同じ年だったり共通の友人がたくさんいたり、
不思議と引き寄せられ出会った人、深澤里奈。
今では本当に大切な友人です。
そんな彼女が新しい本を出しました。
凛とした、というのはこの人のためにある言葉だな、
と思うくらい、たたずまいが美しくて、
その美しさは、彼女の横顔に最も表れていると
私は感じていて、いつも
「べにちゃん、そんなに横顔を見ないで」
と言われてしまうくらい見とれてしまうのです。
とても気さくでお茶目で豪快なところもあるのに、
天空まで届くんじゃないか？
っていうくらいズバッとまっすぐに芯が通っていて、
出会ったとき、なんだろう？この人のたたえている
「やさしいのにの澄み切った」空気は？
と思いました。
でも、その答えは、すぐにわかりました。
彼女が長年続けていた「お茶」だったのです。
自分の心を見つめること、
自然のうつろいを感じること、
人への思いやりを持つこと、
そういった目には見えないものを見ようとする
むしろ、目に見えないものを当然のように大切にする。
彼女はそういう人なのですが、
それはまさに茶の湯が伝える、
こころを大切にするあり方そのものです。
やさしさは、目に見えないいのちを
ちゃんと感じられるから。
そして、愛 以外の理由で心が動かない強さが、
澄み切った芯の理由。
そんな気がします。
この本には、彼女がお茶から得た多くの気づきが
余すところなく、丁寧な言葉でつづられています。
とても、愛を感じる一冊です。
美しい人、というのは
物質的な豊かさや形の美しさを超えた
輝きを持っています。
人がその人を心から美しい、と思うのは、
その魂の輝きに触れるからです。
そう思わせる人は、周囲にいる者にとっての宝物です。
だから彼女は間違いなく私にとっての宝物。
そして、きっと多くの女性たちが、
誰かにとっての宝物であるはずです。
女性の存在や笑顔は、本来、人に元気を与える力があるのです。
でも、もし、その輝きが失われてきた、と感じたときは、
大きく深呼吸をして、
自分や自分を取り巻く、目には見えないものを感じてみてください。
この本 にはそのためのヒントがたくさんちりばめられています。
茶の湯師範としての初めての出版、おめでとう、里奈ちゃん。