今日も、ロートアリーナ奈良(B.LEAGUE 2023-24 B2リーグ戦[第18節 バンビシャス奈良-アルティーリ千葉])に行ってきました。



昨日はアルティーリ千葉が9点差で勝ちましたが、地力の差はそれほど感じない試合内容。
今日は、バンビシャス奈良が互角又はそれ以上に戦って勝利を捥ぎ取るか、
アルティーリ千葉が圧倒するか、試合前から楽しみでした。



個人的に、今季のバンビシャス奈良の戦い方を見ていると、
試合の立ち上がり、ジャンプボールでまずボールをキープして先制することがとても大事な気がしていて、
出来れば、そのあとしっかりと守って相手に得点させず逆にバンビシャス奈良が連続して得点し、序盤を6-0以上で進められたら、試合全体を有利に運べるかな、と思っています。

で、昨日はそうは行きませんでしたが、
今日はその形になりました。

ただ、それ以上に驚いたのが、
今日はバンビシャス奈良のディフェンスが、
昨日はゾーン(殆ど2·3)中心だったので今日もゾーンだと思っていましたが、

マンツーマンにしてきたこと。


これにはアルティーリ千葉も選手たちも巧く突破できず、
漸く慣れてきたかなというタイミングで、少しゾーン(2・3)を入れてきたり、
また、外国人選手にパスが渡らないような厳しいディフェンスだったこともあり、接戦。

3Qはバンビシャス奈良がリードしていました。

しかし4Qで形勢がアルティーリ千葉に向き、一気に逆転しました。

残り6秒強で3点を追い掛ける展開だったバンビシャス奈良は、
林瑛司選手が3Pシュート中に被ファウル。
これで3ショットのフリースローを得て、全て決めたら同点で残り2秒強。
アルティーリ千葉はチームファウルが5に達していたのでファウルゲームに出来ません。
この2秒で速攻を決めるか、延長・オーバータイムに持ち込むかということも見据えてのフリースローでした。
しかも、今日の林瑛司選手は、ここまでフリースローを8本打って、全て決めていたので、
バンビシャス奈良は同点に追い付く絶好の流れでした。

が、林瑛司選手、1本目を外してしまいました。

2本目は決めて2点差。
3本目を決めて残り2秒弱でファウルを犯してもバンビシャス奈良もチームファウルが5に達していたので、それをやるとアルティーリ千葉にフリースローを2本与えるだけ。
すぐにエンドスローして、3Pを打つと同点か、アルティーリ千葉がフリースローを1本でも外せば逆転ですが、2秒強でこのプレイをするか。


それとも、敢えてフリースローを外して、リバウンドをバンビシャス奈良の選手がキープしてすぐにシュートを打って決めて逆転を狙うか。


一か八かという感じの状況になりました。

選んだのは後者、賭けに出ました。

しかし、リバウンドはアルティーリ千葉の大崎裕太選手が確保し、そのままキープしてバンビシャス奈良陣内へロングでボールを投げて、そのボールが着地するかどうかというタイミングでブザーが鳴って試合終了。

アルティーリ千葉の逆転勝ちでした。

 

 

林瑛司選手は、余程悔しかったのか、
試合終了後、しばらくしてから1人でフリースロー練習を長くしていたのが印象的でした。



アルティーリ千葉は、今日もオールコートマンツーマンディフェンス。
スタミナを消耗しそうですが、
バンビシャス奈良がエンドスローからの速攻というのはなく、エンドスロー自体も早くないので、急いで戻る必要はなく、ここで少しスタミナを温存できていたのは、
終盤で大きく影響していたかも知れません。

そう考えると、厳しい試合展開でも勝てたこと、まだ3敗というのは頷けます。
昨季も東地区1位ながらプレーオフで敗退しB1昇格を逃した悔しさがあるだけに、
この圧倒的な強さには、なんとしてもB1昇格という気持ちも感じます。

一方、バンビシャス奈良は、

マンツーマンでスタミナを取られ、さらにアルティーリ千葉はエンドスローが素早く、その直後にロングパスからシュートという速攻をしてくるので、休めない。
スタミナ消耗からかミスも増えてしまい、加えて2選手が5ファウルで退場していて交代がし辛くなっていたこともあってか、
4Qで9得点ながら23失点。

しかし、今季のバンビシャス奈良は明らかに違うというのを改めて印象付けましたし、
まだまだシーズンは続くので、
ややスタミナ切れという感のあるのを何とか凌いでいきたいところでしょう。
プレーオフ含めた終盤、そして来季以降を見据えての戦い方、チーム編成なども含めて、注目チームになっていることは言うまでもありません。

試合終了し、帰宅してしばらくしてから、
全日本卓球の決勝を確認。

男子の決勝は激闘でしたが、張本智和選手が戸上隼輔選手を下して6年ぶり2回目の全日本卓球優勝。
女子は、早田ひな選手が張本美和選手に完勝で連覇(3回目の優勝)しましたが、
張本美和選手が優勝していたら、兄妹制覇でしたし、
張本美和選手がパリ五輪代表に大きく近づいていたかも知れません。

パリ五輪代表、
男子は張本智和選手と戸上隼輔選手、
女子は早田ひな選手と平野美宇選手は、ほぼ決定ですが、
男女共にもう1枠がどうなるのか。
特に女子は気になります。

以上、アナウンサー&ボイストレーナー 岸根正朋でした。