富山の洞穴から感謝を | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

この度はキシャ八犬伝にお越しいただきありがとうございました。

ゝ大役等で出演いたしましたひがしです。おかげさまで、無事に最初から最後までゝ大を演じきることが出来ました。

シリーズ完結ということで我が身を振り返れば、いつの間にやら過ぎてしまったなぁという五年間でしたが、家族単位で見れば激動の五年間でした。何しろ八犬伝の始まった2018年、娘はまだ二歳。そんな娘がもう小一になり、二歳の弟までいるという現実。大して変わらぬ我が身と成長著しい我が子。これが…!老いるということ…!


まぁそれはさておきまして、ゝ大のお話。

これまでは八犬士のようなトンチキパワーは持たない一般人枠だったのに、風は起こすわ奇跡は起こすわ心が飛んでいけるわと一気に人外の仲間入り。仁義八行の珠もないのにどうしたお前。

あ、別人ではなくただの変装ではありましたがWho guy道人(誤字)はとっても楽しかったです。火攻めについては不満たらたらでしたが、さいしゅうはゝ大が為すべきことを為し遂げ、それを実感出来たからこそ潔く入定出来たのかなぁ、と思います。

それと、八犬士たちにしっかりと道を指し示して去るのがゝ大らしくて良かったですね。お父さん、というよりかはやっぱり「先生」という感じで。いやはや、流れ弾をきっかけに歩み始めた長い道のりでしたが、悪くない旅の終わりでした。


改めて、本公演、そして八犬伝シリーズをご覧いただきましてありがとうございました。コロナ禍の中でも続けてこられたのは観に来ていただいた皆様のおかげです。引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

ということで、キシャはまた次の公演に向けて動き出します。

次回公演は「紫式部の日記(モノガタリ)」、久しぶりのせんがわ劇場。是非よろしくお願いいたします。