今回はハラーの必須アイテムの一つであるコネクターについて解説していきます。


以前の記事でもご説明した通り、チューブとボールを結ぶものがコネクターになります。



まずは基本的な仕組みです。

コネクターを分解すると、ネジと、白いプラスチックのスペーサーと、銀の筒の3つに分かれます。

(ちなみにこの白いスペーサーは時間が経つと割れやすくなります。中古のコネクターでここが粉々になっているものをよく見かけます。。)

ネジの先端がボールのネジ穴に入ることで、ボールと繋がります。



こんな感じですね。
さらにネジを回し進めると、ネジ頭が銀の筒を反対側から押していくわけですが、ボール側にぶつかって更に締まって圧迫するとドライバーで指している部分がもっこりと盛り上がります。


ここの部分です。

これによりコネクターの直径が広がり、チューブを内側から抑えることで、ボールとチューブを共にロックすることになります。

こんなイメージ。。(わかりづらいか)
忍者がコネクターです。



ちなみに、よくあるスチールラックはこれと逆の方式で、チューブの外にコネクターを当てて、ネジの代わりに棚板が外側から圧迫することで締め上げます。重力を利用するので、仕組みとしてはこちらの方が合理的ですが、見た目は美しくありません(ここに見た目を求めるなと怒られそうですが、、)


※楽天市場より引用



次はコネクターのロック解除の話です。


先程の画像の通り、銀の筒が盛り上がるとボールから外しても、形状記憶してそのままの形をキープします。

細かい原理はわかりませんが、銀の筒には細かい切れ込み加工がされており、それが形をキープすることを可能にしているようです。


これの何が問題かというと、ハラーを分解するとコネクターがチューブ側にロックされた状態で残ってしまうことが多いです。忍者君がいつまでも頑張ってるイメージですね。



これの外し方はyou tubeにもいくつかupされていますが、大きく2つの流派に分かれます。


流派①チューブの外から振動を与えて、コネクターの盛り上がりを無くす

流派② 内側から刺激してコネクター盛り上がりを無くす


私は流派①です。やってみるとこんな感じです。

これのメリットは作業が早いことですが、叩くものが硬かったりするとチューブを傷付けるリスクもあります。

ちなみに流派②は専用の工具を必要とするようです。
 

※Planet venusさんのチャンネルより


最後に旧型のコネクターについても触れておきたいと思います。

これまで画像で見せてきたのは新型ですが、こんな形のコネクターもあります。1980年代からハラーに採用されていたコネクターです。



結構見た目が違いますが、原理は新型と一緒で、ギザギザのパーツを組み合わせて筒状にし、その中にネジを入れます。

ネジを締め上げるとギザギザの片方がスライドして筒の直径が広がり、チューブを固定します。


イメージ伝わるかな、、上がネジで締める前で、下が締めた後です。

ちなみにこれもチューブ側にロックされてしまう事が多いです。ロック解除の方法ですが、ギザギザの片方をさらに中に押し込む事で筒の直径が元に戻ります。
この時、さらに直径が太くなる方のギザギザを押し込まないように注意します。


マイナスドライバーでもなんでも良いと思いますが、こんな感じでギザギザをスライドさせることで外せます。

個人的には、旧式コネクターも無骨で単純な作りなので耐久性は新型より優れていると思いますが、ネジ頭がギザギザを押すのが片方だけなので力のかかり方にムラがあり、チューブが少し曲って固定されてしまうことが多い気がします。(手でチューブを掴んでぐっと力を入れれば調整できますが)



いかがでしたでしょうか?
コネクターもよく考えられて設計されていることがわかりました。次回はチューブを取り上げてみたいなと思います。

それでは!