色々、なんか書くことも思いつかないしオイオイこのブログどうすんだよって感じなんだけど、まぁ、ちょっと新しいスタイルの書き方ないかなぁ、と思ってですね。


例えば、そうだな。買ったアルバムのレビューを書くとか。


それを書くとこんな感じになるかもしれん。


凛として時雨『just A moment』


曲目リスト

1. ハカイヨノユメ
2. Hysteric phase show
3. Tremolo+A
4. JPOP Xfile
5. a 7days wonder
6. a over die
7. Telecastic fake show
8. seacret cm
9. moment A rhythm (short ver.)
10. mib126

どうもジャケットを乗っけると引っかかるっぽいので、画像はなし。


今回の凛として時雨の3rdアルバムなんだけど、前まで10曲入りで2000円だったのに、今回からいきなり2800円になるという学生殺しのバンドです。


今回のアルバムは、前作の『Inspiration is DEAD』とは違い、nakano kill youやCool J、DISCO FLIGHTのようなキラーチューンはあんまり入ってないっていう印象。


前回のアルバムが好きだった人は、もしかしたら好きじゃないかもしれん。まぁ、俺はこっちの方が好きだったけど。


1、ハカイヨノユメ


この曲は、345のボーカルとTKのシャウトが冴える曲で、いつも通りアップテンポの1曲目になってるかなぁ、っていう印象。でも、ドラムがドカドカなってるわけでもなく、ギターをギョンギョン鳴らしてるわけでもない。言うならば、圧倒的な雰囲気がそこにはある。静と動をしっかりと使い分けて、緩急を使ってる感じで静の部分は心地よい浮遊感のあるギターが印象的。動の部分は一気に走り抜ける爽快感があって聞いてて面白い。345のボーカルが多かったから聞きやすい感じもする。いや、TKの声も好きだけど。


2、Hysteric phase show


最初のギターの音がファズを使ってそうなゴリゴリのヘヴィな音で、なんとなく今までの時雨にはなかった音だなぁ、なんて思いながら聞いてました。

一曲目と違ってTKのボーカルが多い。しかも、シャウトとかではなく、囁くようなハイトーン・ヴォイス。こういう歌い方はこのアルバムでは多いかな。例えるなら#4の傍観の序盤みたいな歌い方かな。

do you know my arpeggio?の部分が凄いゾクゾクくる。そして、地味にドラムが凄いことになってる曲だと思った。


3、Tremolo+A


アコースティックギターを使った新曲で、アコギだけど、ギターリフはなんかすごいガンガン攻めまくってるような感じがした。気がしただけかもしれないけど。まぁ、凄いあっさりと聞けて心地よいメロディアスな音楽だなぁ、とは思った。あとサビの、


君のウソは見つからないから


のフレーズの部分は個人的にやられました。ドラムのスティックをカツカツやるおとか分かりませんけど、なんか今まで聞いたことのないドラムだったので印象深い。攻め方が違うというか。そんな感じ。


4、JPOP Xfile


今回のアルバムのリードトラックでPVもある。とりあえずアルペジオが凄いことになってる。こんなん弾けないわ。ましてや歌いながらなんてな。まぁ、この曲は、なんとなく時雨っぽいなぁ、とは思った。TKと345がサビで交互に歌ってるから交差するって言う意味でXfileなのかな、なんて思った。ギターソロも聞いてて気持ちいい。こういうギターを聞くと時雨聞いてるなぁ、って思うね。あと、ベースのエフェクトのかけ方も好み。


あと余談だけど、PVの345がちょっと女らしくなってる。気がする。


5、a 7days wonder


この曲は、ベースで始まる曲で実はこのアルバムで一番好き。TKの囁くような声とゆったりとしたギター。決して邪魔しないようなドラム。そして、存在感バリバリのベースライン。こういうギターとドラムがベースをエスコートしてるような曲は結構聞いてて面白い。まぁ、ベース弾いてるからそこらへんの贔屓はもちろんあるけどね。あと、唐突に入るヘヴィな音のギターもこの曲をぶっ壊しかねない勢いを出してる。でも、しっかり浸透しててかっこいい。あと、3:45に345のソロが入る。これ豆知識な。


6、a over die


凛として時雨初となるインスト(歌入ってないってことね)。個人的には歌入れてもいいんじゃねーの?とは思ったけど、結構そこそこのロックインスト。時雨っぽいフレーズも何個かあって、ディレイとかも結構印象に残る曲。この曲を堺に、曲の印象もガラリ、と変わるのでこれはある意味箸休めにはいいかもしれん。ッて感じ。まぁ、ギターはすごい時雨っぽいからギターしてる人は好きかもしれん。俺も好きだけど、アルバム内では結構下のほうかな。


7、Telecastic fake show


シングルとして出た曲が入ってるわけなんですけど、やっぱりこの曲と言ったら物凄い勢いでリスナーを殺しにかかってくる印象が強いかな。初めて聞いた時は、マジで刃物で切り裂かれたような気分にトリップしたし。ギターのイントロが冷たい金属を彷彿とさせるよね。曲自体はものすごいアップテンポで、すごいたくさんの人の心をキャッチしただろうなあ、って感じの曲。個人的にはmoment A rhythmにわしづかみにされたけど。まぁ、それは後で書く。


8、seacret cm


ここから曲調が一気に落ち込んでいく。時雨独特の静けさ、廃退的な雰囲気。そんな曲の中でも結構テンポ早いイメージはするけど。まぁ、静かな雰囲気はものすごい心地いい。ここでも、案外ヘヴィなギターの音使ってたりする。こんな静かな雰囲気な曲こそアルペジオしろよ、ともちょっと思ったけどこういう風にジャンジャン鳴らすのもまた面白いかな、とも今聞いてて思った。普通にいい曲です。


9、moment A rhythm(short ver.)


個人的にショートになって物凄いがっかりな曲。余韻や空白と言えばいいものがないし、16分に不気味さに美しさが表現されてるなぁ、とは思ってたけど7分とかだとやっぱそれが感じられなかったかな。まぁ、ものすごいいい曲ではあると思うけど、やっぱfull ver.を聞いてもらえるといいなぁ、と思う。でも、時雨を何曲か聞いて、どういうバンドなのか感じ取ってから聞かないとただの変な曲って感じでもある。まぁ、ファンだから補正はってるかもしれんが、いい曲。full ver.ならもしかして2、3番目に好きかもしれん。一番は秋の気配のアルペジオかな。


10、mid126


かなり怪しげな雰囲気から始まるこの曲。雰囲気的にはmoment A rhythmの続きって感じ。


犯された 空中 左手


っていう歌詞が何回か出てくる。よく分からんけど、なんか雰囲気がある。歌詞に明確な意味を求めてないし、深読みバンバン出来るから個人的には好きかな。こういう歌詞。逆にいえば、直接的に恋愛とかを歌うオリコン常連組の曲はあんまり好きじゃないとも取れるわけで。まぁ、そこらへんは感性の問題。

そして、この曲は静から動への展開が素晴らしい。ぶっちゃけこの曲を1曲目に持ってきても面白かたかもなぁ、なんて思った。Sergio Echigoみたいな曲だと思ってもらえれば問題ない。


総評 A+


今年聞いたアルバムの中で最高であったと断言できる出来。音も凄い聞きやすきなっててTKのマスタリング技術も向上してるんだなぁ、なんて思った。


とりあえず、今回のアルバムは凛として時雨をなんとなく知ってる。聞いてみたい。とか、思ってる人は人から借りるなり買うなりして聞いてみればいいと思う。


メジャーデビューして初のアルバムだからそこらへんのレンタル屋に行けばおいてあるかもしれん。とりあえず、マジでオススメ。凛として時雨最高傑作だと思う。


<凛として時雨 TOUR 2009 「just A moment」>
5月21日 (木) SHIBUYA-AX
5月23日 (土) 新潟LOTS
5月24日 (日) 金沢EIGHT HALL
5月29日 (金) 札幌PENNY LANE24
5月31日 (日) 仙台JUNK BOX
6月03日 (水) 高松オリーブホール
6月05日 (金) 広島CLUB QUATTRO
6月06日 (土) 福岡DRUM LOGOS
6月13日 (土) なんばHatch
6月14日 (日) 名古屋ダイアモンドホール
6月21日 (日) Zepp Tokyo


とライブもあるのでガンガン行ってみればいいと思う。俺は金沢に参戦します。めっちゃ楽しみ。


んじゃ、こんなもんで。


といった感じになります。めっちゃ長くなってワロタ。


まぁ、聞いてみる価値はアリだと思うから聞いてみろって。


ノシ