫人の生涯を紹介しています。
千石涼太郎さんは1964年生れで、大学卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入り、フリーランスとして、アウトドア、4WD、洋酒などの分野の雑誌や各種書籍を手がけつつ、地方文化と県民性、そして北海道を主なテーマとして執筆しています。
また、2008年に長年の東京生活を終え、現在、札幌市東区在住し、小樽ふれあい観光大使などを務めています。
朝ドラでは、玉山鉄二さん演じる亀山政春と、シャーロット・ケイト・フォックスさん演じる亀山エリーが印象的です。
政春は広島県竹原の造り酒屋の次男として生まれ、大阪工業学校を卒業後、住吉酒造に就職しました。
20歳の時に初めて飲んだウイスキーの味に感動して以来、日本でウイスキーを造る夢を抱き、社長の援助でスコットランドに留学しました。
そのとき、スコットランドの医者の家に生まれ育ったエリーとクリスマスパーティーで、妹の大学の友人であった政春と出逢い交際しました。
2年間の修業を終え帰国を機に、両家の反対を押し切りエリーと結婚し、エリーからはマッサンと呼ばれました。
エリーはしたたかで前向きな性格で、政春と彼の夢を内助の功となり支えました。
朝ドラとして、純外国人のヒロインは初であり、男性俳優が主演をつとめる作品としては、1995年度下期の以来19年ぶりです。
シャーロット・ケイト・フォックスさんは、1985年ニューメキシコ州生れのアメリカ女優で、祖母がスコットランド出身、2014年現在ノースカロライナ州在住で既婚者です。
千石涼太郎さんは、十代のころから、憧れの存在であり、目標としてきた偉人は、本田宗一郎と竹鶴政孝であったといいます。
物書きになってサントリーの仕事をしたこともあり、竹鶴の物語はいつか書いてみたいと思っていたそうです。
竹鶴は1894年に広島県の造り酒屋の三男として生まれ、大阪高等工業学校醸造科を出て、大阪の摂津酒造に就職しました。
19世紀にウイスキーがアメリカから伝わって以来、日本では、欧米の模造品のウイスキーが作られていただけで、純国産のウイスキーは作られていませんでした。
そこで、ウイスキーの製法を学ぶため英国・スコットランドに派遣されました。
グラスゴー大学に籍を置いていた政孝は、柔道を教えるため、ある少年の家に招かれ、その姉の1896年生れのジェシー・ロバータ・カウン、通称リタと出会いました。
リタは第一次大戦で婚約者を亡くし、同大の経済学科に通っていました。
政孝はリタに求婚し、あなたが望むなら、日本に帰るのを断念して、この国で職を探してもいいと言いましたが、リタは、日本で本当のウイスキーを造る夢を手伝いたいと返しました。
1921年に帰国すると日本は不況で、摂津酒造に本格ウイスキー造りに取り組む余裕はなく、政孝は退社し、中学で化学を教え、リタも英語やピアノを教えました。
政孝は1923年、本格ウイスキー製造を目指す寿屋に請われて入社し、1924年に山崎に日本初のウイスキー蒸溜所を建てました。
1929年に竹鶴が製造した最初のウイスキーが発売されましたが、なかなか売れませんでした。
竹鶴は寿屋が買収した鶴見のビール工場の工場長兼任を命じられましたが、あまり乗り気ではありませんでした。
1933年に鶴見工場が売却されたのを機に、後続の技師が育ってきたこと、鳥井の長男・吉太郎に一通りの事を教え終わったこと、最初の約束である10年が経過したことから、竹鶴は寿屋を退社しました。
1934年に資本を集めて、大日本果汁を北海道・余市に設立しました。
ウイスキーは製造開始から出荷までに数年かかるため、出荷まではウイスキー製造による収益はありません。
そこで、当初はリンゴジュースなどの販売でしのぎ、ウイスキーの開発にあたりました。
竹鶴はニッカウイスキーの創業者であり、サントリーウイスキーの直接的始祖、マルスウイスキーの間接的始祖でもあります。
これらの業績から、日本のウイスキーの父と呼ばれ、あくまでも品質にこだわり続けた技術者として知られています。
酒量はウイスキー1日1本、ニッカウイスキーハイニッカを好んで飲んだ、といいます。
1961年1月17日に妻リタが没し、1979年8月29日に85歳で没しました。
墓は北海道余市町に存在し、妻のリタと共に埋葬されています。
第1章 ウイスキーの父、広島の造り酒屋に生まれる
第2章 本場スコットランドでリタと出会う
第3章 鳥井信治郎と日本初のウイスキーづくり
第4章 新たなる旅立ち、新天地余市へ
第5章 ニッカの再出発、そして別れのとき
付 章 リタが愛した町・余市
ガイド 余市蒸溜所の歩き方