ホメオパシーは是か非か | 岸紅子オフィシャルブログ「Holistic Beauty」Powered by Ameba

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最近、とある事件があり


ホメオパシーの存在がにわかに注目されています。



昨年、山口で女児がビタミンK欠乏症で亡くなりました。


その原因は、助産師が新生児のビタミンK投与を


必要ないとして代わりにホメオパシーを与え、


それが効かず手遅れになったというもの。


今年の五月にその助産師が訴えられ、


ホメオパシーの是非が問われています。



そんな中、日本学術会議会長が


「ホメオパシーは、科学的根拠がなく荒唐無稽」


という談話を発表し、ホメオパシー医学協会は


「歴史的にも古く実績がある。良く調べもしないで


断定することこそ非科学的」と反論。



さあ、どっちだ?ですが、


皆さんどう思いますか?




私個人の見解は、


どっちでもありません。


また、ホリスティックな考えにおいても


どちらでもありません。



ホメオパシーが効くのか?


という問いについては、


おそらく、効く人と効かない人がいるのでしょう。



「効く」とはひとつの結果ですが、


人間は心の動物ですから、


信じれば結果が伴うことも十二分に考えられます。



私自身、分娩時にお守り代わりに用い、


実際、かなりの安産という「結果」が出ました。


それは、プラセボかもしれません。


でも、私は、出たとこ勝負の分娩という場面で


何か頼れるものが欲しかったし、


それがプラセボだろうがなんであろうが良し、


という腹づもりだったので全くOKなのです。



でも、「薬が体を治す」と思っている人には


この理論は通じないでしょう。




ホメオパシーは波動の情報を持った


レメディを投与して症状を改善する、


という論理であり


科学的な証明は難しいのです。



もしかしたら、量子力学の分野がもっと


発展すれば、ホメオパシーそのものが


効くかどうかがわかる日が来るかもしれないけれど、


現時点では絶対的な答えを見出すことができないのです。



そんな状況で、


「ホメオパシーは絶対」


「ホメオパシーは安全で自然な治療」


「西洋医学や化学物質は害」


と盲信し、他を全否定するのはあってはならないことです。


特に、今回の事件は、


西洋医療から患者を遠ざけてしまったことが


最大の問題だと思います。




ホリスティックの考えは、


何かを否定したり盲信することを


最も危険なこと、バランスを欠いたこと、としています。



西洋医学だろうが


自然療法だろうが、


その人がその時々で必要なものを選択すれば良いのです。


それぞれの得意分野は違うのですから。



西洋医学が得意とする


科学的なアプローチや


確立された治療法のほとんどは


人体にとって有益です。


そして、保険が効き


自然療法に比べてコストが安く済みます。



でも中にはつらい治療もあるし、


病名がつかない不調には打つ手が限られます。


その点、自然療法は


玉石混交ふくめですが


あらゆる選択肢があります。



病名がつかない不定愁訴や


予防医療の分野を得意とする一方、


経験医療的なものなので、


”絶対”はないし、コストも高いです。




医者と名がつけば何でも信頼できるか


といわれればそうではないし、


自然療法が必ずしも良いわけでも


絶対効くわけでもない。



ただ一つ言えるのは


病を治したり予防したりするのは


薬ではなく、その人の自然治癒力や免疫力。


だから、どの方法がもっとも


今の自分の自然治癒力を高めてくれそうか?


を考えて、主体的に選択しきらなければならないのです。




今は情報も方法論もたくさんあって、


「選択しきる」というのが難しいかもしれないけれど、


だからこそ、自分が何を求めているのかを


自問自答してハッキリさせておく必要がありますよね。



そして、自分軸を持ってバランスを


保つことが大切だと思います。



いろんな可能性を視野に入れつつ、


相性の良いものを探し、


すべてに対してリベラルに耳を傾ける


けど、ひとつのことを盲信しない。



結局はそういう態度が自分を守ることにつながる気がします。