初めて、BOAT RACEのことを記します。


昨日、BOAT RACE福岡で行われた、SG・モーターボート記念の優勝戦


1号艇・出畑孝典選手と3号艇・岡崎恭裕選手がフライング。

SGの優勝戦でフライングを犯すと、その後1年間、SGに出場できません(賞金王決定戦を除く)。


実は、出畑選手はSG初優出。しかも好枠。さらに地元戦。

平常心でいられたら凄いのですが、
中継のリポートで
「出畑選手は、今日一日を殆ど調整など何もせずに過ごしていました」
みたいなことを言っていたので、
そのときに「あっ、平常心とちゃうな」と思いました。


その姿を実際に見た訳ではないですから推測にはなりますが、
「妙な落ち着き」とでも言うべきでしょうか、
つまり、平常心ではない状態
だったのでしょう。


また、岡崎選手は、
瓜生選手が来ているのを感じていてスタートで緩められなかった
云々のコメントが新聞各紙に掲載されていました。


優勝したのはその4号艇・瓜生正義選手。

6月の児島グラチャンに次いで、今年2回目のSG優勝で、通算5回目のSG優勝です。


瓜生選手はタッチスタート(コンマ00)。

最高のスタートですが、私は、スタート直前に瓜生選手のボートのスピードが一瞬緩んだように見えました。

私は「あっ、放った!」と思いました。

「放る」とはスロットルレバーを放すことで、自動車で言うならアクセルから足を外すこと。

当然、スピードは緩みますが、これでスタートタイミングを調整していることが多々あります。


瓜生選手が実際に「放った」かどうかは未確認ですが、
もし放っていたのなら、如何に落ち着いてレースに臨んでいたのかがわかります


そして、決まり手は「捲り」

前のボートがフライングコールで退いたため先頭に立つ「恵まれ」ではなく、
4コースのカドから、内の3艇を1周1マークで鮮やかに捲り切ったのです。


瓜生選手、文句なしの優勝です。


SG初優出だった出畑選手、
SG優勝経験はあるものの漸く新鋭戦を卒業したばかりの若手の岡崎選手。

一方の何度もSG優勝経験のある瓜生選手。しかも、福岡では一昨年の笹川賞も優勝しています。


当に、経験の差が出たSG優勝戦だったのではないでしょうか。


瓜生選手は、今年2回目のSG優勝と前述しましたが、
昨年10月の桐生ダービーも優勝しているので、
この1年間で3度のSG制覇。


いよいよ、BOAT RACE界の頂きに立つべく、
賞金王決定戦(その年のBOAT RACE界頂上決戦で優勝賞金1憶円!)制覇が、
現実のものになってきた感じがします。


以上、アナウンサー&ボイストレーナー 岸根正朋でした。