僕はしがないサラリーマン。
小6、小3、0歳児の3姉妹の父。
妻は結婚後も就労経験はありますが、現在専業主婦。
2020年に東京から地方に転勤し子育てをしています。
さて今日のテーマは東京圏と地方、子育てするならどっちという話です。
前回は未就学児編でしたが、今回は小学生編。
小学生の子供を育てるようになって、東京圏と地方の子育てに大きな違いがあることに気づきました。
それは何か!?
「教育」環境です。
この教育というテーマに興味のある方は、膨大なデータを用いた「教育格差 (ちくま新書)」という本がお勧めです。
僕の娘が通ってい小学校は東京23区、面談の際、学校の先生に聞くと半数以上が中学受験をするということでした。
結果として、地元の中学校に通うのは7-8割程度だそうです。
娘の周囲の子供たちの通塾率や僕自身が東京で町内会役員を経験でヒヤリングした状況からも間違いはなさそうでした。
23区のなかでも最寄り駅などによって事情は大きく異なると思いますが、成績上位2-3割は公立の中等教育学校か私立の中高一貫校に進学するということになります。
つまり、地元の中学校は上位2-3割の生徒が抜けた状態ということになります。
できる同級生をみて、同級生から学ぶ経験の差にも地域差があるということを実感しました。
「あいつはすごい!」という生徒がクラスに少ないのは残念です。
私が居住している地方では、中高一貫校がそもそも県内に片手で数えるほどしかありません。
したがって、中学受験をする児童の方がごく一部です。
都道府県別の中学受験率を検索すると以下のような記事が出てきたので概ね間違っていないでしょう。
さて、受験の準備にはもちろん先立つものが必要です。
ざっくりと申し上げますと、小3から小4で塾に通い始める児童が多く、年間100万円の準備が必要になります。
スタスタに受験にかかる費用が掲載されていたので、貼り付けておきます。
そして、東京都が行った貯砂で私立中学校の「令和2年度の初年度(入学年度)納付金」を見ると、初年度納付金(総額)の平均額は約百万円です。
そして、都内の公立中高一貫校は、受験こそあるものの学費は公立基準。特色のある教育を行う学校も多く、競争倍率は高いため、受験対策は必須(塾に通う子供が多い)。特に、入学試験は大学入試改革の影響を受け、適性検査は大きく変容しています。
ということで、お金の話メインになってしまいましたが、子供の通う小学生のクラスメイトの当たり前、常識は都内と地方で大きく異なることが分かりました。
我が家は、3人の子供がいるので、私立の中高一貫校は早々にあきらめましたが、中高一貫校の魅力は何かというと、高校受験をしなくてよい分、探究学習など子供たちの個性を伸ばす教育を行う中高が多いことや、進学校では高校2年までに高校3年生までの教科書を終わらせ、高校3年生時の1年間はじっくりと受験対策に時間を使う学校が少なくないということも挙げられます。
有名私立大学の付属中高は、最低でもここの大学には入れるという安心感から、保護者層から一定の支持があります。
実は、最近大学共通テスト(旧大学入試センター試験)でTOEFLやIELTsという外部検定試験の導入が検討され、有識者による議論を重ねた結果、見送りになりました。
見送りの主な原因は経済格差と受験機会が都会に集中しているという地域格差でした。
最後まで読んでいただいたみなさまに感謝申し上げます。