2020年の発送電分離で電力完全自由化が開始される。メリットは競争原理が働いて安くなると言うが、最終的には資金力のある外資の電力会社の独占になり、料金が上がると思う。すぐに安くする方法もある。再エネ発電賦課金を廃止にすれば良い。1割程度は安くなる。デメリットは電力の安定供給が行われない可能性が高い。最終的に責任をとる会社が発電出来ないからだ。今までは発電と送電を一社が運営しており、供給責任があった。北海道では北電が責任を持って北海道の電力を守ってきた。自由化によりその体制は破壊される。このまま泊原発が稼働出来なければ、廃炉の可能性がある。今年が頑張り所だと思う。反原発派は福島原発と同列にしようとするが、型式も違うし日本では最新鋭の第3世代原発であり、安全対策は素晴らしいものがある。まだ完成はしていないが水源確保のため、電源がなくても高低差による重力で水を供給できる新たな「貯水設備」(5,000m3×3基)を、海抜81mの高台に設置すべく、工事を進めている。現在の泊原発の安全対策は31メートルの高台に冷却装置があり、仮に冷却が出来なくなっても水素爆発や放射能を外に出さない装置があります。それでも爆発した場合は放水砲と水中カーテンで拡散させない。
この様な安全対策の取り組みを皆に知ってもらう為なのか、今年の2月にエナジーニュースとして北電は発行した。自分は北電の最後の警告だと感じた。
これから最悪の場合、北海道の発電所の不採算施設は次々と閉鎖され、ギリギリの発電力で運営をしていくと思います。ロスを出さないのが1番効率は良いが、ブラックアウト確率は格段に上がる。
現在の状況で、北海道が自由化に対抗する方法は泊原発を稼働させ、利益が確保出来る電力供給施設を減らさせない事が重要だと思う。
はっきりと言うが、生命インフラの自由化は反対だ。