プロローグ
**********************
我が家は注文住宅です。別に憧れとかあったわけじゃないけれど、田舎者故、マンションではなく土地付きの建売住宅を探していた当時、設計士である親戚の叔父にその旨相談したら、なんかあれよあれよと言う間に注文住宅を建てる事になり、いつの間にかデザインされた設計を見せられ、「コンセプトはホテルライクだから。住みやすいかどうかは別として。」とのことで建てられた家に住んでおります。
当時はまだDINKSで仕事は夫婦共に忙しく、家にいる事もあまりないので大人だけが住む家はたいして散らからず、正にホテルライクな家を堪能していました。
しかし入居して3年した頃、めでたく長男が誕生し、さらに産休から復帰のタイミングとして自分にとって丁度よい狙い通りの春生まれでめでたく長女も誕生して、2人の子どもを抱えて生活するうちにどんどん汚部屋が形成されていきました(笑)
そしてあるじ殿のドイツへの駐在が決まり、娘が3ヶ月の頃に単身赴任が始まって、無事1年して帰って来ると、ドイツの部屋から持ち帰った家具やら何やらで、当時のあるじ殿のお部屋である3階の10畳のお部屋がモノで満載となっていったのでした。
子育てに忙しく汚くなっていく汚部屋にウンザリしながら日々を送っていたけれど、娘が小学校に上がり、生活が落ち着き始めると、子ども達に部屋を与えたい!と思うようになり、まずはあるじ殿の部屋のモノを捨て始めたことから始まり、時間をかけてホテルライクに近い状態にしていった様子を記録と思い出として記していこうと思います。
この汚部屋脱出作戦には、リビング前面の壁に配置した壁面収納(1式で45万円弱)が重要な役割を果たしました。うちは地下鉄入口まで200m程度なのもあり、車は不要で、車を買うことに比べたら家具ってきっとこの家が取り壊されるくらいまで使うだろうし、安い買い物だったと思うようにしています(笑)
壁面収納へ古い家具から必要なモノを移動し、古い家具を粗大ゴミ回収で玄関前に出して一段落。子ども達が3階の自分のベッドで寝ていて、自分1人薄暗いリビングのソファーにホッと一息ついて座った時、「こういう家でノンビリ過ごしたかったんだ〜!」としみじみ思い、写真を撮ったのを覚えています。