伊勢参り２

翌朝はあいにくの雨で
もう、参拝をあきらめようか、
と思っていたら10時頃になって
なんと晴れ間が。

これは行けるかも！
ということで、出発。
見事にその後は晴れたのでした。
みそぎの雨だったのかな？

まずは外宮。
遷宮工事の真っ最中です。
平日でもかなりの込み合いでした。
さすが、ダブル遷宮の年だけあります。

続いて倭姫宮へ。
倭姫は、天照大神をお祀りする
場所を伊勢にお決めになった方です。

ここにおつとめされている
神職の喜多川さんに
今回の参拝手配をお願いしたので
ご挨拶に行きました。

ちょうど、徴古館という神宮の
宝物殿と隣接している場所です。
素晴らしい建物で、中も
伊勢の歴史を知る重要な
宝物が見られるのでオススメです。


さて、その後いよいよ内宮へ。
その頃にはもはや、
暑いほどの陽気に。

まずは砂利道をザクザク進み
社務所へ到着。
祈祷・お神楽をお願いしました。

子供たちも頑張って
しっかり歩きましたので、
ほっと一息のお抹茶を、
苦いとも言わずぐいっと飲み干しました。

神楽殿では巫女さんが舞う
姿にポーッと見とれ、
騒ぐことも無くみんな
おりこうさんに座っていました。

（その夜、女子たちが真似をして
夕飯の部屋の床の間で踊っていた
のは言うまでもありません）

神楽を終えたら、正宮の
垣根を越えて参拝をする、
御垣内参拝。
この旅のメインです。

御垣内では私語厳禁。
身だしなみも整えて
大玉砂利の中を進みます。

ひときわ白く光る砂利道に
進み出て最後の参拝を
行いました。

ここに立つと、何も無い
静かな心に触れることができます。
生かされていることを感じ、
その意味を自分に問いたくなります。

霊廟な雰囲気に
子供たちも圧倒された様子。
畏れおおい、という感覚を
肌で感じてくれていたら良いな
と思います。

……

個人的な話になりますが、
実は、この御垣内参拝、
初めての時は子宮内膜症の
術後間もない時でした。

なんとか子宝に恵まれたい、
と思っていた当時、
体に無理を重ねてきた
それまでの人生を見直す
きっかけとなった伊勢の旅でした。

御垣内に初めて立ったとき、
燦々と光に照らされて、
暖かい静寂に感動しました。

自然に生かされていること、
自分の体こそその鏡であること、
いろんなことを学ばせていただいた
参拝でした。
その翌月、娘がお腹に宿ったのです。

……

今回の旅は、
子供たちの健やかな成長を
願った旅。
彼らの成長を楽しみに、
大人も頑張らないとねっ！

と帰りの新幹線で二人で語りました。

自然の神々に、周囲の方々に、
感謝を忘れず、
自分の中にある神様にも愛情をかけて、
たくさんの良きことと響きあって
しっかり生きたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。